こんにちは、一龍(@ichiryuu)です。
今日ご紹介する本は、ミニマリストしぶ(著)『手ぶらで生きる。見栄と財布を捨てて、自由になる50の方法』 です。
「本当に好きなものだけに囲まれて、シンプルに生きたい」と常々思っている僕は、ミニマリストとか断捨離に興味があって、そういった方々のブログや本を読む機会が多いのですが、この著者はある意味群を抜いてすごかった。
あまりに凄すぎて、ちょっと引き気味になるほど(笑)。
ですが、考え方とかは本当に共感できる内容でした。
では早速いつものように、気になるポイントの読書メモをシェア!
読書メモ
ミニマリズムの本質は、ある1点を目立たせるために他をそぎ落とす「強調」にある。
「誰かが決めた、いい物」を消費するより、「自分が決めた、いい物」に囲まれて生活するほうが、よっぽど心地いい。 「なににお金を使い、なにに使わないか」を決めることは、「自分にとって、なにが幸せか」を知ることだ。
僕は床で寝ている。
人呼んで「 床睡眠」。マットレスや敷布団などの寝具を敷くことなく、床にそのまま寝る。夏はタオルケットを掛け、寒くなってきたら毛布にくるまる。
毎月かかる必要最小限のコストを把握する。
そうすれば「これだけ稼げば十分に生きられる」という目安となり、「漠然としたお金の不安」から自由になれる。
自分が「 これだけあれば満足できる」という指標を持っていないと、たとえ多くのお金を稼ぐことに成功しても、「もっと、もっと」という欲望が尽きることはない。 「いくらあれば十分暮らしていける」という指標を持とう。
「固定費の割合を増やす」ほど、楽に生きられる のであらゆる費用の固定化が、 家計管理を楽にする
自分の中の「譲れないもの」や、置かれている状況によって、必要な物は変わる。いちばん大切なのは、「必要最小限」をどこにフォーカスするか、それに「必要な物」を見極める力 だ。物の「少なさ」にこだわることではない。
これからの時代、「出口戦略」を考えて物を買うことが不可欠 になっていくだろう。たとえば、フリマアプリのメルカリでは、ありとあらゆる物が売られている。なんとメルカリでは、使用済みの口紅でさえ、先端部分をカットすれば数千円で売れるのだ。
僕の好きな言葉のひとつに、岡本太郎さんの「 人生は〝積みへらし〟だ」という言葉がある。「積み重ね」ではなく、「積み減らし」。 ミニマリストの生き方は、まさに積み減らしだ。増やしたり減らしたりを繰り返しながら、その都度、必要最小限を維持していくのが理想だ。 僕たちは「減らす」ために生きているのではない。いろいろなことを経験しつつ、そのうえで必要な物を残していくのが大事だ。
生み出した余白を使い、「 変わり続けること」こそミニマリストの真骨頂。
感想など
◆圧倒的なものの少なさ、でもそこがミニマリストの本質じゃない
本書の著者、しぶさんを初めて知ったのは八木仁平さんのブログのこちらの記事でした。
本書に紹介されている部屋に引っ越す前の部屋だと思いますが、モノの少なさという点はかわってないとおもいますので、まずはご覧あれ。
もう圧倒的なものの少なさで、この記事には本当に驚いたものです。
あまりにもインパクトが強かったので、本書を見かけたとき「あっ、あの人だ!」ということで即座に購入してみたわけです。
しかし、読書メモでもピックアップしているように、ミニマリストというのは物の少なさを競う競技ではないんですよね。
その本質は本当に必要なものを最小限に抑えることで、自分が集中したい大切な一点に集中できる環境を作ること。
ひいては、人生を大切なものに集中させることで豊かにすることなのです。
まぁ、そのためのミニマリストの度合いが、著者の場合ちょっと並外れているだけということですね。
◆倹約生活のヒント
今回本書を読んでみて、内容としてはぶっ飛んでいてちょっと真似できないなぁという点が多かったのは事実です。
カーテンがないとか、床で寝るとか、冷蔵庫がないとか。
ないならないで生きていける実証レポートとして読むことはできますが、ちょっとここまで真似しようとは思はない。
でも、よく読んでみると、現在の生活の無駄を減らすヒントは随所にみられます。
例えば、固定費の話。
今までは固定費をできるだけ下げるのが倹約の定番でした。
ところが、定額制サービスが充実してきた現在においては、「固定費の割合を増やす」ほうが安上がりになるし、お金の管理も楽になるという。
これは目からウロコ。
言われてみればたしかにそうかも知れませんね。
僕も例えばAmazonプライムはかなり利用しているわけで、気がつくとレンタルDVDに行かなくなったし、雑誌の購入もほとんどなくなりました。
しかも、出かける必要も亡くなってしまった。
こうしたネット上の定額サービスを上手く利用することで相当倹約できるのが今の社会なんですね。
◆健康ネタには要注意
さて、最後に著者は自称健康オタクということで、健康にまつわるネタも登場しますが、これだけは読者は要注意です。
例えば、本書中でもかなりインパクトのあるネタの、床で寝るというもの。
硬いマットが腰にいいと著者は言っておりますが、これには医者によって諸説あります。
実は僕も硬いマットのほうが腰にいいという説を信奉して、ずっと硬めのマットで寝ていました。
ところがあるひ、ひどい腰痛に見舞われたため、スポーツドクターのいる近所の病院診察してもらったのです。
そこでまず聞かれたのが、「硬いマットで寝てますか?」という質問。
「はい」と答えると、「硬いマットというのは寝ている人を肩とおしりの”点”で支えているので腰に負担がかかる。低反発のマットを使って体全体を支えるようにしなさい」と指導を受けました。
詳しくはこちらの記事をどうぞ
で、すぐに低反発マットを購入して使い始めましたが、それ以来腰痛を再発していません。
腰だろうが癌だろうが、その治療方法や予防方法には全く違った意見を言う医者が存在します。
合うか合わないかは本人次第。
もしかすると著者のしぶさんがまだお若いので大丈夫なだけかもしれません。
本書に書かれている健康に関する記述にはちょっと注意したほうがいいと思います。
そういった健康面に関する内容はともかく、全体的にはミニマリストを目指している方にとって一読の価値のある本ということは間違いなさそう。
どこまで真似るかは別としてですが(笑)。
目次
はじめに
《序》僕の始まりは「カネ・ミニマリズム」
第1章 暮らしを自由にする。
第2章 ものを自由にする。
第3章 体を自由にする。
第4章 時間を自由にする。
第5章 思考を自由にする
第6章 人間関係を自由にする おわりに
関連書籍
断捨離関連で超オススメなのがこちらの本。