IT企業に勤める普通のサラリーマンでありながら、勉強会・交流会の達人であり、ビジネス本著者であり、日経ビジネスリーダーであり、メディア露出度ダントツの一般人であり、
超・愛妻家の名前で知られる大田正文さん。
その八面六臂の活躍は、実は手帳に秘密があったのです。
その手帳術が本書であきらかになります!
【目次】
プロローグ 先まわりできる人が夢をつかめる!
1章 なぜ、手帳はあなたを”進化”させるのか?
2章 ここで差がつく!手帳の選び方・始め方
3章 日々、書き込むほどに夢に近づく
4章 問題を解決し、夢の実現が加速する計画の立て方
5章 あなたの人生を『次のステージ』へあげる手帳振り返り術
6章 人と、そして世界と手帳を「共有」使用
7章 もっと人生が楽しくなる手帳のアイデア
エピローグ あなたが、次の世代によりより世界を残すために
謝辞。そして、僕がみなさんについた嘘。
【ポイント&レバレッジメモ】
★「時間」と「空間」の2軸で書くと、時代に先まわりできる
この世界で、あなたが先まわりできる対象は「時間」と「空間」の2つしかありません。だから「時間」と「空間」の2軸で手帳に書くことで、時代に先回りし、人生で成果を出す方法が見えてくるのです。
1. 未来にやってくる「時間」に先回りして、変化しつづける。
・未来=計画・・・先回りしたい時間を決める
・現在=実行・・・実際に、時間に先回りする行動を起こす
・過去=振り返り・・・先回りした時間が正しかったか確かめる
2. 未来にチャンスが集まる「空間」に先回りして、変化しつづける。
・未来=計画・・・未来に、チャンスと人が集まりそうな場所を見つける
・現在=実行・・・チャンスと人が集まる前に、その場所に先回りする行動を起こす
・過去=振り返り・・・先回りした場所に、チャンスと人が集まったか確かめる
※「時間」と「空間」を、未来・現在・過去の3段階にわけて書く
現在は実行、未来は計画、過去は振り返り
★毎日を書けば書くほど人生の宝物がふえる
「経験」は「時間」と引き換えに得られる宝物です。
あなたも僕も、一秒一秒経過するごとに、時間という宝物と引き換えに、経験という宝物を手に入れているのです。
手に入れているはずの経験という宝物は、何もせずにすべて覚えておくことは不可能です。
そのために僕は、人生の時間と引き換えに手に入れている経験という宝物を、手帳に「書きとめて」いるのです。
経験を書きとめることで、手帳は、人生の宝箱になります。
手帳に書けば書くほど、あなたの人生の宝物がふえていくのです。
手帳に書きとめたことは、すべて、長い人生のどこかで必ず宝物として有効に使う場面が出てきます。
★誰にでもできる!毎日3つのあたらしいこと
手帳で、小さな成功体験を積み上げ、自分をほめる仕組みを作りましょう。
僕は手帳を使って、毎日3つ、あたらしいことを実行しています。この方法は「誰にでも必ず実行できる方法」です。
1. 一日3つ、その日に実行するあたらしいことを決めて、手帳に書く
2. その日のうちに、手帳に書いたあたらしいことを実行する
3. あたらしいことができたら手帳に印を付けて、自分をほめる一日、たった3つ鴨知れません。ですが、一日3つの成功体験を積み上げることで、あなたは着実に、一歩ずつ人生を前進しています。
一日3つの小さな成功体験を積み上げていくと、一年たてば、何もやらない人に比べて、数にして実に1000以上も、あなたは成長できるのです。
★その日の感想をふきだしで書く驚きの効果
僕は、一日の終わりに、手帳に吹き出しを書いて、そこに、その日一日の「まとめ」を書いています。
一日の終わりに、このふきだしに書く言葉は、その日一日を卒業したあなたの「卒業アルバムのよせがき」のようなものです。
このふきだしに書いた言葉が、そのまま、あなたがその日一日を過ごした結果、何を得たのかという一日の「まとめ」になるのです。
毎日の「まとめ」をふきだしに書いていくと、次の2つの効果が得られるようになります。効果1. 毎日何を得たのかを確認し、今日を「きちんと」卒業できる
効果2. 一週間の成果を自動的に確認できる仕組みができあがる
※「積極的な言葉」+「そこから何を学んだか」+「将来につながる対策・行動」で構成する
★手帳を「夫婦」「恋人」と見せ合おう
僕は、過去の手帳に、人生のすべてを書きとめています。
その手帳はすべて、妻が見ようと思えば、見られる場所においています。そして「見たかったら、いつでも見ていいよ」といってます。
あなたにも、手帳の内容を「夫婦」「恋人」で見せ合うことをおすすめします。
なぜなら、パートナーとの関係をより密接に、より深くするのは「相手に対する信頼」だからです。<中略>
パートナーとの人生で無用な争いは、すべて「嘘」と「隠しごと」から始まります。
だから、僕は妻に対して嘘や隠しごとをするのを、一切やめてしまいました。
今、僕は、自分の思考・行動をすべて妻に公開しています。
真実は、常に一つしかありません。
自分の思考・行動をすべて相手に公開しておけば、相手はよけいな疑いの気持ちを持たなくなります。
【感想など】
手帳術本はワタクシの大好物ですので、まだまだ抜き書きしたいところが沢山あるのですが、気になるところを全部書き出すときりがないので今回はこの辺で自重。
大田さんの為人や活動に付いては、ここで触れる必要がないほど皆様ご存知のことと思いますが、もしご存じない方はコチラをお読みいただきたい。(この本もワタクシの大好きな本。超オススメ)
大田さんといえば「超・愛妻家」の冠を持ち、普通のサラリーマンをしながら、次々と勉強会を立上げ、人脈を築き、セミナー講師や出版と幅広く活動する方。
その大田さんの手帳術とあっては、興味津々なのですが、いわゆる”手帳術”のテクニックを期待している人にはいい意味でこの本は期待を裏切ってくれます。
本書はタイトルにこそ”手帳術”とありますが、いわゆる手帳術のハウツー本とは大きく一線を画す本です。
自分の人生の目標を明らかにし、その実現のために手帳を活用する、いわば「手帳成功哲学本」といった趣の内容がメイン。
ですので、”どう書くか”ではなく、自分の人生が実りあるものとするために”何を書くか”、そしてそれを”どう活用するか”というヒントを知りたい方にオススメの本です。
さて、特に本書で重要なキモとなり、ワタクシ自身が共感して早速TTPさせていただこうと思ったことを3つほど書いてみたいと思います。
◇まず一つ目は、「時間」と「空間」の2軸で書くと、時代に先まわりできる という部分。
ここが本書の最重要ポイント!「先まわり」たる所以です。
基本的にミーハーなワタクシは、いろいろな人や著書の影響で昨年からライフログなるものをつけております。
そして、時々読み返し、自分を振り返る時間を作ってはおりますが、それを基に”時代に「先まわり」”するという考えは持っていませんでした。
よく、企業さんは新製品を開発するときにマーケティング調査を行いますが、大田さんの場合は手帳でマーケティングしてたんですね。
大田さんが普通のサラリーマンをしながら、なぜ次々と話題の勉強会を起ち上げることが出来たのか、謎が解けました。
手帳が大田さんのレーダーだったんですね。
◇二つ目は、自己変革のデータベース。
これも最重要ポイントなのですが、重要すぎて今回は【ポイント&レバレッジメモ】には割愛させていただきました。
とにかく自己分析と目標の明確化、そして目標実現のための細分化とその書き出しが徹底されています。
変わりつづけるのが人生の本質。
だとすれば、年齢とともに掲げる夢や目標も変化したりあたらしく加わったりして当然。
その変化に柔軟に対応しつつ、目標を管理していく大田さんのメソッドは圧巻です。
なるほど、夢を実現している人はここまで手帳に徹底して書き出し、修正し、夢を創作しているのかと。
これはぜひ本書で実際にお読みください。
◇そして最後に「夫婦」「恋人」と見せ合う
夢を多くの人とシェアすると実現しやすい。
これは成功哲学では定番なのですが、我々はいちばん身近のいちばんの協力者とのシェアをつい忘れがち。
思えば、大きな仕事を成し遂げた人は大抵妻の理解と協力を得ているもの。
ムハンマドの最初の理解者で信者となったのが妻のハディージャだったように、
”浪速恋いしぐれ”で、春団治に「あんた遊びなはれ、酒も飲みなはれ」と言ってくれるのも妻のお浜でした。
隠しごと云々ではなくて、妻と夢をシェアするという方法として手帳を見てもらうというのはいい方法だと思います。
だって、妻に夢を語るなんて小っ恥ずかしくて出来ませんもんね。
よし、早速ワタクシも今日から手帳に書く内容に大田メソッドを取り入れよう。
そして、妻の目につくところにモレスキンを置いてみよう。
最後に、なぜか本書は大田さんの手帳のカラー写真がほとんどありません。
まぁ、きわめてパーソナルなものなので、写せないということもあるのでしょうが、かなり気になりますよね。
ということで、大田正文さんの手帳の見開きカラー写真を見たい方はコチラをどうぞ。
少々古い記事ですので、現在の大田さんのノートとは若干違う(ふきだしが無いようですね)かもしれませんが、雰囲気は伝わると思います。
または先日ご紹介したアソシエにもちらっと掲載されております(p44)。
ただし、大田さんの手帳は凄すぎるので、そのまんま真似しようとはしないでくださいね(というか無理です)。
あくまでも、手帳も書き方も人それぞれ。
自分にあった手帳とあった方法があるということを肝に命じてください。
何を書き、どう成果につなげるか。
それを知りたい方にこの本はバイブルとなります。
本書は著者、大田正文様より献本していただきました。
ありがとうございました。
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巻末の参考文献より
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【管理人の独り言】
手帳術の興味深い本が出ておりますのでお知らせを
手帳というのは自分の欲求にすべて答えてくれるものは存在しません。
そこで、自分でカスタマイズしていくことになるのですが、かつてこれほど充実したマイ手帳作りの本をワタクシ見たことがありません。
かなりマニアックな本ですので、手帳上級者にオススメです!