世界の美術館、第18号は大英博物館の3回目、ペルシャ・コレクションです。
教科書でも見たあの工芸品が登場。
しかも驚きの使用方法・・・。
【今号の一押し】
「グリフィンのリュトン」
アケメネス朝ペルシアの金工品の代表作で、前5世紀頃の作品と推定されています。
これ、非常に有名なもので、そういえば世界史の授業のときに資料集かなんかで見たことがあります。
で、これは何なのかと言いますと、いわゆる酒杯です。
もともと古代では獣の角で作った「角杯」を飲酒に用いてたため、この様な形になったそうです。
また、グリフィンは鷲(もしくは鷹)の頭部に獅子の下半身を持つ、有角有翼の想像上の聖獣。
そして「リュトン」とは飲酒用の杯のことなのですが、ギリシャ語の「流れる」に由来するそうで、それは杯の底部に注口用の穴があいているから。
「えっ、穴?」と思ったでしょ。
ビックリしたのですが、こんな飲み方をしたらしいのです。
んー、本当なのでしょうか?
王様にしてはすごく行儀が悪いのですが・・・。
次号はペルー国立考古学人類学歴史学博物館です。