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英語版Haiku【英語】スミス・マガジン編 越前敏弥訳『SIX-WORDS たった6語の物語』(ディスカヴァー21)

 

Six-Words たった6語の物語

Six-Words たった6語の物語

  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 発売日: 2010/11/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

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たった6語と侮るなかれ。
6語に制限されるからこそ雄弁に語りだす作品たちです。

 

【概要】

スミス・マガジンとは米好の雑誌編集者、ラリー・スミスが主宰するオンライン雑誌。
2006年11月に集めはじめた Six Word Memoirsがブログやツイッターで大反響を呼ぶ。
幅広い読者から寄せられた声は2008年2月、作品集 Not Quite What I Was Planning として発売され、≪ニューヨークタイムズ≫紙のベストセラー・リストに6週間ランクインしつづけた。その後刊行された、未発表作品を追加した豪華版が本書の原書である。

本書より

【my favorite “six word memoirs”】
面白かったり、「うまい!」と叫んでしまったり、ワタクシが気になった作品をいくつかご紹介。

I still make coffee for two.
いまもふたりぶんのコーヒーを淹れる。【男】

どうしたんでしょう、恋人と別れたのか、それとも奥様に先立たれたのか。
いろいろ情景を思い浮かべます。

Now I blog and drink wine.
いまはブログを書き、ワインを飲む。【男】

これはワタクシそのもの。
ブログを書き、ワインを飲むのが最近のお気に入り。

Oh sweet nectar of life,coffee.
ああ、人生の甘美なる果汁、コーヒーよ。【男】

これもワタクシ。
コーヒーのない人生はありえない。

Followed white rabbit.Became black sheep.
白いウサギを追った。黒い羊になった。【女】

※白いウサギを追ったのは『不思議の国のアリス』の主人公。”黒い羊”は「はみ出し者」の意。
うまい!我が道を行くのは“黒い羊”として生きていくことにもなりかねない。でもそこに後悔はない!

Took scenic route, got in late. 
景色のいい道を通って、遅刻した。【男】

こういう人生もいいじゃないですか。
ワタクシの人生、寄り道ばっか、遅刻ばっかです。

Found true love,married someone else.
真実の愛を見つけ、ほかの人と結婚。【男】

うわ~、何んと言っていいのか…。
でも、よかったですよね。

She kissed me and said yes!
彼女がキスして、イエイと言った!【男】

なんか楽しそう!

Paralyzed at fifty,life still nifty.
50歳で感覚麻痺、それでも人生は痛快無比。【男】

これは訳者に“あっぱれ!”
もちろん作者もこの心意気、あっぱれ!

Never lived up to my potential.
潜在能力を使いきったことがない。【男女不明】

これ、ワタクシです!
成功本たくさん読んだけど、ワタクシの潜在能力は未だ未使用です。

Fearlessness is the mother of reinvention.
こわいもの知らずは再発明の母。【女】

こわいもの知らずが真のクリエイターなんですよね。

Mojo search resumes,impossible flowers bloom.
夢探しをまたはじめて、信じられない花々が咲く。【男】

これ好き!
夢探しに歳は関係ない。行動すればかならず花が咲く!

Fact checker by day,liar by night.  
昼は事実のチェック、夜は嘘つき。【男】

意味深だなぁ。

Things happen because I see holes.
穴ばかり見てるからいろんなことが起こる。【女/産科医】

産科医ならではの言葉。
いろんなことがあったんでしょう。

I don’t nibble. I bite. Hard.
かじったりしない。噛むんだよ。強く【男】

これも好き!
ちょこっとかじっただけでは勿体ない。
強く噛まなきゃ。

Tell your story. That’s my story.
きみの物語を聞かせてくれ。それがぼくの物語だ。【男】

プロポーズ?
カッコいい!

【感想など】
英語の勉強にもなるかな?と、軽い気持ちで読みだしたのですが、言葉の奥深さに魅せられてしまいました。

人間の心の機微とか、細やかさを表現するのに最も適した言語は日本語だと常々ワタクシ思っておりましたが、なかなかどうして、英語もやるもんですね。

たった単語6つの文章。
いや文章にもなっていない作品もありますが、それで様々な情景や背景を想像してしまう。

残念ながらワタクシ、米国人ではないため、本書によく出てくる“ユダヤ教ネタ”とか“同性愛ネタ”とかわからないものもあるのですが、それでもたった6語の作品ひつひつに人生があるんだなぁというのは伝わってきます。

とにかく面白いです。

それと同時に、日本語で大量にダラダラ文章書いてるワタクシに“喝!”
「英単語6語でこんなにインパクトがある作品がつくれるんだから、お前ももっと考えて日本語使えよ」

俳句をひねるように、たまにはSix-Wordを考えてみますか。

Reading is easy,blogging is hard.
なんのひねりもないなぁ。
言語が変わってもセンスまで変わるわけではないのだな。

まぁ気軽に読んでみてください。

 

Six-Words たった6語の物語

Six-Words たった6語の物語

  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 発売日: 2010/11/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

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http://www.smithmag.net/sixwords/

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