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人は習慣によってつくられる【書評】古川武士(著)『30日で人生を変える「続ける」習慣』(日本実業出版社)

 

「続ける」習慣

「続ける」習慣

  • 作者:古川 武士
  • 出版社/メーカー: 日本実業出版社
  • 発売日: 2010/11/11
  • メディア: 単行本
 

 

 

ワタクシ、何をやらせてもかなりの確率で三日坊主。
新しい習慣というのは、なかなか身につかないものですよね。

でもご心配なく。
この本を読めばきっと身につけたい習慣が自分のものになりますよ。

 

 

 

【目次】

よい習慣を増やせば、人生がうまく回り始める! はじめに
Chapter1 なぜ、あなたは続かないのか?
Chapter2 これでうまくいく「続ける」習慣3ステップ
Chapter3 12の継続スイッチがあなたを挫折から救う
Chapter4 私たちでも続けられた6つの成功物語
今すぐ習慣の種をまこう! おわりに

【ポイント&レバレッジメモ】
★習慣を身につけるのは「複利運用」のイメージ

30日かけて身につけた「よい習慣」が、あなたにとっての「元本」となります。それを単純に積み重ねていくのではなく、「複利」で運用することで、いつの日か爆発的なリターンにつながるのです。

⇒「複数」身につけたよい習慣が、「複利効果」を生み出し、あなたの人生をガラリと変えてくれる

★「習慣化」

 習慣化とは「自分が続けたいと思っていることを、意思や根性に頼らず、毎日のハミガキのように楽々続く状態に導くこと」です。つまり、行動が自動的に継続されている状態を保つのが「習慣化」なのです。

★「習慣引力」

 身体であれ、心であれ、いつも通りを維持してくれなければ、変化の波に振り回されてしまいます。人間にとって、いつも通りは心地よく、変化は脅威なのです。
 これと同じことが、習慣化のプロセスにも言えます(言わば「心のホメオスタシオ」です)。新しい習慣を身につけるという変化を、脅威に感じるからこそ、多くの人が3日坊主に終わったり、コツコツ続けられずに挫折すると私は考えています。
 そして、本書ではその動きを「習慣引力」と呼びます。

◇習慣引力2つの機能
�新しい変化に抵抗する
�いつもどおりを維持する

★どれくらい続けば「習慣化」できるのか? ⇒ 続けたいと思う習慣の種類によって違う
レベル1 行動習慣…日々の日課や行動週間。勉強、日記、片づけなど →1か月
レベル2 身体習慣…身体のリズムに関わる習慣。ダイエット、運動、早起きなど →3か月
レベル3 思考習慣…思考・性格に関わる習慣。論理的思考力、発想力、ポジティブ思考など →6か月

★行動習慣を身につける3ステップ
ステップ1 反発期(1~7日):すぐにやめたくなる・・・42%挫折
ステップ2 不安定期(8~21日):予定や人に振り回される・・・40%挫折
ステップ3 倦怠期(22~30日):じょじょに飽きてくる・・・18%挫折

★「習慣の農業ビジョン」

 習慣も同じで、すぐに結果が望めるものもあれば、3~10年後に結果が出るものもあります。豊富な収穫を得た農夫と同様、中長期も視野に入れて、様々な習慣の種をまいておきたいものです。
 そのためには、5年後、10年後、どんな人間になりたいのか、どんな夢を手に入れたいのか、仕事でどんな成果を手にしたいのかを明確にしておきましょう。長期ビジョンが明確になれば、自ら手にすべき習慣(どんな作物を育成するか)も決まってきます。

【感想など】
今回の【ポイント&レバレッジメモ】は Chapter1 なぜ、あなたは続かないのか? の部分から。

で、実はこの後のChapter2からがキモの部分で

ステップ1 反発期
ステップ2 不安定期
ステップ3 倦怠期

の各ステップごとの「習慣化」のための対策、原則、効果などを詳しく解説してくれています。

残念ながらネタバレ自重のためごっそり割愛。
その辺の細かいところはぜひ本書にてお読みいただくとして、でも多少は触れないと紹介し辛いので、 Chapter3 12の継続スイッチがあなたを挫折から救う からいくつか抜粋。

本書にも登場し以前当ブログでも紹介した

 

のうだま1 やる気の秘密 (幻冬舎文庫)

のうだま1 やる気の秘密 (幻冬舎文庫)

 

 

では、やる気を引き出すためのスイッチがいろいろ紹介されています。
そのなかでも「ご褒美」はモチベーションを維持するための強力なスイッチ。

強力なスイッチがないと、人間なかなか三日坊主を抜け出せないもの。
「12の継続スイッチ」では「ご褒美」も含めてアメ系・ムチ系12のスイッチが紹介されています。

このスイッチをうまく使いこなせば三日坊主もなんのそのって感じなんですが、ワタクシの経験と周りの人などを見ておりますと、注意点が多少有るような気がします。

まず、アメ系ですが、アメ系スイッチは本当にアメになったらダメ! というのが注意点。

例えば、ご褒美は強力なモチベーションを生み出しますが、ご褒美を豪華にし過ぎるのはご法度
そうでないと大変なことに。

よい例がうちの職場にいるのですよ。

20代後半の彼はサッカー好きで、自分でもフットサルやったり毎日ジムで泳いだりして懸命に体を動かしているのですが、一向に痩せる気配なし。

この本読んで気がついたのですが、実は彼、アメ系スイッチにあてはまりまくり。

彼のご褒美は甘いものなのですが、一週間頑張ったご褒美に、日曜日にケーキバイキングに行くのですよ。
しかも元を取るために5個以上食べることをノルマにしているのだとか。

いくらなんでも食べすぎでしょう。(そういえば仕事中もなんか食べてるなぁ)

それにね、 スイッチ2 ほめられ上手 というのがあるのですが、そこには
事例2 ダイエット (例)1キロ痩せるごとに周囲に変化を聞く とありますが、その彼は「お腹のライン、ちょっと変わったと思いません」とお腹に力を入れてしょっちゅう訊いて来るのです。

ワタクシは仕事の邪魔されたくないのとお付き合いで「おっ、ちょっとへっこんだんちゃう。」といつも返しておりますが・・・。(あっ、俺が悪いのか?)

さらに、スイッチ3 遊び心 の 事例3 運動 (例)カッコいいウェアを買う とありますが、その彼ウェアや靴にはお金かけてます。
「カタチから入るんだ!」とか言って。

こんな風にスイッチを3つも使ってますから、彼のジム通いはもう3年も続いています!
しかも徐々に太りながら・・・

ジム通いが続いているのは立派ですが、ヘタをすると時間とお金を無駄にするだけでなく、太りつつ運動を続けるという体に悪いことになりそう。

くれぐれもご褒美の選択には気をつけて。

そういえば某編集者さんは毎日走った後、ご褒美にラーメンを食べるそうですが、これも“出口のない習慣化”への道を進みそうですね。生活習慣病も怖いし、ご褒美の見直しをされた方がよいのでは?。せめて蕎麦かうどんにしないと。

それから、ムチ系スイッチの注意点。
これはもう自分を徹底的に追い込むこと。
甘えや逃げ道を少しでも入れると簡単に崩壊します。

ワタクシの個人的な意見としては、よく言われるように、身銭を切ることと、人を巻き込むことが一番かな。

しかも身銭ならかなり高額なもの、人を巻き込むなら上司とか師匠筋といった人を巻き込んだときが引っ込みがつかなくて長続きしました。

ワタクシにとってはフォトリーディングがそれ。
講習代10万円ですからね。絶対身につけようと必死になりましたよ。

ムチ系は思い切ったムチにすることをオススメしておきます。

さて、今現在、なにか習慣化に挑戦している人には Chapter4 私たちでも続けられた6つの成功物語 もぜひお読みください。

片づけ、英語学習、節約、ダイエット、早起き、禁煙の6つの成功例が載ってます。
このどれも習慣化するのが難しい者だと思いますが、この成功例はかなり参考になります。

特に禁煙は中毒性があるため、止めてしまうのは凄く苦しいと思いますが、今取り組んでいる人が多いのではないでしょうか。
掲載されているFさんの禁煙例はアメ系・ムチ系うまく取り入れて成功した例ですので是非お読みください。

本書に書かれているように、よい習慣を複利で増やして、人生を劇的に変化させていきましょう。

 

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本書は日本実業出版社編集者、滝様よりご恵贈いただきました。
ありがとうございました。

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