ディアゴスティーニさんから『第二次世界大戦傑作機コレクション』 が始まりました。
第2次世界大戦中の戦闘機の模型がついてくるシリーズ。
こういうのって、兵器好きで、なかでも第2次世界大戦のレシプロ戦闘機が大好きな私にとってはドストライクなわけです。
全部買おうとすると相当な額になるし、置き場しよにも困ってしまうから絶対買ってはいけない、けど買ってしまうというとっても危険なシリーズ。でも誘惑に負けてとりあえずお安い創刊号だけ買ってしまいました。
というわけでレビューです。
ディアゴスティーニ『第二次世界大戦傑作機コレクション』創刊号、紫電改のレビュー
まずは肝心の模型から
わりと大きな箱ですが、こんなふうにパッキングされています。
箱から出すとこうなっています。
この状態で十分しっかりパッケージされています。
定期購読を申し込むと、12号・13号のお届けからこの状態で届けられる「エコ・パッケージ」となるそうです。
箱も結構な量のごみになりますからね。
蓋をとったところ。
箱に梱包されているパーツを全部取り出したところ。
1/72スケール、塗装済みで、ダイキャストモデルなので重量感があります。
プロペラや主脚などのパーツはプラスチック製です。
このシリーズの特徴の一つは主脚を引き込んだ飛行状態と主脚を出した駐機状態の2つの展示状態を選べること。
ちなみに主脚を差し替えることで2つのパターンを選べます。
今回は主脚を出して駐機状態にしてみることにしました。
それで機体をひっくり返してみたのですが、なんか”お腹”部分の塗装が汚れてる・・・。
ちょっと残念。
まぁ、気にせず主脚を差し込みますが、これがちょっと怖い。
カチッと入る感じじゃないんですよね。
それに力入れたら脚が折れそう。
特に機体後部の車輪は、あまりに小さくて扱うのが怖い。
ともかくプロペラとアンテナをつけて完成。
さて、ここで同じようなシリーズを先行して出しているアシェット・コレクションズの『日本陸海軍機大百科』の紫電改と比較してみましょう。
アシェットの紫電改は1/87スケールなので一回り小さいですが、大きさはともかく、まず目を引く違いはカラーリング。
ディアゴスティーニの紫電改はちょっと緑色がどす黒い感じ。
ちょっと黒過ぎませんか?
そして形状で気になったのがキャノピー。
これは明らかに大きすぎるでしょう。
あと20mm機関砲もちょっと細すぎかなと。
もう一つ気になったのがこのディスプレイ用の台座。
機体がダイキャスト製でかなり重量があるのに、台座が華奢すぎます。
(実際、重みに台座の首の部分が抜けてしまった)
それに台座に取り付けるためには増槽タンクを取り外さないといけません。
これはなんとかしてもらいたい。
総じて肝心の模型に関してはちょっと残念な点が目についてしまいました。
ディアゴスティーニ『第二次世界大戦傑作機コレクション』マガジン
さて、マガジンの方ですが、こちらは可もなく不可もなくというところでしょうか。
一点だけ、
特集コーナーのど真ん中に「定期購読の案内」が入っていて(ホッチキスドメされている)、「こういうのは巻末にしてくれよ」と、ちょっとカチンときましが、
どのコーナーもコンパクトにまとめられていてなかなか良かったです。
まとめ
模型に関してはちょっとディスり気味になってしまいましたが、このシリーズのいいところをまとめておきます。
この先どうなるかわ分かりませんが、まず評価できるのは1/72スケールという模型の一般的なスケールで統一されているということ。
先行しているアシェットのシリーズでは、1/82、1/100、1/120という色々なスケールで出しているため、同一スケールで比較できないという欠点がありました。
1/72スケールで統一してくれると同スケールで各国の戦闘機が並ぶわけで、これは評価できます。
ただ、そうなると機体の小さい戦闘機が中心で、大型爆撃機は登場しないでしょう。
B29なんて絶対箱に入らないですから。
しかし、モスキートやライトニングなどの双発機も写真に登場しているので、比較的小型の双発機ぐらいまでは同スケールで登場するようです。
(個人的には一式陸攻を出してほしいなぁ)
また、展示方法が主客の差し替えで駐機状態も再現できるのもいい点です。
さて、最後に次号から買うか?という点ですが・・・
1000円なら買ってもいいかなと思うのですか、2000円となるとこのクオリティではちょっとなぁ、というのが本音です。
よほど珍しい機体なら買ってしまうかな。
まぁ、今後のラインナップとクオリティの向上に機体、いやいや期待ですね。
ということで、レビュー終了。
紫電改はしばらくデスクに駐機して翼を休めています。