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盲点。なんとこれで効率アップできるのか!【書評】篠田 恵里香(著)『夢がかなう勉強法』 あさ出版

おはようございます、勉強しないで遊んでばっかり、そして芸人でもないのに「遊びは芸の肥やし!」と苦しい言い訳をする一龍(@ichiryuu)です。

さて今日は、お盆休み中に読んだ資格試験勉強本をご紹介。
しかも最難関試験、司法試験に2年で合格した勉強法!
これは見逃せません。

【目次】
はじめに
Step1 いざ勉強をはじめる前に
Step2 合格までのマップを書こう
Step3 勉強は環境づくりから始まる
Step4 毎日の勉強は効率重視で進める
Step5 さらにスピードアップの勉強法
Step6 日比野生活で気をつけたいちょっとしたこと
Step7 試験直前から合格発表まで。これだけはやっておこう

【ポイント&レバレッジメモ】

★思い通りに結果を出す「大・中・小+1計画法」

 その名の通り、直前1ヶ月を含む試験当日までの期間で、期間の区分が大きなもの、中くらいのもの、小さなものに分けていきます。
まず「大計画」は、「今〜試験直前までにやるべきことをすべて盛り込んだ計画」です。
「中計画」は、「大計画」を細分化し、「1週間〜1ヶ月でできそうなこと」を盛り込みます。
さらに「小計画」では、「1日〜数日の時間の使い方」を考えていきます。<中略>
計画は、「大計画」「中計画」「小計画」を立てることで、実戦的な計画が立てられます。これにより、計画の内容がグッと効果的なものに変化して、合格への道筋が見えてきます。

★「わざと悩んで解答を出す」クセをつける

 (問題が間違いなく解けるようになり、さらに、知識を頭に残す)方法とは、「ひたすら問題を解いて、その問題の解答理由まで口で言えるようにする」ことです。<中略>
「ひとつの問題について、細かいところや複雑なところまでわざと自分の頭で考えて悩んで想像して解答を出す」というプロセスを踏む勉強が必要です。細かいところまできちんと理解でき、考えた分、しっかりと頭に残ります。
さらに、口に出して導き方や答えを言うことで、耳からも情報が入るので、定着度合いが断然アップします。

★「篠田流・速読法」

速読法のポイント
・頭でイメージすること
・見開き2ページ全体を見渡すこと
・キーワードを意識すること
・色をつけること

1回目
「そこに書かれている内容を、キーワード中心に視点を素早く移動することによって、イメージしながら理解する。およその内容がつかめるので、色をつけながら、頭を使って全体をなるべく深く理解する」

2回目
速読1回目と同じく見開き2ページを全体的に見ながら、キーワードと色分けに注目しながら、視点を素早く移動していきます。ここに書かれていた内容を、特に色に頼ってなるべく頭で思い出しながら、忘れていた部分をキーワード連鎖により、思い出していきます。
ここでは、情報を思い出す過程と忘れていた情報を再度入れ直す、という2つの過程を同時進行するイメージです。

3回目
3解明の本の読み方として「記憶された情報を脳から引っ張りながら読む」側面が重要。<中略>
そこに書かれていることを、文章に頼らないで、「頭の中にキーワードを思い浮かべる」「キーワードを口に出して言ってみる」「キーワードまたは頭文字だけをメモに書き出す」ということをするのです。
「3回目以降は、アウトプットをとにかく意識する」、これが大事です。

★最終兵器「メクリッコ勉強法」

 ページ数の多い書籍を読んだり、分量の多い問題集を解く場合には、指サックを使い、高速で紙をめくることをおすすめします。<中略>
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(初版にはこれがついています!)

メクリッコ勉強法には、
1 頭の回転を速くする
2 勉強のスピードを速める
3 ストレスをなくす
という3つの効果があります。

勉強のすべての過程における「紙をめくる速さ」は、速ければ速いほど有利です。めくっている時間を節約できることのほか、めくっている間に「何が書いてあるか。結論はどうだったか」を考える時間が少なくなるので、思考スピードが速くなります。

★「合格ノート」をつくろう

 過去問や模擬試験を受けてみると、「あ〜しまった!!」「あれはこうすればよかった」「次はここに気をつけなきゃ」と思うことがあると思います。
実は、ここにぎっしりと宝が隠されています。
この「試験直後に思ったこと」は必ずメモ帳に書きでしましょう。「問題の解き方」をまとめたメモ帳という形になるかと思います。これが、試験前に見ることになる、いわゆる「合格ノート」となります。<中略>
試験直後に感じたこれらの内容はすべて、本試験に一番役立つエッセンスです。

【感想など】
当ブログではこれまで、入試や資格試験に対する勉強術の本をいくつも紹介してきましたが、ついに来ましたよ。

日本の資格試験で最高峰の難関資格に位置する司法試験に合格した現役弁護士さんの勉強本。
しかもタイトルにあるように、もともと普通のOLさんだった著者が、わずか2年で司法試験に受かったという勉強法。
これはインパクとあります。

さて、読んで感じたこと。
本書のキーワードは”スピード”ですね。

これまで紹介した勉強本に共通すること。
それは、”繰り返し”

社会人の勉強には制約が多く、とくに厳しいのが勉強時間の制約。
ところが、勉強というものは記憶の定着のために、しつこいぐらいの”繰り返し”が必要となります。

はっきり言って、どれだけ”繰り返し”ができたかが、勝負の分かれ目でしょう。
しかし、完璧に覚え、絶対に間違わないと言えるところまで勉強しきるためには恐ろしいほどの”繰り返し”が必要であり、それには時間がかかりすぎる。

で、本書の勉強法のキモの部分が”スピードアップ”なのです。

その一つの方法が、速読で復習を繰り返すこと。
今回はその「篠田流・速読法」のポイントだけをピックアップしているので、詳しくは本書にあたっていただきたい。

速読を繰り返し、また回数を重ねるごとに意識するポイントを変えていく著者の速読法は、特に司法試験などのようなテキストの量が膨大で、しかも言葉による思考と解答が中心となる資格試験で威力を発揮すると思います。

また、もうひとつの「メクリッコ勉強法」
これは盲点でした。

テキストや辞書など、紙媒体のもののページをめくるスピードをアップするなんて考えたこともなかったです。

言われてみれば紙のページをめくるのって、勉強時間の総量からするとかなりのロスタイムになっているのかもしれません。

ワタクシは六法全書は触ったこともないですが、英語の辞書なんかだとたいてい薄い紙でめくりにくい。
ところが英文によってはわからない単語が続出すると、頻繁にあっちこっちのページに飛ばないといけない。
いまなら電子辞書がその煩わしさを解決してくれるのでしょうが、今考えればメクリッコみたいな簡単な道具でスピードアップできたんですね。

このページをめくるのをスピードアップするというのは、なかなか侮れないというのは、フォトリーディングをやっているときにも感じます。

目や脳はスピードに慣れて、どんどん処理速度が速くなるのにページをめくる指がついていかないという、まるでアムロの反射神経にガンダムがついていかなくなったときのようなことを、良く感じるのです。

なるほど、勉強中のひとつひとつの何気ない動作も、見直してみるともっと効率アップできるものがあるかもしれないな。

まずは、メクリッコだ(笑)。
速読にも役立つな。

司法試験はもちろん、すべての試験に応用が利くメソッド。
難関試験合格を目指すなら一読の価値あり。

本書はあさ出版様より献本していただきました。
ありがとうございました。

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