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きっと必要とされています【書評】太田 彩子(著)『これからも働き続けるあなたへ』 大和書房

おはようございます、正月から食べ過ぎて胃腸の調子がおかしい一龍(@ichiryuu)です。

さて今日は、『1億売るオンナ〜』の営業ウーマン、太田彩子さんの新刊をご紹介。
働き続ける女性へおくる、不安を和らげる42の処方箋が詰め込まれた1冊。

就活中の女性から結婚、出産、子育て中と、あらゆるライフステージにいる働く女性必読です!

 

【目次】
はじめに
CHAPTER1 働きはじめたあなたへ
CHAPTER2 ひと通り仕事を覚えたあなたへ
CHAPTER3 結婚を考えはじめたあなたへ
CHAPTER4 妊娠がわかったあなたへ
CHAPTER5 仕事と子育てを両立させたいあなたへ
CHAPTER6 自由な時間ができはじめたあなたへ
おわりに

【ポイント&レバレッジメモ】
★「ネバーランド」なんて存在しない

 自分にジャストフィットした環境に出会える可能性は、きっと稀なのだろうと思います。でも、最初からそんな環境がないのなら、その環境に適応できるように自分を変えればいい。または、自分で自分に最も合った環境を創ればいいのです。<中略>
 仕事でも家庭でもそうなのですが、今ある環境が全てではありません。その環境はあなたが理想を思い描き、そして行動に移すことによって、様変わりするはずです。「ネバーランドを創るなんて、そんな大それたことを!」思う人がいるかもしれませんが、もし今の環境から外に出たいのであれば、それぐらいの覚悟は必要だということです。
 静かに凛とした覚悟を決めた女性って、本当に美しくてかっこいいものです。
 ちなみに、ネバーランドの「ネバー(NEVER)」は「決して存在しない」という意味です。そう、あなたが創らない限り、決して存在しない場所という意味です。何事も自分次第なのだと思います。
⇒ 幸せは見つけるものではなく、自分で作り出すもの。

★もしあなたの方が稼ぎが良かったら

 ある女性の話ですが、彼女は営業の仕事に打ち込み<中略>普通に働いているパートナーよりも年収で10倍くらい稼ぐようになったというのです。
(でもパートナーとの関係はギクシャクしていません)
 彼女はパートナーのことを、要所要所で立てていたのです。社交の場においては、女性だからとあえて一歩下がって慎ましくふるまい、パートナー本人に対しても、「あなたがいるからこうして全力で働くことができる、本当にありがとう」と常に声をかけていたのです。<中略>このふたりの場合は、女性の方が本当の意味で賢かったんですね。
 自分が少し我慢して一歩引くことによって、すべてがうまくいく。そして、自分も思う存分大好きな仕事に打ち込むことができる、とそう考えたのです。
⇒ 本当の意味で賢くなれば、あなたはより働きやすくなる。

★「甘え」と「自立」を上手に使い分けよう

実は私には明確に目指す像があります。
「女性らしさを失わずに、仕事で結果を出していく」<中略>
 決して媚びるのではなく、この「甘え」も上手に仕事に組み込むことができれば、飛躍的に成果を伸ばすことができるようになります。<中略>
 スマートに自立しながらも周囲の協力を得られる「上手な甘え方」のポイントを挙げておきましょう。
間違ってもいいから、まずは自分でやってみる。
協力を得るときは、過程を説明する。
全てを甘えるのではなく、できない部分だけをやってもらう。
<中略>最初からすべてを丸投げするのではなく、まずは自分でやってみて、どこができなかったかをちゃんと説明すると、相手も「なるほど、そこができなかったのか」と親身になってくれます。そして、全部をやってもらうのではなく、できるところは自分でやります、という姿勢を見せることも大切です。
 そうすることによって、上司にも仲間にも、「可愛がられる」人材になります。
⇒ 上手に甘えて、可愛がられる人材になろう

★妊娠によって仕事を辞めようと思っているあなたへ

 「いつか子育てが落ち着いたら戻ればいい」
 そう思い、仕事を辞めていく女性はとても多いものです。<中略>
 残念ながら、あなたが考える「いつか」は永遠に来ない場合が多いものです。<中略>
 できれば、「産休」や「育休」をとらせてもらった、仕事を続ける道を選んでもらいたいと私は思います。
 もし、会社の事情によって、正社員としては残れないという場合であっても、非正規社員としてでも、残った方がいいと思います。<中略>あなたの経験や能力を最大限に活かす意味でも、今いる会社に残るという選択肢をまず第一に考えることをおすすめします。<中略>
それによって、あなたは輝き続けられる場を確保できることだろうと思います。
⇒ あなたには家庭以外でも輝ける場所が必要

★ほんの少しだけエレガントに、そして誰よりも活き活きと

 「ほんの少しエレガント術」のポイントはこの3つだけです。
 1. 手鏡を携帯し、鏡を見る回数を増やす。
 2. ポイントカラーの小物を集める。
 3. 生活の中に「美的習慣」を取り入れる。
 さて、この3つのポイントに共通する重要な要素あるのですが、気づいたでしょうか?そう、最も重要なのは「美しくありたいという意識」なんです。
 この3つのポイントをおさえて、この意識を持ち続けることによって、人知れず、あなたの周りにとても「いい循環」が始まることになります。
 まず、パートナーにとって自慢の女性であることは、円満な関係を持続させるために、大きなプラス要因となります。また、子どもにとっても「きれいなママ」でありたいですよね。
 そして、ほんの少しエレガントでいることが、仕事にも大きく影響します。<中略>
 いい笑顔をしている人には、やはり、周囲はチャンスを与えたくなるものです。チャンスの数が増えれば、活躍する可能性が増えます。それはいい仕事ができる可能性が広がるということです。いい仕事をすれば、ますますオーラは強くなり、チャンスがあなたの前に行列を作ることになります。
⇒ 大切なのは「美しくありたいという意識」を持ち続けること。

【感想など】
あのあまりにもセンセーショナルだった「1億売るオンナ〜」でご存知の方も多いと思います、太田彩子さんの新刊です。

今回は働く女性へのアドバイス集といったらいいでしょうか。
目次を見ていただいたらわかるように、各ライフステージごとに働く女性へのアドバイスをきめ細やかにされています。

男性もライフステージごとに働き方に影響されるものですが、女性はその比ではありません。

昔に比べて女性が働きやすい環境になってきているとはいえ、特に「結婚」、「出産」、「子育て」の3大イベントは、いまだに職業人としてのキャリアを断たれることが女性に強いられる場合が多々あります。

これは本当にもったいないと思うのですよ。

しかも時代は、夫の給料だけでは食べていけず、いつリストラに合うかもしれないので、女性にも働くことが求められるようになってきたのにですよ。

産休・育休に関しては、本気で少子化対策をする気なら、政府主導で企業を指導してしっかりルール作りをしてほしいですね。

というのも、ワタクシの職場は産休・育休制度がしっかりしているのですが、これ、組織にとっても男性にとってもいいことだと常日頃思っているのです。

昔一緒なチームで仕事をしていた女性職員から、1年間の産休・育休にはいる時にこんなことを言われたことがありました。

「私が帰って来るまで転勤せずに必ずここにいてくださいよ。また一緒に仕事して勉強させてもらいたいですから。」

とってもうれしいですよね。

ワタクシが全幅の信頼をおいていた人で、細かい仕事をきっちりミスなくこなしてくれ、頭がキレるけれど人当たりが柔らかく、チャーミングな方でした。

今も一緒に働いているのですが、戻って来たその日から即戦力ですよ。

ずっと一緒に仕事して来た仲間なら、「これはこの人にまかせたら大丈夫」とか「これだけ伝えればあの人はわかっている」といった阿吽の呼吸ができ上がっているじゃないですか。

お互いの得意なこと、苦手なこともわかっている。

そういった仲間が一定期間産休・育休で休んでも、また戻って来てくれたらとっても仕事がはかどります。

産休・育休には必ず短期間でゴールが来ますが、仕事は20年、30年と続きます。
絶対戻って来てくれた方が男性陣も助かります。

それに、組織としても長い目で見ると戻って来てくれた方が戦力が安定するでしょう。

またもっと大きな目で見て、日本という国単位で見ても、これだけ高学歴で能力の高い女性がたくさんいる国は珍しいのに、女性を活かせていない。

大きな損失ですね。

今後、経済状況などの要因から女性に働いてもらうことがニーズとして高まることでしょう。

本書にあるように女性自身が働きやすい環境を創ることも求められると思いますが、そもそもライフイベントで仕事ができなくなるなんていうことがおかしいわけで、しかもそれが大きな損失になっているのですから男性経営者の皆さんはこの辺で頭を切り替えてほしいですね。

それと、本当に大変なのは子育て期間。
特に小学校就学前の幼稚園や保育所の時期は、本当に子どもに振り回されます。

「なんでこのタイミング?」って時にかぎって熱を出しますからね。

こういうときは女性も上手に甘えてもいいと思います。
上司は男性でもたいてい子育てを経験しているので意外と理解してくれるものですよ(案外若い独身男性のほうが理解してくれなかったりする)。

「やばい、保育所のお迎えの時間が〜」って時は、ポンって誰かに仕事をパスできる態勢作りも必要ですが。

上手に甘え、働く環境を自ら創っていく。
そんなあなたへ。

本書は三浦様、大和書房油利様より献本していただきました。
ありがとうございました。

【関連書籍】
太田彩子さんの著書を紹介。

 

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