おはようございます!
今日ご紹介する本は、
メンタリストDaiGo(著)『人を操る禁断の文章術』かんき出版
です。
この本、あるインフルエンサーの方が激プッシュしていて、僕も文章を書く人間の端くれとして以前から気になっていたんです。
そして、読んでみたらスゴ本でした。
早速、気になるポイントの読書メモをシェアしますが、今回はブロガー目線でSNSで発信する人にとって役立ちそうなところをピックアップしています。
メンタリストDaiGo(著)『人を操る禁断の文章術』:読書メモ
★文章を書くたった1つの目的
文章のたった1つの目的、それは「今すぐ人を行動させること」
自動車のトップセールスマンはセールスレターでクルマの性能や品質を語る前に、必ず、お客様の想像力を刺激する言葉を挟んでいます。〈中略〉
「どこへ行きたいですか?」
「誰を乗せたいですか?」
といった言葉で、お客様に「自分がクルマに乗っている場面」を想像させるのです。
読む→言葉に反応する→想像する→行動を起こす
★人を操る文章の3つの原則
原則1:あれこれ書かない
文章を書くときに、あえて情報量を少なくすることで、読み手の想像力を利用することができる
原則2:きれいに書かない
まじめに書くほどこちらの気持ちがこもらず、「きれいな文章=表面的な文章」になってしまいます。これでは、読み手の心にも届きません。
表面的な定型文では、相手の欲求や感情は動かせない
人は”論理”ではなく”感情”で動く
原則3:自分で書かない
マインド・リーディングをして、相手が読みたい内容や言葉を選び、文章を書く
★ワンメッセージ・ワンアウトカムの原則
文章の中に込めるのは1つのメッセージ。そのメッセージが相手に伝わり、心を動かすことで、1つの結果を得る。
相手がイメージしやすい簡潔な言葉を使い、短い文章で伝えれば、直感的に理解してもらえます。
いつもいつも100%正確に伝える必要はなく、相手に合わせて情報の量を調整して書くことを心がけましょう。
★人を動かす7つのトリガー(抜粋)
興味
人は、退屈を嫌い、夢中になれることには時間を忘れる。興味に触れれば、勝手に行動してくれる。
ホンネとタテマエ
人は、本音と建前を行き来しながら生きている。その隙間に、突き動かされるエネルギーが詰まっている。
ソン・トク
人は、「得したい」思いより「損したくない」という思いの方が強い。「損しませんよ」と安心させれば、行動させるさせやすくなる。
★悩みの9割は「HARM」(ハーム)に分類される
・Health=健康・・・ダイエット、外見の変化、病気、加齢
・Ambition=将来の夢、叶えたい希望・・・理想の仕事、出世欲
・Relation=人間関係・・・会社、友人、知人、恋人、結婚、離婚
・Money=お金・・・収入の増減、借金、年金、住宅の購入
★思うままに誘導できる5つのテクニック(抜粋)
書き出しはポジティブに
人は、第一印象の影響から逃れられない。書き出しを操作することにより、あなたの印象をアップさせよう。
なんども繰り返す
人は、メッセージを繰り返されるほど、その内容に飲み込まれていく。ただし、使う言葉は変えること。同じ言葉を用いてはならない。
話しかけるように書く
人は、文章よりも会話の方が内容を覚えやすい。文章に会話の要素を取り入れることで、最高の誘導装置になる。
メンタリストDaiGo(著)『人を操る禁断の文章術』:感想
◆全ブロガー必読のセールスライティングテクニック集
本書冒頭部分にこんな文章が連なっています。
・文章は一度、書いてしまえば半永久的に働いてくれる
・24時間休まずに、読んだ人の想像力を自動的に刺激してくれます。
・すごい売り上げを上げているセールスレターや顧客の心を動かす挨拶状やお礼状があるなら、それを1000枚作るのは簡単です。だってコピーするだけですから。
・文章は最強の営業部隊になる可能性もあるわけです。
これらはまさに、ブロガーが文書に対して思っていることですよね。
なぜ、ブロガーになろうと思う人がいるかというと、ブログがストック型のビジネスだから。
ある程度コンテンツを積み上げていくと、自分が休んでいるときも読者がブログを読み、勝手にブログが稼いでくれるのです。
しかも文章というのは、
・イメージの操作が容易なこと
・書き直せること
・結果を見直して、微調整できること(テストできる)
といった優れた性質があり、あとからメンテすることで、半永久的な資産となるわけです。
もちろん、ただ文章をたくさん書けばいいわけではなく、書き方以前にブログに誘導するスキルなども重要になってきますが、重要なのは購買につながる文章を書くこと。
いわゆるセールスライティングの技術をDaiGoさんお得意の心理学的な側面から非常にシンプルに解説してくれいてるのが本書というとこです。
◆ブロガーが狙うジャンルも見えてくる
実際の「行動」につながる文章術は、本書で確認していただくとして、文章術だけでなく、本書では学ぶべき点があります。
例えば、読書メモにあげた「HARM」かそれ。
人の悩みの9割が「HARM」すなわち健康、夢、人間関係、お金の4つのうちのどれかに当てはまるそうですが、それだけ強い悩みということは、この分野の文章には大きな需要があるということです。
ブログというのは、読者の問題を解決する文章がよく読まれます。
ならば、この4つの分野に記事のテーマを特化していくと、人気ブログになる可能性が高くなるんじゃないかと。
こういった利益を生みそうな「おまけ」を得られるのも本書の魅力かと。
◆文章術を知ることでセールスに乗せられなくなる
あと、もう一つ本書を読んで得られるメリットに、セールスライティングの手の内を知ることで、無駄な購買から身を護る事ができると気づきました。
そういえば僕は若い頃に車のディーラーさんに言われたセールストークを今でも覚えています。
「この車に乗ったら人生変わりますよ」
これ完全にセールストークですよね。
当時そんな知識もなかった僕は、これを言われて頭の中で、「これ乗ったらかっこよく見られるかな」「モテるかな」なんてことを思いましたよ。
で、買ったのが赤いピックアップトラックだったのでしたが、ピックアップトラックなんて使い勝手が悪くて後々後悔することになりました。
もし当時この本があって、読んでいたら買ってなかっただろうな。
ということで、無駄にセールストークに乗せられないための知識として読むのもいいかもしれません。
いずれにしても本書は、文章で人生の勝負をしようというブロガーに一番オススメしたい一冊です。
目次
まえがき
第1章 文章が持つ力は∞(無限大)
第2章 「書かない」3原則で人を操る
第3章 人を動かす7つの引き金で、何を書けばいいかもう悩まない
第4章 あとは、5つのテクニックに従って書くだけ
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