
こんにちは、一龍あらため、旅とガジェット好きの読書屋ことなおさん(@ichiryuu)です。
今日ご紹介するのは、
メンタリストDaiGo(著)『コミュ障でも5分で増やせる超人脈術』マキノ出版
です。
成功するには人脈が大切。
本書では内向的な人でも人脈を築く方法が紹介されています。
では早速、気になるポイントの読書メモをシェアしていきますが、本書では「人脈」や「人間関係」という言葉にはビジネス界での損得勘定を含めた人脈作りのニュアンスが含まれているため、「ネットワーキング」と表現されていることを前もってお知りおきください。
メンタリストDaiGo(著)『コミュ障でも5分で増やせる超人脈術』:読書メモ
★人脈を停滞させる5つの誤解(抜粋)
生まれつきの魅力がなければ人は集まらない? →ネットワーキングは技術です
ペンシルベニア大学ウォートン校のアダム・グラント教授の研究結果
340人のセールスパーソンを「外向型」「内向型」「両向型」(外向型と内向型のちょうど中間)の3タイプに分け、営業成績を追跡・記録した3ヶ月後の結果
1位、両向型
2位、内向型
3位、外向型
となった。
・押しの強すぎるアプローチは、セールスの現場において逆効果になる
・内向型の人に足りない経験値はテクニックで補える
人脈を築くには時間や手間がかかる? →コツは5分で判断することです
ネットワーキングを円滑にするための「5分ルール」(アダム・グラント著『GIVE&TAKE』より)
・世の中の人間関係は、ギバー(与える人)とテイカー(奪う人)、そしてマッチャー(双方のバランスを取る人)によって成り立つ
・短期的に見るとテイカーが有利だが、長期的にはギバーが成功する
・ギバーには2種類あり、トップギバーとボトムギバーに分かれる
・ボトムギバーは相手の見極めをせず、誰彼かまわず持てる知識や情報、資産などを与えてしまうので、結果的に成果を出せない
トップギバーになるために次の条件を満たしたときにだけ、相手に対して行動を起こすようにする
・何か相手のためになることをするチャンスが目の前にある
・それが5分以内でできることであればすぐにやる
人脈を広げても幸せになるとは限らない? →公私共に幸福度がアップします
「友達が個人に与える幸福度」に関する調査
・職場に少なくとも3人の気心の知れた友達がいるだけで、人生の満足度が96%も上昇する
・同時に、自分の給料への満足度は200%上昇する
★「スーパーコネクター」・・・あなたのネットワークを劇的に変えるキーマン
キーマンとなるスーパーコネクターとは、簡単に言うと顔の広い人。職種や年齢、地域、趣味などもジャンルを横断し、様々な人とつながりがある人のことです。友人・知人の数が多く、なおかつ、新たな出会いへの意欲を持ち、行動し続けます。
人生を幸せにするネットワーキングにおいて意識すべきは、
「スーパーコネクターと言う存在がいると知ること」
「自分がスーパーコネクターになろうと努力するのではなく、スーパーコネクターとのコネクションを作る努力をすること」
といえます。
★スーパーコネクターが自分への親近感を増す、2つのシンプルな質問
1.最近の出来事について尋ねる(ポジティブな事でもネガティブな事でも可)
2.「最近、どれくらい幸せですか?」と尋ねる
★人生を豊かにする「友達作りのネットワーキング」5つの方法(抜粋)
自己開示で相手の心を開く
信頼感を高めるためには、お互いの情報を握り合う事が大事
自己開示に適した10のテーマ
1.お金や健康に関する心配事
2.自分がイライラしたこと、許せないこと
3.人生で幸福を感じること、自分の楽しいこと
4.自分が改善したいこと
5.自分の夢や目標、野望
6.ユーモアを交えた性的な話
7.自分の弱点やマイナス面
8.怒ってしまう出来事
9.自分の趣味や興味
10.恥ずかしかった体験や罪悪感を覚えた体験
「共同作業と笑い」で一気に仲を深める
何かしらの共同作業しているときに笑いを共有すると、一気に帰属意識が高まるという心理をベースにしたものです。
その際に必要となるのは、ギャグセンスやユニークさではなく、心理学の世界で「プレイフルネス」と呼ばれる能力です。
プレイフルネスとは、どんな状況でも自分と周りの環境に対して楽しい午後を見つけ出す能力、どんな状況でも遊び心を持って打開策を探ることのできる能力のことです。
「SNS」を活用してメンテナンスをする
「出会った人たちが連絡を取り合う時、どの手段が最も信頼関係を築く効果が高かったか」という研究の結果は、メールやLINEなどのMessengerアプリを使ってテキストベースでやりとりしたグループが最も強い信頼関係を結んでいることがわかりました。私たちは「フェイス・トゥ・フェイス」でないと真意や真心は伝わらないと考えがちですが、実はテキストベースでも気持ちが通じ合うと言う結果になったのです。
★面倒臭い人を見抜き、遠ざける技術
自信過剰な「ブランド・ビルディング」
・「俺はこんなにすご!」と自分の能力を積極的にアピールすることを、英語圏ではブランド・ビルディングと呼びます
・間違ったブランド・ビルディングに熱心な人は、行く先々で相手のニーズを無視した自己アピールを繰り返している
次の条件に当てはまる人には注意
・対面で「コミニケーション能力が異常に高い!」と感じさせた人
・会話を盗んで自分のことばかりを語る人
・「あれ俺詐欺」的な言動を見せる人
・ブランド・ビルディングに熱心な人
・顔が広くて知り合いは多いものの、親しい友達は少なそうな人
→1〜2ヶ月の「試用期間」を設けて観察しよう
周囲を炎上させる「荒らし」
トローリングとは、「インターネットの社交の場で何の目的もなく行う詐欺的、妨害的、破壊的な行為」のこと。日本で言う「荒らし」と同義です。
トローリングを行う人は、ネットユーザ全体の5.6%しかいないことがわかりました。ネット上では絶え間なく炎上騒ぎが起こりますが、わずか5.6%の人たちが騒いでいるわけです。
対面での人間関係でもトローリングを行う人達がいる
彼らに共通する4つの気質
・マキャベリスト・・・他人を騙し、操って自分の利益をようとする人
・ナルシスト・・・自己中心的でうぬぼれが強い人
・サイコパス・・・他人への共感や罪悪感を抱かない人
・サディスト・・・他人を苦しめるのが楽しくて仕方ない人
「荒らし」を見抜くポイント2つ
1.あなたの直感を信じること
2.「『私はナルシストです』この文章に、あなたはどれくらい当てはまりますか?」と質問する
★多くの人を惹きつける6つの能力
スタンフォード大学エマ・セパーラ博士は、「カリスマ性は伸ばせる能力である」との結論を出し、以下の6つの能力を伸ばすことを推奨しています。
1.共感力・・・他人の気持ちになって考えることで、相手の気分を上向きにすることができる能力
2.傾聴スキル・・言語的、非言語的スキルの両方を使って、相手に「この人は私の話を聞いてくれる」と思わせる能力
3.アイコンタクト・・・相手の考えを、自分の考えとシンクロさせるのに欠かせない能力
4.情熱・・・他人の行動や発想を褒めたたえる、相手の気分を上げることができる能力。偽装するのが難しい感情なので、相手の興味のシグナルにもなる
5.自信・・・他人から何を思われようが気にしない態度をとることで、相手に安心感を与えることができる能力
6.言語化スキル・・・自分が思っていることを言語化できる能力
メンタリストDaiGo(著)『コミュ障でも5分で増やせる超人脈術』:感想
◆内向的でも大丈夫、人付き合いもトレーニンでうまくなる
基本的に理想となる人脈術は
周りの人から「この人とつながりたい」と思われるような人間になること、つまり自ら行動し、魅力的な自分を作ることが、あなたの周囲に理想的な人の輪を広げていく最も確実な方法
となります。
しかし、人脈術の本を読んでいる人は、これができないから読んでいるんですよね。
読書メモを読んでいただいたらわかると思いますが、大丈夫です。
人付き合いも一種の技術ですから、トレーニングでうまくなります。
メンタリストDaiGoさんのYouTubeを見たことがある人はわかると思いますが、ものすごい早口でどんどんしゃべる姿は、とても内向的には見えません。
ですが、著書によると、非常に内向的で、ご自分ではコミュ障だとおっしゃってます。
そんなメンタリストDaiGoさんが、心理学に基づいた理論と、自分の体験からネットワーキング方法を解説したのが本書で、読書メモでは省きましたが、いつものごとく、実際に有効で簡単に実行できるメソッドが満載となっています。
おもしろいのは、関わると面倒な人の見抜き方もアドバイスされている点。
これはネットワーキングを実践していく上で、本当にネガティブな気持ちにさせられる問題ですよね。
最近は少なくなりましたが、会って名刺交換をしただけで、すぐにメルマガが送られてきたり、しつこくセミナーに勧誘されたりというのが昔はよくありました。
厄介なのは、相手が良かれと思ってしているという点。
こういった人を見抜くために「1ヶ月の試用期間」を設けるというのも、かつて人間関係で苦労されたメンタリストDaiGoさんの体験からの知恵だと思います。
また、それに関連して、自分が「面倒な人」にならないための方法も解説してくれいるのもいいですね。
一生懸命にネットワーキング活動をしているのに、なかなか人脈が広がらないという人は、もしかすると知らず知らずのうちに「面倒な人」になっている可能性があります。
一度、本書でチェックしてみてはいかがでしょう。
◆思い込みを取り除こう
さて、本書を読んでいて思い出した歌があります。
「♫1年生になったら、1年生になったら、友だち100人できるかな?」
聞いたことありますよね。
僕らは、「友だちは多いほうがいい」、「友だちは大事にしないといけない」、「誰とでも分け隔てなく接しないといけない」と親から教えられ、学校でも刷り込まれて育っています。
僕は元教師ですから、そう教える立場でしたが、自分自身は「これは嘘だ」と思っていました(すいません)。
この思い込みが、人間関係を苦しくさせる元凶なのです。
「みんなと仲良く」なんて、できるわけないじゃないですか。
「私達が親しいつながりを持てる相手の人数は、150人程度が限界である」というダンバー数と呼ばれるこの説も有名だけど、150人も友だちいらないですよ。
友だちは量より質。
「友だち100人できるかな」の呪縛からまずは逃げ出すことですね。
◆SNSもネットワーキングに有効な手段
あと、本書で「そうなんだ!」となったのが、SNSを利用したテキストベースのつながりの有効性。
これは非常にありがたいですね。
話下手の人はもちろん、僕みたいに地方に住んでいる人間にとって、東京のブロガーさんや編集者さんと直接お会いできるのは年に1回あるかないか程度。
つながりを維持する手段はSNSしかないですから。
また、SNSだと双方自分の都合のいい時間にやり取りできるのもありがたいです。
昔よりも今はネットワーキングも便利になっているんだなと考えさせられました。
質の高い人脈を築いて、人生の幸福感をアップするためにもぜひお読みください。
目次
第1章 人脈を停滞させる5つの誤解
第2章 あなたを幸福にする「ネットワーキング」とは?
第3章 「スーパーコネクター」とつながるテクニック
第4章 幸せをもたらす「3人の友達」の作り方
第5章 人間関係がストレスに変わる罠を見抜く 第6章 カリスマ的な魅力を手に入れる
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