<楽天ブックスはコチラ> 『集団感染マーケティング』
この本を読んだ妻は言いました。
「これ反則やろ。この方法、私が営業やったらやりたくないわ。でも絶対売れると思う。売れへん訳がないわ」
そしてワタクシは思いました。
このマーケティングは“言葉という細菌兵器を武器に展開するゲリラ戦”である。
【目次】
まえがき
序章 なぜ、お金をいくらかけても新規客を獲得できないのか
第1章 「売れる言葉」で商品の見せ方を変えなさい
第2章 「権威」を使って、あなた自身を演出しなさい
第3章 「集団感染」するターゲットを見つける
第4章 あの手この手で「集団感染」させる
第5章 黙っていても儲かる「仕組み」をつくる
【ポイント&レバレッジメモ】
★「言葉」の刷り込み効果
私のマーケティングの「キモ」はこれを利用し、言葉によって実際に使っているようなイメージを与え、感情を伴わせて「体験」を刷り込んでいく。言葉によって心の奥底に刷り込んで、いままでの認知回路を転換させていくのだ。
◇権威のある人や有名人などの「言葉」には、強い刷り込み効果、暗示効果がある。
◇本のタイトルや帯には本当にドキッとするすごい言葉がある。<中略>さらに、目次を見ると、ベストセラーに共通する語句がある。
◇人気のあるテレビや雑誌から「売れる言葉」をタダでいただく
ターゲットの客層に人気のあるテレビ番組、流行雑誌から頻出する言葉をメモしよう。<中略>
駅のゴミ箱に捨ててあるスポーツ新聞や夕刊をいくつか拾ってきて、刺激的なドギツイ言葉をメモするだけでいい。小学生でもわかるような大きな字で書かれた「売れる言葉」、はっとしたコピー、どきっとした夕刊紙の見出しなどをパクるのだ。
⇒瞬間的に目から入って、過去の個人手の体験、イメージと結びつき、とっさに手を伸ばしてしまうように言葉を使っているのだ。
★特殊な心理的用語の使い方 (抜粋)
①秘密や暴露、裏話とかいう言葉は、ぐっと興味を引く
③統計的な数字を証拠として出す。
④「簡単感」を演出する
⑧「あなたが常識で信じていたことは間違い、ウソだ」と書く。
⑩他人のことではなく、これはズバリあなた自身のことだと強く意識させる。
★お金をかけずに大儲けする3つの秘密――「くず」「ごみ」そして「寄生」
(例)商品に「寄生」・・・修理
養豚場のウンコを発酵 → ガスで発電、カスで肥料
⇒カッコをつけることをやめれば、今まで見向きもされなかった「クズ」や「ゴミ」が実は大儲けのネタの宝庫であったことに気づくものだ
★商品を売るには、「あなた」をどう見せればいいのか
自分を見直すこと。そして、それを言葉で表し、アカの他人の見込客に見せまくることだ。あなただけがわかっていても、見込客はまったくわからない。自分では「あたりまえで取るに足りないこと」と思っていても、アカの他人から見れば「ものすごいこと」ということもある。
⇒何を売るにしても「あなた自身が商品そのもの」
◇「あなた自身の見せ方」を言葉の演出で180度変えることだ
あなたの見せ方を変えるためには、もう他人から資格をもらって、誇らしがったり嬉しがるのはやめることだ。つまり「自分自身で権威をつくる」のである。
じっくり考えてみると、世の中の権威などはみんなそんなものだ。この構造がわかれば、笑ってしまうほど人生は生きやすくなる。
◇「自分を見直す」こと、それを言葉で凝縮し、言葉で表すこと
自分では「こんなことは当たり前」と思っていても、実は他人はほとんど知らない。その「当たり前のこと」を自ら積極的に表現し、「こんな人のいうことなら買っても間違いない」と思わせるようにするのだ。
⇒「自分のレッテル」を創作する
【感想など】
本書は前半がチラシや広告のコピーのための“効果的な言葉の使い方”。
後半が“どうやって見込客へ確実にチラシを届けるか”という大まかに2部構成になっています。
ワタクシは言葉で勝負する“書評ブロガー”なので、前半の“言葉”に関する記述の方にかなり惹かれて読ませていただきました。
もちろん本書の主旨から言えば後半の方がメインディッシュ。
ですが今回は涙をのんでバッサリ割愛。
というのはネタバレ自重のためということもありますが、それよりも内容があまりに過激過ぎてちょっとブログには書けないなと。
この本をワタクシより先に読んだ嫁さんいわく
「この方法、私が営業やったらやりたくないわ。でも絶対売れると思う」
とのこと。
具体的に知りたい方は本書に直接当たってください。
この部分だけで“情報商材”として高値で売れるほどの内容です。
さて、“言葉”の部分。
顧客を“感染”させる威力のあるコピーをどうやって探し、作るか?というテーマで、いろいろな方法が紹介されています。
どれもブロガーとしては興味深いのですが、例えば
本のタイトルや帯にはドキッとするすごい言葉がある
これ、ワタクシも納得です。
以前出たセミナーで、某イケメン編集者さんが新聞の書籍広告欄をスクラップしているというのを聞いたことがあります。
なんでも
本を売るためにコピーライターが死に物狂いで書いたコピーは参考になる
とのこと。
少ない文字数で本の内容を伝えつつ、読者の興味関心を引きつける。
本のタイトルや帯、そして本の広告のキャッチには“言葉のお宝”がうずもれています。
さらに、
少ない文字数でガッチリ客の心を鷲掴みにすると言えばスポーツ新聞の見出しでしょう。
駅の売店でタケノコのように積まれていて、見えるのは一面の右上の部分だけ。
本当に少ない面積で、しかも大きなフォントサイズ。
でも見た瞬間、思わず手が伸びてしまいますよね。
あのスポーツ新聞の見出しのコピーも神業の領域です。
特にすごいのは大スポ(関東だったら東スポ)さん。
数々の名(迷)コピーがありますが、ワタクシが未だに忘れられないのが
マドンナ痔!?
たしか20年ぐらい前、マドンナが日本公演で来日した時の大スポさんのコピー。
これを目にしたら、「なんじゃこりゃ!?」と絶対思いますよね。
まぁ例えは悪いのですが、本にしろ、スポーツ紙にしろ、はたまたテレビCMや電車内の広告にしても、ワタクシたちの周りには、コピーライターが必死で考えた“コピー”があふれていて、当たり前ですがすべてタダで読み放題。
ワタクシたちが意識を向けさえすれば、町中コピーのネタだらけなのです。
客の心を“感染”させる感染力の高い言葉は、実は身近な所にあふれているんですね。
よし、これからはワタクシももっと身の回りの言葉に意識を向けてみよう。
記事読んだらAmazonアタックせずにはおれない、そんな記事が書けるようになるかも。
コピーにお悩みの方、結果を出したい営業マンへオススメの一冊。
ただし、かなりの劇薬ですよ。
本書は著者、杉村 晶孝様より献本していただきました。
ありがとうございました。
わ、気になる内容ですね!
齊藤 様
はい、この本、かなりきてます。
妻の感想のように、ワタクシもこの本のメソッドを自分でやれと言われたら・・・。
でも絶対売れる方法だと思います。