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よく自分の心を整える者が成功への道を歩む【書評】ジェームズ・アレン(著)『図解 本当の幸せをよぶ「心の法則」』イースト・プレス

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おはようございます、一龍です。

今日ご紹介するのは、成功哲学のオリジンとして日本でも有名なジェームズ・アレンの主張をギュッと濃縮した一冊。

シンプルでわかりやすく、それでいて深い彼の成功哲学に気軽に触れることのできる一冊です。

はじめに

ジェームズ・アレンといえば、先日紹介したウォレスD・ワトルズとならんで、

成功哲学の起源とも言える方。

現在私たちが目にする成功本のオリジナルと言ってもいいでしょう。

日本ではこちらの本が有名ですね。

私も何度となく読み返していますが、ジェームズ・アレンの特徴はとにかく言い回しがシンプル。
そしてストレート。

ボリュームとしては薄い本なのですが、的をズバリとついてくるわかりやすさと、それでいて奥の深い内容が魅力です。

今回、『本当の幸せをよぶ「心の法則」』を読む機会を与えていただき、久しぶりにジェームズアレンの文章に触れたのですが、あらためて彼のシンプルで奥深い主張に感嘆しました。

ということで、ジェームズの成功哲学のポイントをまとめてみました。

幸せをよぶための「心の法則」のポイント

★「目標」がなければ、何も達成することはできません

目標のない人生が、犯罪と同じくらいに自らを不幸や失敗へと導いてしまいます。

目的をもたないということは、意図的に過ちを犯しているのと同じです。そのことによる弊害は、あまりにも大きいものだと言わざるをえません。
大失敗や破滅という「座礁」を避けたければ、あてもなく漂流している人生から足を洗うことです。

★「集中力」と「自分をコントロールする」能力の二つが成功のカギとなります

小さな目標を達成していくことが、大きな目標に向かい道を創ると考えましょう。

何を目標にすればよいのかわからないうちは、とりあえず自分に与えられている仕事を「完璧」に遂行することに心を集中させて取り組みましょう。
どんなにつまらないと思える仕事でもかまわないのです。「完璧にやり遂げる」ということが、「集中力」と「自分をコントロールする」能力を身につける唯一の方法です。この二つの能力を育んでいけば、成し遂げられないことはなにひとつなくなるでしょう。
弱さを克服しようと思うのなら、「強さは努力と忍耐によってのみ育てられる」という真理を信じることです。

★目標の実現を可能にするのは、虚栄心ではなく「純粋な努力」です

この世はすべて、誠実な人、高潔な人、正しい生き方をしている人に味方するものです。

表面的にはわからない人もいるでしょうが、宇宙は、貪欲な人、不実な人、不道徳な人の味方をしません。
宇宙は、誠実な人、高潔な人、正しい人を支持します。<中略>
私たちがこれを体験し、はっきり理解するためには、自分の考えを高め、正しい行動ができる人間になる努力を続けることです。

★つねに「理想」を描くことで、あなたの夢は実現に向かいます。

自分の理想やビジョンに忠実でいつづけることが、自分の未来を想像することにつながります。

あなたのビジョンを大切にしましょう。理想を心に抱くのです。心の中にかすかに響く調べを、心の中に描いた美しいものを、あなたの最も清らかな思いが惹かれる美しいものを慈しむことです。
あなたが胸に抱くものから本当の歓びにつながる未来が生まれます。あなたの未来は心に秘めた夢や理想をもとに創られていきます。

★人は、「強くて静かな穏やかさ」を好むものです

心が穏やかになればなるほど、影響力、信頼、創造力、豊かさを引きよせるようになります。

穏やかな人は、自分自身の心のコントロールをマスターしている人です。それによって、相手に対して自分を容易に順応させることができます。
そして、その人と接した相手は、その精神的な強さを敬い、頼りになる自分たちのお手本になることを感じとるのです。
私たちは、穏やかになればなるほど、より大きな成功と、相手に対してより大きな影響力と、より大きな成功を手にして、善を求めるパワーも大きくなっていくものです。

★幸せな人生のカギは。この「心のコントロール」が握っています

心をコントロールして生きる人だけが、心に吹く風や嵐を鎮めて、穏やかに、強く生きていけるのです。

感情や欲望にまかせて生きている人は、心のバランスを壊しているばかりか、敵意をかきたててもいるのです。「思いどおりにならない」という不快感を抱いて生きる人の何と多いことでしょう。自分の心をコントロールせず、自分を高めることもしないで幸せを築く人がいるでしょうか。

感想

◆シンプルな成功哲学

先述したように、ジェームズ・アレンは、以前ご紹介したウォレスD・ワトルズとならぶ成功哲学のオリジンです。

ちょうど活躍された時期も同じ頃だったと思います。
ただ、ジェームズに関してはわかっていない、謎の部分が多い方ですが・・・。

それはともかく、ワトルズと主張はよく似ているのですが大きく違う点があります。
それは文体が非常にシンプルであるということ。

とにかくストレート。

そしてスピリチュアルな雰囲気があまりありません。

ワトルズが、「神」とか「宇宙」といったいわゆるサムシンググレートの存在に、かなり意識を向けているのに対して、ジェームズは(一応そういったないようなものにも触れますが)あくまで自分自身を対象としています。

非常に”自力本願”な主張なのです。

◆「心のコントロール」が最大のカギ

ということで、ジェームズの成功哲学の最大のカギは自分自身。
いかに「セルフコントロール」、「心のコントロール」をしてくかにフォーカスしています。

成功とは何を持って成功とするかの定義はともかく、現状とは違う状態に移行しようとするものですよね。

そこには変化がともなうわけで、何かを変えていくことからはじまります。

ところが、自分を取り巻く環境や、まわりの人々の考え方を変えることは非常に難しい。
そこで、”まず自分自身が変わろう”という主張になるのですが、そこで重要なのが”心の状態をどういうレベルで維持するか”なのです。

「心のコントロール」に成功するかどうかが成功への道を進めるか否かの最大のカギ。
だから本書でも、繰り返し「心のコントロール」の重要性を訴え、その方法にページを割いています。

ちなみに「心のコントロール」のポイントは「思考」。

「人は心の中で考えているとおりの人間になる」

という言葉が登場しますが、どう考えるのか、何を考えるのか、我々の思考が人生を創るのに、私たちは自分の心に浮かんでは流れていく「思考」にあまりにも無頓着すぎるのではないでしょうか。

いちいち自分の「思考」に気を配りながら生きるのは面倒くさいことではありますが、けっして流れのままに生きていてはいけないということを本書を読んであらためて思いました。

宗教臭くなりがちですが、やはり「良い思考」「世の中の役に立つ思考」を意識付けたいですね。

◆図解でさらにわかりやすく

さて、非常にシンプルな文体でわかりやすいのがジェームズの文章の特徴ですが、本書では各項目が図解もされていて、さらにわかりやすくなっています。

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成功哲学本は読んだ直後はテンションが上がりますが、時間が経ってその感動が薄らいでいくと効果がなくなってきます。

なので定期的に再読することをおすすめしたいのですが、それが面倒な時は、この図解だけでも眺めつつページをめくることを習慣付けてはいかがでしょうか。

また、本書の巻頭に 「本当の幸せ」をよぶ42の言葉 として、本書でのジェームズの主張をギュッと濃縮してくれています。

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このページだけでも読み返すことで、成功へのモチベーション維持や、思考の軌道修正に役立つのではないでしょうか。

いずれにしてもジェームズ・アレンの主張はシンプルです。
折りにふれ読み返し、良い影響を受けて自分のコントロールに役立てていきたいですね。

本書はイースト・プレス社、畑様より献本していただきました。
ありがとうございました。

目次

ジェームズ・アレンからのメッセージ
本当の幸せをよぶ42の言葉
Part1 「思考」と「人格」に働く法則
Part2 「思考」と「環境」に働く法則
Part3 「思考」と「健康」に働く法則
Part4 「思考」と「目標」に働く法則
Part5 「思考」と「成功」に働く法則
Part6 「思考」と「理念」に働く法則
Part7 「思考」と「癒し」に働く法則

関連書籍

ジェームズ・アレンの定番の本をピックアップしておきます。

上記の『「原因」と「結果」の法則』と合わせてお読みください。

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