こんにちは、一龍(@ichiryuu)です。
今日ご紹介するのは吉澤準特さんの『外資系コンサルが実践する 図解作成の基本』 。
この本、プレゼンテーションなど、スライドやレジュメ資料に図解を多用する方は必見、必携のハンドブックとなっています。。
もしかすると、あなたの作成した図解は自己満足だけで相手にはわかりにくいものになっているかもしれませんよ。
では早速、本書の特徴などを紹介していきましょう。
『外資系コンサルが実践する図解作成の基本』をご紹介
★とにかくポイントがわかりやすい!

本書は図解作成のための解説書なのですが、一通り読んでみてまず感じたのがそのわかりやすさ。
表紙に「優れた図には論理的なわかりやすさ感覚的な心地よさがある!」とありますが、この本自体にもそのテクニックが生かされています。
上の写真を観てもらうとわかりますが、Webサイトでいえば「サイトマップ」のような「全体マップ」があるんですよ。
この本全体で何を説明されるのか、また、自分にとって必要なテクニックはどこにあるのか、非常にわかりやすい。
上は、一番基本の部分、「図解キューブ」と名付けれらていますがこれは図解の3要素である
・フォーム
・カラー
・ポジション
を表したもの。
で、この図解をベースに実際のメソッドの解説に入るわけですが、
ご覧のように同じ図をベースに今度はその内容も見せるわけです。
そう、この本自体がもうプレゼンテーションなわけですよ。
ホントお見事!
★「Not Good」と「Good」の比較でわかりやすい、しかも実例豊富!

しかもすべてのメソッドが「Not Good」と「Good」の対比で紹介されています。
例えば上は図形は線ではなく面で表したほうがわかりやすいですよという例ですが、ほんと「Good」のほうがスッキリしてしかもわかりやすい。
僕のような素人はどうしても「影をつけてみよう」とかいって凝った作りにすることで仕事した感を得て満足することが多いんですけど、それと見る人がわかりやすいかは全くの別問題。
むしろいじればいじるほどわかりにくくなるというのが、本書を読むとよくわかります。
(すごく反省)
★そこに意識はなかった・・・
あと、個人的に発見だった点を。
1つ目は色使い。
それから「やじるし」。
また、目からウロコだったのがこれ
無彩色のカラーパレットを使って色付けすると、白黒コピーにも対応できるわけだ。
よくプレゼンテーション中に「レジュメの方は白黒でわかりにくくなっていますが・・・」なんて台詞を聞きますが、最初から白黒で印刷されることを想定して作ればよかったんだな。
ほんと、目からウロコのメソッドが満載でした。
感想というかまとめ
ということで、いろいろと勉強になった一冊。
今後の資料作りに役立てていきたいと思います。
ちょっと個人的な、しかも感覚的なお話をしますが、実は図解って意外な盲点だなと最近思っていました。
普通、相手にわかりやすくするために図解を使いますよね。
僕らは文字情報より図解のほうが理解しやすいというのが一般常識だと思いますが、最近僕はこれを疑っています。
というのは、グラフとか表とか図解を読み解く能力って、文章読解力以上に個人差があるんじゃないかと思うようになったからです。
まぁこれはあくまでも僕の体感的なものをもとにした仮設なのですが、文章を読解する訓練は学校でしますが、図解を読解する訓練はあまりしていませんよね。
けっこう図解を読めない人っていると思うんです。
だからこそ、安易にグラフとか表とか図解を使わない。
文章よりもむしろ最新の注意を払ってわかりやすい図解を作ることに注力しなければならないと最近感じてました。
ただし、図解の作り方もまた学校では習いません。
プレゼンテーションなど、発表の機会や資料作成の頻度が高い方に本書はオススメ。
ぜひすぐ手の届くところに常駐させて、図解作成の参考書にしていただきたいと思います。
本書は著者の吉澤準特様からご恵贈いただきました。
ありがとうございました。
目次
0部 図解の効果
序章 図解の効果改行
1部 図形の見せ方
1章 「シンプルにする」ための見せ方
2章 「アピールする」ための見せ方
2部 図形の使い方
3章 「ベーシック」な使い方
4章 「アレンジ」を交えた使い方
3部 図解のパターン化
5章 図解パターン:「タテヨコ」を図解する
6章 図解パターン:「関係性」を図解する
7章 図解パターン:「時系列」を図解する
8章 図解パターン:「量」を図解する
9章 図解パターン:「変化」を図解する
10章 図解パターン:「分布」を図解する
4部 図解の魅せる化
11章 高度な色使い
12章 洗練されたデザイン
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