おはようございます、一龍です。
「自分らしい生き方」を目指す時、「セルフブランディング」という言葉をよく聞きます。
また、若者たちの「自分探し」という言葉も昔からよく聞きます。
「自分らしさ」「個性」「セルフブランディング」とは一体どのように創られていくのか?
今日は川邊明(著)『秘密のアキラさん』 の 第2章 「個性」 からそのヒントをピックアップしてみました。
秘密の明さんから学ぶ「個性」創りのポイント
★「方向性」が「個性」を築く
唯一人の目に留まるのは、「輝いている他人」です。
例えば芸能人や海外のセレブ、あるいは充実した日々を送っている友達など、人は羨望の対象となる人間に注目します。そういう人たちの生き方に憧れ、観察しながら、何かしらの学びを得ようとするんです。
そういう人たちは、普通の人とは違うからこそ輝きを放っています。
「常識」にとらわれずに「個性」を発揮し、周囲を圧倒しているんです。それなら、あなたも「憧れられる」側の人間になればいいじゃない。
自分の思いを貫きながら生きていれば、自然と「個性」は生まれます。
誰もが同じ志向を持ち、まったく同じ生き方を望むことはありません。
思うがままに生きるだけで、唯一無二の人生を築けるんです。
★情報を遮断する
選びとった情報は「方向性」あるいは「個性」の礎と呼んでいいでしょう。
だけど、これほどまでに氾濫している情報から取捨選択をするのは至難の業。
自ら情報を選び取れない人々は、判断基準を失います。すると、あらゆる思考が漠然としてしまうんです。その結果「個性」もぼやけ、日々受け取る情報に惑わされながら「何となく」生きることになってしまいます。
情報化社会においてすべきことは、「情報の遮断」だと思います。
もちろん最低限のニュースは知っておくべきだけど、1つのニュースサイトに目を通せば十分。あとは、成長のために必要な情報だけを追求すればいいんです。
それに、ビジネスにおいて強いのはジェネラリストよりもスペシャリスト。
「広く浅く」よりも「狭く深く」。何か一つ極めたものがあれば、それを旗印にして世界を渡り歩くことができます。
★威張りんぼう厳禁!
アキラさんは「個性」を築くために、自分を差別化する方法を考えました。
みんなと同じことをしても、オンリーワンの「個性」には結び付きません。
いくら頑張ったとしても、集団の中で埋もれてしまうんです。
そして私が行ったのが、「威張る」を捨てることでした。
ビジネスにおいても、プライベートにおいても、「威張る」ことのメリットはほぼありません。むしろ人望を失いかねない分、非常に危険な行為といえます。
だけど、「威張る」ことをやめてもデメリットはありません。
常に自然体で、威張らずに周囲の人に接する。
このルールを徹底するのは想像以上に難しいですが、心掛け一つで変えられることでもあります。
★自分自身の「キャラ設定」をする
理想像を「個性」として定着させることができれば、自信を持って振る舞えるようになります。
ただ、キャラがあまりにも自分のイメージとかけ離れていると「キャラ設定」にも無理が生じます。まってくの別人を演じ続けても疲れてしまうし、傍目に見ても「かっこ悪い」の。キャラ設定のポイントは、「無理なく」演じられるキャラを作ること。
そして、普通の人とは多少違うアプローチをすること。
これができれば、無理なくその「キャラ」を「個性」に変えられるはずよ。そして大切なのは、継続して「個性」を自分のものにすること。
無理なく「個性」を出して生きられるようになれば、きっと自信を持って毎日を過ごすことができます。
★人の生き方から「個性」を学ぶ
時には、人の「個性」がまぶしく見えることもあると思います。
明るさや優しさ、スポーツやビジネスの才能。あるいは外見的に秀でた部分など、誰でも素敵な「個性」を1つは持っているものです。だけど「自分もああなりたい」「どうして自分はあの人と違うんだろう」と考えているだけでは、何も始まりません。
そういう人との出会いこそ、まさに「個性」を手に入れるチャンス。
「個性」は、人から吸収することもできるんです。
単にいいところを真似するだけでは、二番煎じになってしまうかもしれない。
だけど上手に吸収すれば、自分の「個性」にすることができます。
まずはどんな人も「人生のお手本」だと思って、じっくり観察してみて。身近な人から遠い存在まで、あらゆる出会いの中に「個性」のヒントが隠れているはずです。
★「ルーティン」で、理想を現実に近づける
明確な「理想」を持ち続けなくては、自己を高めることはできません。
そのために私がお勧めしたいのが、自分自身との「約束」です。
「約束」をわかりやすく言い換えるなら、「ルーティン」です。
アキラさんは自分自身を「理想」に近付けるための「ルーティン」を作り、実行し続けています。この「ルーティン」の習慣化が、結果につながったと考えられることも少なくありません。「ルーティン」を続けることは、無意識レベルで努力の積み重ねをするのと同じです。そうすれば自然に成功のための下地がてき、「理想」が実現に近付きます。
そして、習慣化した「ルーティン」は自分の「個性」になります。
感想など
著者のアキラさんこと川邊明さんのことは存じあげておりませんでした。
加えてこの怪しげなタイトル(笑)、「一体何なんだろう?」と訝しく思いつつ読み始めたのですが、中身はいたってまっとうな自己啓発書でした。
ただ、前編オネイ言葉で綴られていましたが。
まぁ、それが帰って新鮮で、ストレートに伝わってくる感じでしたのでとても好感が持てしました。
一応、著者さんの公式サイトや、動画も見てみましたが、しっかりビジネスで成功されている方なんですね。
さて、とても異色な著者さんなので今回本書の中から「個性」について、成功に結びつく作り方のポイントをピックアップしてみました。
この第2章の章扉に
積み重ねが個性を創るの。人とは違うからこそ輝きを放つんじゃないかしら。
と書かれてあります。
今、多くの人が独立を目指して「セルフブランディング」に頭を悩ましています(僕もその一人)。
また、若者たちには「自分探し」をしている方も大勢います。
それほど悩んでないという方でも、「自分の強みとは何か」と考えるビジネスパーソンは多いことでしょう。
やはり、人より一歩前に行くためには、他人と違うちょっとした「個性」があったほうがいいのは事実。
もって生まれたものがある人はいいですが、それがないとなると自分で創っていくしかありません。
そして創るなら、成功に結び付けたいですよね。
ではどうやって成功に結びつく個性を創っていくか、今回アキラさんから学べるポイントは2つ。
・スペシャリストになること
・理想の自分を演じること
そしてこの上記2点を無理なく身につけるために習慣化すること。
たぶんセルフブランディングで迷っている人というのは、理想の自分像がはっきりしていないんじゃないかと思います。
あるいは、理想の自分像ははっきりしているけれど、あまりに今の自分とかけ離れているのかもしれません。
しかしそれをムリに近づけるのは労力と時間のムダ。
上記2点の中からさらに優先順位をつけるなら、なにか一つスペシャリストになることからスタートするのがいいのではないかと、今回本書を読んで思いました。
実力のない「個性」はただの変わり者でしかありません。
一つ際立ったものがあれば、その「個性」は認められるし、認められるといろいろなものを「引き寄せ」始めます。
その中からの取捨選択が、さらに「個性」に肉付けしてくれると思います。
タイトルは怪しげですが、体験に基づいたとてもストレートに伝わってくる自己啓発の良書。
自分の方向性に迷ったらぜひ。
本書は水野俊哉様から献本していただきました。
ありがとうございました。
目次
はじめに
プロローグ
第1章 「孤独」
第2章 「個性」
第3章 「仕事」
第4章 「感性」
第5章 「行動」
おわりに
関連書籍
本書の中でアキラさんが超おすすめしている本がこちら
約1万円もする本ですが、「お値段以上の価値があると思ってわ」とのこと。
人を虜にするノウハウがぎっしり詰まった一冊だそうです。