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40歳を過ぎて英語をはじめるならこれ以外にない、「ブロック式英語勉強法」のポイント

おはようございます、一龍(@ichiryuu)です。

新年最初の本の紹介はこちらの本しました。藤岡頼光(著)『40歳を過ぎて英語をはじめるなら、TOEICの勉強は捨てなさい。』 です。

僕と同じように40歳過ぎてから英語の勉強をしようという方にとって、本書は何をどう勉強すればいいか一つのモデルとなると思います。

40歳を過ぎて英語をはじめるならこれ以外にない「ブロック式英語勉強法」のポイント

★「ブロック式英語勉強法」とは?

 私にとって、「英語がうまく使いこなせるようになっていく」というのは、「氷の塊(ブロック)」をつくり、それをコップの中に1つずつ積んでいくイメージです。
1冊のテキストを徹底暗記して完璧にインプットできると、ブロックを1つコップに入れることができます。
それを繰り返していくことで、コップの中の「ブロック」を増やしていく。
そして、コップがブロックで満杯になるころには、英語で表現できることが膨大になり、相当、英語が使えるレベルになる、というわけです。

★とにかく、1冊のテキストの暗記に集中する

 まず、丸暗記用のテキストを1冊、用意します。この1冊で、1つのブロックをつくっていきます(「1ブロック・1テキスト」)。
そしてそれを、徹底的に丸暗記していきます。その結果、「思い出そう!」と努力することなく、暗記したセンテンスが自然にすらすらと出てくるようになったら、1ブロックの完成です。

このブロックづくりでは、同時並行で複数のものに取り組まないほうがいいでしょう。

★まず最初に、「基礎力のブロック」を完成させる

最初に完成させる「ブロック」のおすすめは、「基礎力」のブロックです。

選ぶテキストは、それ1冊を丸暗記すれば、ビジネスで英語を使う最低限必要な単語や熟語をインプットすることができ、シンプルながらも文章で会話ができるだけの英語力が身につく、という内容のものが理想です。
言ってみれば、あなたの英語力の「核」となりえる「大物ブロック」を最初につくっておけば、その後の英語の勉強がとても楽になるということです。

★『DUO Select』1冊をとにかく使い倒す

著者が選んだテキストは『DUO Select』

鈴木 陽一
アイシーピー
2001-03
鈴木 陽一
アイシーピー
2001-03

『DUO Select』を選んだ理由
それは単純に、こんなキャッチコピーに引かれたからです。
「1つの例文から4つの重要語が覚えられる!!」
「感動的な効率の高さ」
「例文を読む負担 75%OFF」
掲載されている例文は377本とあります。それを覚えていけば、現代英語の必須単語1000語と熟語600語が覚えられるというではないですか!そのうえ、各例文で、単語や熟語の重複もないといいます。これは効率的だし、勉強しやすそう。その薄さも魅力でした(8〜9mm)。

ちなみに著者がこのテキストを購入のはセブ島に英語留学中に一時帰国した時で、すぐに留学先に戻ります。

そこでの毎日のレッスンの時間を使って例文暗記の作業をしています。
具体的にはこんな流れ。

(1)先生に例文を読んでもらう
(2)各単語の発音やアクセント、さらにセンテンスの切れ目などを教えてもらう
(3)それに沿って私も読んでみる
(4)先生におかしなところを直してもらう
(5)すらすら言えるようになるまで繰り返す

★「暗記」はとにかく徹底反復で、強固な基礎をつくる

 最初のブロックづくりのためのテキストを決めたら、後はひたすら徹底反復で暗記の作業です。テキストに載っているセンテンスを、身体に染み込むまで覚え込んで行きます。

 40,50代になろうとも、必ず覚えきることはできます。
 その時の「鍵」になるのが、覚える回数です。
 間違っても、1、2回、単語や熟語、センテンスを見た程度で、暗記できると思わないでくださいね。小学生の頃だったらそれも可能だったかもしれませんが、成人を過ぎた大人には無理というものです。
 40代、50代ともなれば、100回、200回と繰り返し見て読んで書いて、ようやく身体に定着すると思った方がいいでしょう。
「これでもか、これでもか」というくらいに徹底反復するのです。

★暗記をしんどくしないコツ

 暗記をしんどくしないコツがあります。
 その1つが、テキストにある「見出しの例文」だけをひたすら反復すること。
 通常のテキストには、その例文中の単語やイディオムのほか、関連する言葉や類語も紹介されています。それらは、のちのちにはありがたい情報になるのですが、暗記中は逆に、こちらを疲れさせます。
 どうも人間の脳は、覚える量が多くなったり細かくなったりすると、一気に覚える気力が萎えてしまうようです。そこで、「暗記をがんばるぞ!」というやる気モードを維持するには、覚えることをシンプルにして、さらに量を減らすことが大事です。
「見出しの例文だけを覚える」くらいに、覚えるものを削ぎ落としていったほうが、確実に覚え、目標を達成しやすくなります。
「コツ」の2つ目は、「応用しよう」とは思わないこと。
 余計な事は一切考えず、目の前にあるセンテンスを覚えることだけに集中します。
「応用することで頭を使ったほうが、効果的に覚えられるのでは?」と思うかもしれませんが、実は逆効果です。余計なことを考えてしまうぶん、頭が疲れてしんどくなり、本当に覚えるべき「見出しの例文」に100%のエネルギーを注げなくなってしまうのです。
 それに、私自身の経験から言うと、確実な基礎力がついてくると、放っておいても勝手に応用するようになっていきます。たとえば、実際に英語を使う場で、単語を別のものと入れ替えて使ったり、という応用が自然とできていくのです。

★著者の例文暗記法

(1)毎日、できる範囲で必ず音読する。その際、かかった時間を計測する
(2)フィリピン人の先生に「テスト」を出してもらう
(3)覚えられない例文は、「手で書いて覚える」
(4)電車などの移動時間や、ちょっとしたすき間時間では、つねに「テキストを読む」
(5)CDの音源をスマートフォンに入れて、「移動中などに聴く」。ときどき、「シャドーイング」もする
(6)歩いているときに、覚えている限りの「例文をブツブツとそらんじる」
(7)鏡を見ながら、英語ネイティブになりきって、覚えた例文を唱える
 しんどくなることは極力排除し、かつ、楽しめるようなゲーム性を取り入れていく(例えば、音読の時間を測ったり、覚えているか「テスト」したり、など)。ゲーム性を入れると結構燃えますからね。

感想など

◆到達したいレベルを見極めてやることを絞り込む

いかがだったでしょうか。
英語に限らず、テキストを絞り込んで徹底してやり込むというのは短期で成果を出す勉強のコツです。

しかし英語の場合は「言語」というとんでもなく範囲の広い(というか勉強の範囲にキリがない)ものに取り組む場合、どこまでやればいいのかわかりにくいという問題があります。

もちろんその到達目標がTOEIC900点以上とか、国連で同時通訳をするといったとんでもなく高い目標だとすると、あれもこれもと手を広げなくてはいけないのでしょう。

本屋さんの英語学習のコーナーにはそういったハイレベルな参考書がズラッと並んでいます。

が、これが曲者。
到達目標って人それぞれですよね。

たとえば著者のように、とりあえずビジネス上の会話で意思疎通がしたいといったレベルの人でも、あのハイレベルな英語参考書が並んでいるコーナーに行くとどんなテキストを使ったらいいかわからなくなります。

そして人間の性なのか、より高いレベルのテキストに手を出してしまいます。

しかし、時間のないビジネスパーソンの、しかもある程度年令を重ねて記憶力が落ちている方にとっては、本当はやることをできるだけ絞り込む方がいい。

そういった意味で本書は英語勉強に関して一つの到達点、完結したモデルを示してくれていると思います。

TOEICの勉強を捨て、ネイティブ至上主義を捨て、正確な文法を捨て、完璧な聞き取りも捨て、まずは『DUO Select』の377例文の丸暗記だけに絞り込む。

この潔さとシンプルさは「とりあえず話せればいい」というビジネスパーソンにとってこれまでになかったメソッドを示してくれていて秀逸だといえます。

◆暗記は「繰り返し」以外に道は無し

ただし、1冊のテキストに絞り込んでその他はとりあえず捨てなさいと言っても、この「1冊のテキスト」を暗記することに関しては妥協は許されません。

そこだけは近道なし、とにかく繰り返しの反復学習というあんきの王道以外に道はありません。

よく楽して身につけられるといったことをうたう英語参考書がありますが、英語って言語ですよね。
ネイティブは自然と話していますが、それは何年もかけて習得しているもの。

まして非ネイティブが外国語を習得しようとするのに短時間で楽に身につけることなどできるはずがありません。

著者も留学中に

私自身も、この10ヶ月のトレーニング期間は、基本的にいちにち2時間以上は量で勉強していました。セブ島に留学している時期は、英語にどっぷり疲れますから、1日中時間は英語を勉強していました。
また、『DUO』の暗記についても
その10ヶ月の間に、『DUO』1冊を100回どころか、200回、300回と繰り返した
と言っています。
いくら薄いテキストと言っても、ある程度の時間と努力は必要。
その結果
最終的に18分くらいで377例文を読めるようになった
といいますから、これはすごいレベルです。
ここまでできるようになるまで繰り返してこその「捨てる」勉強法なんですね。

◆「今年は英語を勉強するぞ!」

さて最後に、実はあえて新年最初の本の紹介はこの本にしてみました。

僕は毎年

「今年は英語を勉強するぞ!」

と宣言しては全く何もしないという「ヤルヤル詐欺」状態をもう何年も繰り返してきたのですが、それは何をすればいいかわからない、何に手を付けたらいいか決められないというのも理由だったのです(完全に言いわけですが)。

しかし本書と出逢って、なにから手を付けるかはっきりしました。

ええ、早速購入しましたよ。

そしてもう12月から例文の暗記をはじめました。

僕の英語勉強に関してもまたいずれブログで記事にしたいと思っていますが、とにかく今は377例文丸暗記を目指して頑張ります。

本書はDiscover21社様から献本していただきました。
ありがとうございました。

目次

はじめに 英語は40歳からでも十分身につけられる!
第1章 高卒・40歳、しかも「英語力ゼロ」からのスタートだった
第2章 40歳からの英語は、不要なものを捨てなさい!
おわりに

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鈴木 陽一
アイシーピー
2000-03
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