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志を同じくする人たちとつながる、コネ持ち父さんになるためのコネ作りのポイント

おはようございます、一龍です。
人脈(コネ)の大切さというのはビジネスパーソンにとってつねづね言われることですよね。

しかし異業種交流会に出ても、名刺交換だけで終わってしまいほんとうの意味の人脈はなかなかできません。
そういった方に今回は、川上和彦さんの『コネ持ち父さん コネなし父さん 仕事で成果を出す人間関係の築き方』から、人脈作りのポイントをご紹介します。

コネ持ち父さんになるためのコネ作りのポイント

★「広く浅く」より「狭く深く」 「1対1」のパイプを太くすべし

コネをもっている人というと、すごくたくさんの知り合いがいるように思いがちですが、

コネ持ち父さんはつきあいをあえて「狭く」することによって、1対1の関係を「深く」します。
その結果、向き合っている相手とのコネクションが太くなります。

つきあいを「狭く」し、「1対1」のパイプを太くすると、その先にいる仲間たちは同じ目的や志で硬く結ばれている可能性が高いため、

あなたが同じ目的で1人の窓口とつながれば、その先にいる仲間たちもあなたをサポートしてくれるメンバーになり得るわけです。これが、コネ持ち父さんのつながり方の「1対1対多」の「多」の部分です。
もっと簡単に言ってしまうと、1つの方向のコネクションの先に、志を同じくする人がたくさんコネクト(接続)しているということです。

「1対1」の関係をとことん大切にして「狭く深く」関係を築くことで、結果的に自分がつながりたい目的に沿って多くの仲間が応援してくれるようになるのです。

★直接たくさんの人とつながらなくていい

「狭く深く」という考え方はわかりましたが、では実際にはどれくらいの人数なのでしょう。

「コネ持ち父さんの教え」の一つでもある重要なポイントですが、つながりをつくる際は、ぜひ「広く浅く」ではなく、「狭く深く」を意識してみてください。
本当に信頼できる人は、20〜30人もいれば十分です。

この人数には意外な思いがするかもしれません。
しかし、

直接つながっているのが少数でも、その先にまた複数の仲間がつながっています。

つまり、固い絆で結ばれた人たちがまず力を貸してくれます。
その人達で補いきれなければ、その先につながっている仲間に協力を求めてくれます。
それでも足りなければ、仲間の仲間。

といったように応援を要請していくことでしょう。

このように、狭く深くコネクションをつくろうとすることで奥行きのあるネットワークが形成され、その結果多くのコネクションができるのです。

★パーティータイムに欲張らない

 大抵のパーティーは2時間、長くても3時間です。そうなると、限られた時間の中で名刺をバラまくのは得策ではありません。数日もすれば、振り返っても全く記憶に残っていない名刺の山が積み上がるだけです。
そこで、コネ持ち父さんは最初から話しかける相手をしぼり、なるべく長く会話できる時間をとるようにします。

そのためにはパーティーに参加する前に作戦を練ることが必要です。
Facebookで招待されるイベントでは、どのような人が参加するかがあらかじめわかります。

 自分と志を同じくできそうな人がわかっていれば、現場で会話を盛り上げられるように予習することができます。
相手が名のしれた人であれば、講演会やトークショーに参加するときと同じように、事前にある程度知識を頭の中にインプットしておき、当日会場で会話を弾ませることもできます。

この人手間を掛けるかどうかで、会本番での会話の弾み方はガラッと変わります。

僕は著者さんのセミナーや講演会に行くことが多いのですが、その人のブログや著作を読んでから行くのはあたりまえの礼儀だと思っています。

もし、著作が多すぎるなら、最新作か代表作だけでも読んでいくといいです。
本の感想とか、質問をするとすごく喜ばれます。
自分の著書を読んでくれているだけで、著者さんというのは嬉しいものですから。

こういったネタの仕込みをしておいて、会本番では

 狙いを定めた人と、「狭く深く」コミュニケーションする

この方法がその後につながる関係を作る基本です。

★「7対2対1」の比率を守る

 ひとことで食事会や飲み会と言っても、日々のストレス解消、歓送迎会、打ち上げ、接待、合コン、同窓会など、その目的や形態は本当に多種多様です。
そうした会を企画する際、コネ持ち父さんはおおよそ「7対2対1」の比率を守るよう心がけています。
これは、コネ持ち父さんが出席する会の比率で、幹事の会が「7」、非幹事の会が「3」、そのうち「2」がお招きいただく会、残りの「1」が会社(所属組織)関連の会というイメージです。

ストレス発散の会も大切です。
しかし、人生の時間は有限ですから、食事会や飲み会全体も比率を決めてメリハリを付けないと目先の誘惑や快楽に流されてしまいます。

全体の1割を会社関係の仲間と楽しむ会に割り当て、それ以外の大部分である7割はコネ持ち父さんが幹事を務める会にしましょう。

★「若いころの幹事は買ってでもしろ」

コネを持つためには自分でイベントを作り運営するのが一番ですが、幹事というのは面倒くさいもの。

ゲスト、場所、時間、メニュー、接客、雰囲気、価格などなど、考慮して決めなければならない項目がたくさんあります。

特にお店選びは最も悩ましい問題です。

しかし、

自分で骨を折らないとお店のレパートリーは増えません。

普段からお店にアンテナを張っておきましょう。

さらに、

 多少失敗してもネタにできる同世代の仲間との会は新規開拓で冒険して、失敗が許されない接待では使い慣れた安全なお店を選ぶ

というのも重要なテクニックです。

 幹事は楽ではありませんが、調べれば調べただけお店について詳しくなりますし、やればやっただけ飲み会のプロデュース力が向上し、貢献力がアップします。

 そうした意味で、よく「若い頃の苦労は買ってでもしろ」と言われますが、私は「若いころの幹事は買ってでもしろ」だと思っています。

どんどん幹事を買って出て、幹事力をアップしましょう。

★「才人の合コン」を企てる

コネ持ち父さんが食事会や飲み会を開く際は、ただなんとなく楽しめるメンバーを集めるのではなく、「才人合コン」を手掛けるといいます。

 才人の合コンとは「異なる才能を持った人同士を引き合わせる合コン」です。そうした会を成功させる最大の鍵は「メンバーがつながる共通の目的を考える」ということです。

この「才人合コン」は「コネクションを人の役に立てる」ことそのもの。
才人同士の出会いは化学反応を生み出すもの。

 男女の合コンでおつきあいがはじまるように、才人の合コンでもしばしばコラボがはじまります。それが発展すれば、結ばれた男女から新しい命が生まれるように、縁があった才人同士から新しいアウトプットが生まれるのです。

これこそ感じ冥利に尽きますよね。

★「おコネ持ちスパイラル」を起こす

コネ持ち父さんは、コネクションの「質」を重視します。つながる目的を明確にし、ターゲットを絞ってコネクションを作ります。名刺の枚数やツイッターのフォロワー数やフェイスブックの友達の数は特に気にすることがありません。
セミナーやパーティーなどの「アウェイ」で出会って波長が合った人とは「ホーム」で親睦を深める機会をつくるので、一人の先に多くの人がつながっている奥行きがあるネットワークを構築します。

そして、このコネクションを人のために役立てるために、共通の目的で盛り上がりそうな人同士をつなぐ機会を提供していくと、やがてコネクションのリターンをもらうようになります。

「おコネ持ちスパイラル」の発生です。

おコネ持ちスパイラル
(1)コネクションをつくる
(2)コネクションを太くする
(3)コネクションを人の役に立てる
(4)コネクションのリターンを得る
(5)マタイ効果を得る
(6)再び「(2)コネクションを太くする」へ(おコネ持ちスパイラルが発生)

「マタイ効果」とは、新約聖書の「マタイの福音書」にちなんだもので、「好機に恵まれた人ほどさらなる好機に恵まれやすくなること」です。

一旦「おコネ持ちスパイラル」が発生すると、コネクションは自然にどんどん拡大していき、「マタイ効果」も得てチャンスが舞い込み、仕事でも社外の人との強力が不可欠な大きなプロジェクトなどを任されるようになります。

感想など

◆先が見えない時代だからこそコネ持ち父さんになる必要がある

アメリカの映画やドラマを見ていると、会社の同僚という枠組みよりも会社外の友達とのつながりを大切にしているシーンを良く見かけます。

これは雇用形態が日本と違って終身雇用の文化がなく、契約が破棄されればいつどうなるかわからないため、万一の時のために友達とのつながりを大切にする文化があると聞いたことがあります。

会社に頼るのではなく、自分自身のコネに頼る生き方ですね。

日本も近年終身雇用が消滅したため、会社外のコネクションを重視するようになってきたと感じます。

誰もが名前を知る有名会社が、倒産したり買収されたり、大リストラする時代ですから、人つきあいの点でもますます欧米化していく必要があると思います。

こういうネガティブな理由からでなくても、自分が属する組織外の人とつながるのはいいことだと思いす。

人間は複数の人生を同時に経験できませんから、異業種の方との交流はそれだけでも刺激的だし、知見を広げてくれます。

また、現代はSNSのおかげで、自分が求めているような人を見つけやすく、つながりやすくなっています。

やらない手はないといったところでしょうか。

僕的にオススメなのは異業種交流会や仕事関係のパーティーよりも、こじんまりした勉強会やセミナーでしょうか。

自分と似た興味関心を持った人が集まっている可能性がとても高いし、少人数のほうが深くお話できますから。

そしてなにより自分自身参加している事が楽しい。
楽しくなければ人脈作りも続きませんから。

ただし、人脈作りの基本はギブ・ギブの精神。
自分が提供するものがなくては、相手の時間を奪うだけとなります。

まずは自分磨きですね。

自分にあいてに提供できる”何か”を持ったうえで、志を同じくする人たちと太くつながり、新しい価値を生み出していく。

そういったコネ持ち父さんを目指したい方へ是非オススメの一冊です。

◆まとめ

コネ持ち父さんになるためには「広く浅く」より、志を同じくする固い絆で結ばれた人たちと「狭く深く」つながるべし

本書はDiscover21社様から献本していただきました。
ありがとうございました。

目次

はじめに
教えの書 コネ持ち父さんの七訓
準備の書 コネづくりの心構え
実践の書 ステップ1 ストロー・コネクションをつかむ
実践の書 ステップ2 惜しみなくコネを提供する
実践の書 ステップ3 おコネ持ちスパイラルを起こす
おわりに

関連書籍

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