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幸せになっていいんだよ【紹介】長谷川 泰三(著)『車イスが教えてくれたありがとう』 あさ出版

こんばんは、一龍(@ichiryuu)です。

さて今夜は昨年の24時間テレビ中のドラマのモデルとなった長谷川泰三さんの2冊目の本をご紹介。

正直言って、カウンセリングってこんなにすごいものだと思っていませんでした。

 

【目次】
今、つらい思いをしているすべての人へ 生きる喜びを伝えたい
はじめに
第1章 苦しみから抜け出すために
第2章 私を救ったカウンセリング
第3章 駆け出しのカウンセラー、苦悩の日々
第4章 独立と挫折、そして再起
第5章 罪悪感を、手放そう
第6章 心の苦しみと向き合う 
第7章 転機となった交通事故、出版、ドラマ化へ
おわりに

【ポイント&感想など】

昨年の24時間テレビ、ドラマスペシャル、「車イスで僕は空を飛ぶ」は御覧になりましたか?

自殺に行くシーンがドーンときて、感動しました。
嵐の二宮クンも好演でしたね。

その原作がこの本。

一家離散、事故、自殺未遂・・・もう、壮絶としか言葉が思い浮かばない。

そんな長谷川先生の人生を赤裸々に綴った本で、一人の人間の成長ドラマとしても素晴らしいし、人間にとって大切なことは何かを思い出させてくれる良書でもあります。

が、この本の中では長谷川先生のカウンセリングがどういうものなのか、あまり登場しません。

カウンセラーには守秘義務がありますから、カウンセリングの内容を軽々しく本にはできなかったのです。

ところが、ドラマ化が決定すると10万部のベストセラーになり、それと同時に長谷川先生のカウンセリングがどんな内容なのか知りたいという声が多く聞かれるようになったそうです。

その声に答えて登場したのが本書です。

ワタクシ恥ずかしながら、カウンセリングのことをよくわかっていませんでした。

悩みや不安を聞いてあげて、辛さを理解してあげるような仕事かな、ぐらいの知識しか持っていませんでした。

ところが、この本を読んで全然レベルが違うんだなと。

うまい言葉が浮かばないのですが、深層心理のドクター、あるいは深層心理の奥深くにある悩みの原因を探し出すハンターといった感じなんですね。

そしてもう一つ同時に驚いたのが、良くも悪くも深層心理とはかくも不可解で強力なものなのかという点。

成功哲学ではこの深層心理の作用をうまく利用して、自分の能力を高めたり、目標を達成したりします。
「おれはお金持ちになる」「俺は成功者だ」といった自己暗示をかけるというやつですね。

しかし深層心理は融通のきかないもので、ネガティブな作用でも同じ力を発揮します。
「俺はダメな人間だ」「幸せになる資格がない」といった暗示にもかかってしまう。

本書の前半では長谷川先生ご自身が、このネガティブな深層心理の働き、「幸せになるのを阻止しようとする力」に苦しむ場面が登場します。

この原因をカウンセリングでひもといていくのですが、これがちょっと鳥肌もの。

子どものころの体験や、両親に対する思いが、成人してからも何らかの形で影響を与え、それが形を変えて発露する。

しかもその原因が自分では全く分からない。

それを当事者と一緒に探し出すのがカウンセラーなんですね。

いやぁ、恐れ入りました。

そして、一つ学びました。
それは、

「苦しい時は助けを求めていいんだよ」

ということ。

長谷川先生がどのようなカウンセリングをされているか知りたい方、現在悩みを抱えている方、そしてカウンセラーを志している方にも是非読んでいただきたい。

今まで気がつかなかった苦しみの原因と幸せに気づかせてくれる本です。

本書はあさ出版社編集者の吉田様より献本していただきました。
ありがとうございました。

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