こんにちは、一龍(@ichiryuu)です。
勝間和代(著)『勝間式超コントロール思考』 です。
僕自身”カツマー”といってもいいほど多大な影響を受けてきた勝間さん。
久しぶりの新刊も、勝間さんらしいなるほどと思える内容のオンパレードでした。
では早速、気になるポイントの読書メモをシェア!
『勝間式超コントロール思考』読書メモ
★「超コントロール思考」とは
本書のタイトルである「超コントロール思考」をよりわかりやすい日本語で言いかえると
「自分と相手の裁量権を見極め、お互いによりよい結果を生み出そうとする」
ということになると考えます。
つまり、「コントロールをする」ということは、「受け身的に生きるのではなく、自分が主役となって主体的に生き、そして、環境や周りに働きかける」ということになります。
★長コントロール思考の持ち主になるためにするべきこと
その1「選択肢を広げる」
自分がコントロールできる範囲を広げるためにの方法は
「なるべく選択肢を広く持って自分がよりコントロールしやすい選択を続けること」その2「知識を得る」
コントロールの要になるのは、実は様々な情報から得る知識です。
さまざまなことについて、仕組みやモデル、あるいは構造を知識として理解できていると、そのことによって自分がコントロールできる範囲とコントロールできない範囲の区分けができるようになる方です。
★「余裕率」を確保する
まず、 仕事をコントロールする上で、基本的な条件は何かというと
「わたしたちが思っているよりも、ずっと大きな余裕率があること」
です。
何の余裕かというと、仕事の件数やかかる時間、量やコスト、自分の体力など、全てを総括した個々人が持つリソースの余裕です。わたしたちがあっけなく仕事のコントロール権を失ってしまう場合──つまり「仕事をコントロールするのではなく仕事にコントロールされてしまう状態」に陥る原因は、この余裕率がないときがほとんどです。
★仕事の成果は引き受ける前に決まっている
得意技と不得意技というのは、一説によると、5~ 10 倍の能率の差異があるといわれています。その差異について、ビジネスの場では無視されていることがほとんどです。
つまり、 もしあなたが仕事でできる人だと思われたいとしたら、息を吸って吐くようにできる仕事を中心とすればいいわけです。
逆に、どれだけ努力をしたとしても、人並みかそれ以下しかできないものについては遠ざかる、ということを繰り返し行っていきます。
極端に言うと、 仕事は引き受ける前の段階で既に成果が決まっているのです。
わたしたちがコントロールしなければいけないのは、その仕事の枠組みそのものになります。
★「ワーケーション」の勧め
また、わたしは年に1、2回、1週間ほどの休暇の間に少しだけ仕事をしながら全国を回ることがあります。
最近ではこういった仕事形態を「ワーク」と「バケーション」を合わせた造語として「ワーケーション」と呼んでいます。
朝早い時間や夜のちょっとした時間にメールマガジンの原稿を書いたり、ちょっとしたSkype会議をしたりしつつ、昼間にはいろんなところを観光するなど、現地でしかできない体験に時間を使っています。
★収入が増える仕組み、増えない仕組み
収入を増やそうと思ったときにも、むやみやたらと労働を増やすのではなく、需給バランスから考えて、自分が提供する製品やサービスがなるべく多くの人に喜ばれるような仕組みがあるところで働くことを考えた方が、収入アップの可能性がずっと高くなります
わたしたちが普段の生活の中で当たり前のように受け取り、使っているお金について、
① どのような仕組みで自分はお金を稼げているのか
② どのようなものにお金を払おうとしているのか
という中身について関心を持つと、もっともっとお金のコントロールがしやすくなります。
★「仕事をしているふりをしながら、それなりに休憩をとる」
①昼休みは時間いっぱいとる
②トイレ休憩を頻繁にとる
③周りが残業していて早く帰ると白い目で見られるような職場であった場合には、机の上を残業しているかのように散らかしたまま帰宅する
④仕事が早く仕上がったときにはすぐに提出せず、十分な休息時間をとってから提出するこれらは決して無駄にサボっているわけではなく「自分の健康状態を万全に保つことがトータルでの仕事のパフォーマンスにつながる」という強い信念のもと、自分自身で休憩と仕事の時間のバランスをコントロールするための手法です。
★人間関係をコントロールする
・心から信頼している相手に対しては、感謝し、しっかりとそのことを言葉や行動で相手に伝え続ける
・不快だと思っている相手に対しては、自分の要望をしっかりと伝えて、もしその要望が受け入れられない場合には静かに距離を取る
コントロールしなければいけないのは自らと相手との関係性であり、距離感です。逆に、わたしたちの心の中を無理やりコントロールすることは避けなければいけません。
まずは、自分が不快に思っていることに気付いてもらい、要望を伝えることです。そして、もしそれが難しいならば、人間関係をコントロールするうえで一番簡単なのは、物理的な距離を取ることです。
わたしたちは自分のことしかコントロールできませんが「どの人と付き合うか」ということについては、自分の判断でコントロール可能です。 相手を変えられないのであれば、自分がどの人と付き合うかということについては、自分のメンタルの健康のために、能動的に関係性を築く必要があります。
先にお伝えした「利他性を持って人に対応する」ことと矛盾するように思えるかもしれませんが、これには順序があります。
第一には、基本的に誰にでも利他性を持って対応する
第二に、相手が自分のことを搾取する人だと気付いた時点でその人を遠ざける
という二段構えにするわけです。
感想
◆新社会人よ仕事をコントロールできるまで頑張れ
まだまだ読書メモに抜書きしたい部分があったのですが、このあたりで一旦ストップしておきます。
もっと読みたい方は本書に直接あたってください。
全体的に勝間さんらしい効率的かつ論理的で、すっきりとした内容という印象を受けました。
相変わらず且つまぶしは健在ですね。
さて昨日、新社会人向けにこちらの本を紹介しましたが
今日、勝間さんのこの本を紹介したのは、実はこの本も新社会人に読んでほしいからでした。
いま、新社会人の皆さんは希望に燃えて研修や仕事に向き合っていると思いますが、もうすぐやってきますよ、「5月病」が。
「こんなはずじゃなかった」「上司や先輩がいや」「仕事が面白くない」などなど、だんだん心の中に積もり積もっていくんですよね。
好きで選んだ仕事でも、入りたくて入った会社でも、なぜそんな不満が出るのかというと、本書で勝間さんがこんな風に言ってて、これがすごく的確。
どんなに高給でも「やらされ感のある仕事」はなぜつまらなく感じるのかというと、自分がコントロールできる範囲や、自分が影響を与えられる範囲が極めて狭いからです。
いいですか、仕事が楽しくなるのは自分の裁量で仕事を切り盛りできるようになったときです。
それを知っていないと、裁量を与えられる前に辞めてしまうんですよ。
だから新社会人の皆さんにはこの本を読んでほしい。
一刻も早く、仕事をコントロールする立場になるために。
仕事の中には無駄なものもたくさんあります。
それに気づいて改善していけるかどうかで、コントロール権を得る範囲と時期が変わってきます。
仕事とは、与えられたものをただこなしていけばいいということでもないし、全部に全力で取り組むべきものでもない。
そのあたりの「ゆるぎたるぎ」も長い職業人人生を渡っていく上で、知っておかないといけない”情報”だと思います。
◆デジタルデバイスを使いこなせ
さて、勝間さんといえば
といった本で多大な影響を与えた方。
その勝間方式といえば
最新のデジタルデバイスで武装し、大量のインプットとアウトプットでバージョンアップし続ける
といったところが骨格だと思いますが、本書でも随所にそれが見受けられます。
・キーボードの入力方法(ローマ字→かな→親指シフト)から音声入力へ
・kindleFireで本を朗読させる
・仕事の数だけモニター
・Googleホームの活用法
などなど、勝間式最新デジタルデバイス活用法を知ることができるのも本書の魅力と言えます。
かなりマニアックに思えますが、デジタルデバイスで仕事から私生活の場面まで、効率を追求している人として、おそらく今現在日本でも最先端を行く方だと思います。
このあたりの参考にもなると思いますので、特に”オールドカツマー”は読んでみてください。
なお、勝間さんの公式ブログも必見。
目次
はじめに
序章 なぜ「超コントロール思考」が必要なのか
第1章 仕事を事ロールする
第2章 お金をコントロールする
第3章 健康をコントロールする
第4章 人間関係をコントロールする
第5章 家事をコントロールする
第6章 娯楽をコントロールする
おわりに
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