最近、疲れていませんか?
ちょっとしたことにイライラしたり、落ち込んだりしていませんか?
そんなあなたは知らず知らずのうちにストレスを溜め込んでいるのかもしれません。
【目次】
プロローグ
第1章 ストレスとはいったい何なのか
第2章 ストレスを感じた心を整える技術
第3章 ストレスを感じにくくなる生活習慣
第4章 ストレスを感じにくくなるオフィス習慣
エピローグ
おわりに
【ポイント&レバレッジメモ】
★「ストレスレベル」をチェックすることで得られる二つの効用
ストレスと上手につき合ううえで、「常にストレスレベルをチェックする」というのは意外に重要。
あなたが過去に経験したマックスのストレスレベルを「10」としたら、今現在抱えているストレスはいくつくらいになるのか。<中略>
じつは、これには二つの大きな効果があります。
最初の効果は、自分のストレッサーに気づけるという点。<中略>「いつ、どんなストレッサーによって、どのくらいのストレスを感じたのか」を把握することができます。そしてもう一つの効果は客観的になれるという点。
ストレスとつき合ううえで「その瞬間、いかに客観的になれるか」は大きなポイント。<中略>客観的になった瞬間、ストレスは少なからず軽減されます。
★感情を「抑える」ではなく「整理する」
ストレスと上手につき合うというのも、突き詰めれば「いかに感情を整えるか」にかかっています。ただし大前提として、感情は抑え込んではダメ。一時的には有効でも、抑え込まれた感情はあなたの心に蓄積され、いつか、どこかで爆発します。<中略>
大事なのは、感情を整理すること。抑え込むのではなく、整理する。
★ストレス処理のコツは「よける・ひねる・受けとめる」
◇よける
ストレス要因は生活習慣から,できるかぎり排除する。嫌いな人には可能な限り近づかないのがいちばんです。
あなたはまず「自分のストレッサー」を確認し,それがよけられるかどうかを検証してみてください。自分の意識や行動パターンをちょっと変えるだけでも,よけられるストレッサーはたくさんあるはずです。
これがストレス対策における,最も単純な第一歩です。
◇ひねる
「もし、自分が心地よい状態にあったら,この場面についてどう感じるだろうか」と想像するという方法。
思考を変えるのではなく,状態を変えてみようというアプローチです。
◇受けとめる
「受けとめる」というのは,この事実と意味(あるいは解釈)を切り離して,事実は事実として純粋に受けとめようというアプローチです。<中略>
自分の心を守るために、とても有効な方法です。
最初は簡単ではないでしょうが、慣れてくると「事実と解釈の間に一拍おく」ことが習慣化されてきます。その一拍(最低10秒くらい)のゆとりがあなたのストレスを軽減し、心を守ってくれます。
★「中心視野」を「周辺視野」に変えることでソフトな精神状態をつくる
「状態」を整えるために「視野を変える」という方法があります。
ストレスがかかっている状態というのは、意識も、視線も一点に集中しがち。物理的にも、思考的にも「その一点」(ストレス要因となるもの)に焦点が合い過ぎています。
よく言えば集中しているのですが、ストレス要因と向かい合うとき、必要なのは集中ではなくリラックス。「狭く、ピントのあった世界」から「広く、ぼんやりとした世界」に視野を切り替えることで、私たちの心と体は自ずと力が抜けていきます。
★「真剣」と「深刻」を区別しよう
何かの問題に直面しているとき、自分にこう問いかけてみてください。
「今、自分は真剣に取り組んでいるのか?」それとも「深刻に悩んでいるのか?」。・真剣に取り組む
⇒答えのあるものについて考えている
「どうすれば上手くいくのか?」と自問している状態
・深刻に悩む
⇒答えのないものについて考えている
「どうして上手くいかないのか?」
★ストレスを感じたら「ポジティブ・セルフトーク」をつぶやこう
「とりあえず、ポジティブ・セルフトークをつぶやいてしまう」という方法です。
この「とりあえず」「つぶやいてしまう」というところが意外に重要。
やり方は簡単で、仕事で失敗したときなど、何も考えずとりあえず「よかった」とつぶやいてしまいます。・仕事で失敗した → よかった
・残業が続いている → よかった
・嫌な上司にいじめられた → よかった理屈も何もありません。とりあえず「よかった」とつぶやいてしまう。ただそれだけです。<中略>強引にでも「よかった」とつぶやくと、脳は「なぜ良かったのか?」を勝手に考え始めます。
【感想など】
ストレスは、けっして侮ってはいけません。
たぶんワタクシは普通の人よりストレスに恐怖感を持っていると思います。
というのも、ワタクシの職場にはストレスが原因で病気となり、現在療養中の人や病気から復帰した人が結構の割合でいて、その恐ろしさを間近で見ているからです。
本当に元気そうな人が、ある日突然、それこそ電池が切れるように出勤できなくなり、そのままフェードアウトという場面を何度も見てきました。
だから、できるだけストレスを貯めないように、自分自身がつぶれないようにとストレスには気を配っているのですが、この本を読むまで、「じゃぁストレスって、なに?」という根本的なことは考えたことがありませんでした。
著者の定義では
「ストレスとは、自分の常識とは違うことが起きたときに起こる抵抗」
だそうです。
なるほど、ということは、嫌な仕事を押し付けられたとか、上司にダメ出しされたといったよく想定されるストレス源だけがストレッサーではないということ。
自分の常識や価値観や習慣と違う人や者すべてストレスの原因になりうるんですね。
朝、自転車通勤しているときに30km/hという絶妙な速度で走り、抜くに抜けない原付のおばちゃんとか。
(あのオイルの混ざった排気ガスを吸い続けることになる)
セルフサービスのうどん屋で前の人がやたら天ぷらで悩んでなかなか列が進まなかったりとか。
(セルフのうどん屋には追い抜き車線を造ってほしい!)
こういう日常生活の中のごくあたりまえのシーンにストレスは隠れているんですね。
だから、何に自分がストレスを感じているのか、自分のストレッサーが何なのかを常日頃からチェックすることが大事。
そして、ストレッサーに気づいたなら、そのストレスといかにつき合っていくかなのですが、これが本書のキモの部分。
ネタバレ自重せなばならないのですが、【ポイント&レバレッジメモ】でもピックアップしているようにコツは、
「よける、ひねる、受けとめる」
です。
詳しくは本書をお読みいただくとして、心しておくことは
「ストレスをなくすこと」ではなく「どうつき合うか」を知ること
が大事。
先述したように、ストレスが日常生活のほんの些細なことにも起因するということは
世の中からストレスはなくなりませんし、あなただけストレスのない「安全地帯」に逃げ込むことはできません。
だとすれば、ストレスとはうまくつき合って、できれば自分の成長につなげたいですよね。
本書を読んでストレス原因すら自分の成長の肥やしにしてしまいましょう!
本書は日本実業出版社、編集者の滝様より献本していただきました。
ありがとうございました。
【関連書籍】
<同著者の本>
「昔から何をやっても三日坊主になってしまい、うまくいかない。でも今度こそは続けたい!」。こんな方、たくさんいるのではないでしょうか。でも大丈夫。「続ける」ことは誰でもできるのです。根性や義務感で行動をすると、自分の意思とは関係なく脳は拒否をしてしまい、長期間続けることはできなくなってしまいます。それならば、脳が拒否しない方法を身につけて、毎日やっている歯磨きや顔を洗うなどの習慣にしてしまえばいいのです。良い習慣が身につけばイキイキとした毎日が送れるようになっていく。なぜ「続ける」ことができないのか、何をすれば続けられるようになるのか、を解き明かし、「続ける」ための「心がけ」と「工夫」と「テクニック」を公開。巻末には、日記、貯金、ランニング、勉強などの例をもとに、具体的に続ける方法を学ぶことができる。
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ワタクシもSNSがフローなら、ブログはストックだと思います。
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ただ、お値段が・・・。
さて、どうする。