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箕輪厚介(著)『死ぬこと以外かすり傷』マガジンハウス【本の紹介】「努力は夢中に勝てない」一点突破全面展開を実現するのは「熱狂」と「行動」

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こんにちは、一龍(@ichiryuu)です。

今日ご紹介するのは、箕輪 厚介 (著)『死ぬこと以外かすり傷』 です。

今更感はありますが、僕が独立するのに背中を押してくれた一冊で、フリーになったら早い時期に紹介記事を書こうと思っていた本です。

今回は、僕のような50を越えたオッサーンにもグサグサ刺さり、ある意味人生を踏み誤らせた(?)部分を中心に読書メモをシェア!

ある意味、「読むなキケン」なエントリーです。

 

『死ぬこと以外かすり傷』読書メモ

 

★編集者は最強だと感じる3つの理由

 

 1つ目は「才能カクテルが飲み放題」だから。
 編集者は、一生に一度会えば人生が激変するレベルの変人や天才たちと毎日のように会って、時にぶつかりながら本を作り、戦友のようになる。

 2つ目は、「ストーリーを作れる」ということ。
 編集者の仕事を一言で言うと「ストーリーを作る」ということだ。  いまの時代、商品の機能や価格は大体似たり寄ったりだ。  これからは、その商品にどんなストーリーを乗っけるかが重要になる。

 そして3つ目は「人の感情に対する嗅覚を磨ける」ということ。
「世の中の人が日々、何に涙し、何に悩み、何に歓喜しているのか」が肌感覚で分からなければ、売れる本なんて作れない。

★安全安心を破壊せよ

 

 与えられた仕事を段取りどおりにこなす。そうすれば失敗しても大きな傷は負わないだろう。しかし、そんな予定調和からは何も生まれない。無理と言われたら突破する。ダメだと言われたら強行する。僕は半ば意識的に予定調和を破壊する。ありえない日程で出版まで駆け抜ける。イベントをドタキャンする。泥酔状態で偉い人との会食に行く。社会不適合者だと後ろ指をさされても、これでいいのだ。いや、こうでもしないと、周りも自分も 弛緩 してしまう。いつ刺されるか分からないから危機感が生まれ、どこに宝が埋まっているか分からないから血が沸くのだ。ギリギリの綱渡り。どっちに転ぶか危うい状態でなんとか落ちずに走り続けろ。そうやって初めて鮮やかな結果が出る。

★社員を奴隷にする会社は捨てろ

 

 乱世を生き抜くのは、「副業なんて勝手にやれ」と社員を放し飼いにしてくれるフリーダムな組織だ。
 変化が速い時代は多様性が力になる。どんな能力が生きるか分からない。社員それぞれが外に出てどこの馬の骨だか分からない骨を 咥 えて帰ってくることが大事だ。
 いつ、どの骨が必要になるか分からないからだ。
 副業禁止と命令する会社や経営者は世の中のことを分かっていないし、そんな時代錯誤の命令に唯々諾々と従う奴隷社員も終わっている。どっちもどっちだ。
 硬直した組織で奴隷労働をやっていたら、社員も組織も時代遅れになり、ある日突然恐竜のように滅びてしまう。
 社員を縛り付ける会社なんて今すぐ捨てて、外の世界へ飛び出してしまえ。

★ブランドを稼げ、未来を稼げ

 

 副業解禁が話題だが、休日に牛丼屋でバイトをして小銭を稼いでも意味がない。それは時間を金と交換しているだけ。本業を頑張って力をつけるのが先だ。
 自分はその仕事で何を稼いでいるか明確に言語化すべきなのだ。
 僕は幻冬舎では「ブランド」を稼いでいる。1時間 50 万のコンサルでは「金」を稼いでいる。地方講演はノーギャラだが「未来」を稼いでいる。地方に仲間を作ることは僕がこの先やることで重要な役割を果たすからだ。
 これからは、複数の仕事をこなすことが当たり前になる。しかし「金」という軸だけで考えてしまっては多様で厚みのある経験は積めない。自分が金以外の何を稼ぐかポートフォリオを組んで思考せよ。

★教祖になれ

 

 箕輪のやっていることは信者ビジネスだと批判されることがある。
「箕輪の本は信者が買っているだけ」「箕輪のオンラインサロンは信者を集めているだけ」。
 しかし誤解を恐れずに言えば、これからのビジネスはほとんどが宗教化していくと思っている。信者を集めることができなくてモノを売ることなどできない。
 その背景は人が孤独になったことと、物質的に満たされたことの2つだ。

★今やれよ!

 

 よく、時代が変わっても変わらない普遍的なことを学ぶために一度下積みをしたほうがいい、就職はしたほうがいいと言う人がいる。
 しかし、普遍的なことというのは現場で死に物狂いで試行錯誤していれば自然と身に付いている。学ぶものではない。特に今のような変化の速い時代では上の世代の成功体験は役に立たないどころか、視界をにごらせる時代錯誤の不純物にすらなる。
 自分で手を動かし物を作って、人々のリアルな反応を見て一喜一憂しながら、成長していくのが一番手っ取り早い。つまり、いい組織とはチャンスが多く得られる組織だ。大企業でも球拾いのような仕事しか回ってこないのであれば、自分は成長していないと焦ったほうがいい。

今はSNSでもオンラインサロンでもチャンスに触れる機会は5年前に比べ段違いに増えた。時間は有限だ。人はすぐ死ぬ。だから「今やれ」。 「昨日までできなかったこと」をやる。その実践を繰り返した先にプロフェッショナルがあるのだ。

★スピード、スピード、スピード!

 

 本は6か月。デザインは1週間。会議は1時間。長い間そうやってきたという理由だけで踏襲されている「スピード相場」だ。
 僕は本は3か月で作り、デザインも2日くらいでお願いし、会議は立ち話にする。
 メールの時候の挨拶なんか、なんの意味もない。年賀状も同様だ。しかし、暇な人間は思考停止したまま慣習を踏襲する。本当に忙しくすれば、無駄なことはどんどん切り捨てざるを得なくなる。本質的な仕事だけが残っていく。次第に生産性が上がっていく。

 時間があればいいというものではない。制約がイノベーションを生む。追い込め。ダラダラと居心地の良いスピードで仕事をしていては、この世にあらざるものは作れない。
 スピードスピードスピード! 誰も見えない速さで駆け抜けろ。

★量量量!

 

 量量量! 圧倒的な量を制圧して初めて見える世界がある。
「ピカソはなんで天才か分かるか? 多作だからだ」と秋元康が言った。
 僕はこの意味を最初は分からなかった。実感を伴って理解することはできなかった。質と量は反比例すると思っていた。手に負えないほどの量を抱えれば質は下がるに決まっている。少なくとも僕の場合、そう考えていた。
 しかし、月に1冊本を出し、毎日プロデュースやコンサルの仕事をし、毎晩イベントに登壇し、毎週末地方に講演しにいく。あり得ない量の仕事を抱え込んで初めて分かった。
 表面張力ギリギリまでがんばっていたコップの水がザーッと外に溢れたあと、本当の能力が開発されるのだと。

 1年間で100の力が使えるとしたら、最初の2か月で 90 を使い切ってしまうくらいの気合いで走るといい。そこにインパクトが生まれる。圧倒的なまでに量をやるとキャパシティが増えて、また100の力がプラスされる。中途半端ではだめだ。

 そこそこ優秀。そこそこ目立っているうちは周りから可愛がられる。ずば抜けると評論家気取りの連中に、そのスタイルを批判、中傷をされる。
 しかし、それがブランドになったという証拠だ。そして周りから批判を浴びたときに自分を支えてくれるのも、また量だ。「オレはお前らが寝てる間も動いている。誰よりも量をこなしてきた。舐めるなよ」と、確かな感覚が手に残っていれば、胸を張って戦える。
 量だけは裏切らない。誰よりもう

感想

 

◆「努力は夢中に勝てない」

いかがだったでしょうか。

今回の読書メモを読んでも心に波風が起きない人は、本書に登場する

「奴隷の幸福」=何かを強制されていることが楽な人

だと思います。

今の日本ならそれでもいいんですよ。
普通に生きていけるでしょう。

でも、本書を読んでなにか心がざわついた人は、いちどじっくり自分の人生を考えてみてはいかがでしょう。

さて、本書の本質を一言で表すと、本書中に登場するこの言葉に尽きるのではと思います。

「努力は夢中に勝てない」

この言葉はこちらの本に登場する言葉だそうです。


著者の箕輪厚介さんの活躍ぶりを見れば、まさにこの言葉を具現化した人だと感じます。

そして、著者がこう語っているように

「努力は夢中には勝てない」という方程式は、編集者に限らずすべての仕事に共通する。目の前のことにどれだけ夢中になれるか。熱狂できるか。夢中の前ではどんな戦略もノウハウも無力だ。

この「夢中」こそが、業種や分野に関係なくこれからの時代を行きていく上でのキーとなる言葉でしょう。

この「夢中」「熱狂」できるものを見つけられるかどうか、それじ人生の”濃さ”を決定づけるのは間違いないですが、問題はそれが見つけられるかどうか。

方法は一つしかありません。

「行動」ですよ。

そして、行動量を増やすために必要な考え方は、これまた本書に登場しますが、

「変わり続けることをやめない」

この言葉に尽きます。

でも、「変わる」ことって本当に怖い。
僕も仕事を辞めるかどうかでずいぶん長い間ウジウジと迷っていました。
(今となってはその時間がもったいなかったなと感じてます)

「変わる」ことに対する恐怖心というのは、人間の生存戦略に関わる”本能”の領域なので、すごく強固な障壁ですが、ここを突破していく人だけに未来が開ける。

そして今は、人類史上一番壁を突破してからの生存率が高い時代でもあるように思います。

だとしたら、「変わる」ことになんの躊躇がいるのか?
むしろ「変わらないことのリスク」の方が大きいんじゃないか。

そんなふうに背中を後押ししてくれたのが本書でした。

◆「多動力」の本質とは「不動力」

ただし、丸腰で生きていけるほど世の中は甘くないのも事実。

もし、あなたが壁を超えていきたいなら、自分の軸を一刻も早く作りましょう。

軸=不動力

です。

ここはしっかり時間をと熱量をかけて築く必要があります。

僕もまだこの軸づくりの段階。

「〇〇といえば、一龍だな」と言われるものを作っていこうと思います。

ともかく、僕がまだ独立するかどうか迷っていたときにバンバン背中を押してくれた一冊。

もし、あなたが同じように迷っているなら読んでみてはいかがでしょう。
読めば確実に一歩踏み出してしまう魔力がありますから、逆にいえばこの本を読んでもまだ迷うのなら「ステイ」ということだとわかりますよ。

 

死ぬこと以外かすり傷

死ぬこと以外かすり傷

  • 作者:箕輪 厚介
  • 出版社/メーカー: マガジンハウス
  • 発売日: 2018/08/28
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

目次

はじめに こっちの世界に来て革命を起こそう
第1章【考え方】予定調和を破壊せよ
第2章【商売のやり方】自分の手で稼げ  
第3章【個人の立たせ方】名前を売れ 
第4章【仕事のやり方】手を動かせ
第5章【人間関係のつくり方】
第6章【生き方】熱狂せよ
おわりに バカになって飛べ!

関連書籍

箕輪厚介さんが編集したおすすめ本

日本再興戦略 (NewsPicks Book)
落合 陽一
幻冬舎
2018-01-31




 

www.s-ichiryuu.com

 

編集後記:管理人のひとり言

『死ぬこと以外かすり傷』を読んで、一箇所だけカチンと来たところがある。

それは本書冒頭部分

今、若者はチャンスだ。
これまでのルールとシステムが通用しなくなっている。
古い世代にはわけの分からない変化が今まさに起こり始めている。
ワクワクする未来が迫っている。この波に乗ろう。
自分たちの手で、世界の輪郭に触れ、自由で新しい秩序を作り直そう。
おっさんの言うことはすべて聞かなくていい。

おいおい、オッサンをなめるなよ。

変化がわかるオッサンだっているし、オッサンにだってチャンスなんだよ今の時代は。

そもそも、渋沢栄一だって言ってるじゃないか。

四十、五十は洟垂れ小僧、六十、七十は働き盛り、九十になって 迎えが来たら、百まで待てと追い返せ。

オイラはこれからが働き盛りだぜ。
20,30代に負けてたまるか。

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