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さわやかマックス!【書評】クロイワ・ショウ『出稼げば大富豪』(KKロングセラーズ)

キタキタキタキタ━━━(゜∀゜≡(゜∀゜≡゜∀゜)≡゜∀゜)━━━━!!!!!!!!!!

今年前半に読んだ成功本の中で最高傑作!
『夢ゾウ』以来の衝撃の作品と言ってしまおう!

【目次】

・「一カ月弟子入りさせてください」「はよおいで」
・バリ島到着
・大事なのは気づくこっちゃ
・洗濯機の中の地球
・キウイとペンギン
・株式投資なんか
・モノとカチの分離
・睡眠は完全に悪
・3倍速くやる方法
・儲かることって何ですか
・カルデラの豊かな水は河口まで幸せにする
・プレーとプルプル
・疑うことを怠ったことがないねん
・子供はこの国の未来や
・豊かというのは他人さまを幸せにすることや
・デカセギ復活論
・不動産の意味
・置換積分
・日本が失ったもの
・神様のいるところ
・さわやかに勝る快感なし
・「失敗学」
・トリトンやないねんから
・ルーツ・オブ・兄貴
・忙しい、できないを徹底的に排除しろ
・カメよ、寝てるウサギを起こしたれよ
・人生はドラクエ
・貧しさと豊かさ
・あいらしくほほえましくあること
・エネルギーのひ・み・つ
・だから八百屋の大将や
・ないもの=これから必要な可能性が高いもの
・今でも切り込み隊長
・着眼点をもってして着岸点を間違えない
・ばらまくことで共通認識が生まれる
・民族舞踏ジェゴク・インターン
・世界ウルルンぶっちぎり
・完全に縁や
・即答できへんやつはウソつきや
・おばちゃんの豊かな老後
・兄貴の感動
・貫こうとする意志が大事なんや
・タイム・トラベラー
・インパクトでいけ
・情がすべてや
・September Ends

【概要】
本書は貧乏博士課程の学生で、全然もうからないベンチャー企業社長の著者、クロイワ・ショウ氏が偶然知り合ったバリ島の大富豪、通称“兄貴”のところへ1ヶ月間弟子入りし、兄貴から成功哲学を学ぶストーリー。

そして兄貴の考えが、24個の成功理論にまとめられています。

ただ、この兄貴が・・・・ぶっ飛んでます。

【ポイント&レバレッジメモ】
今回は兄貴のセリフのみを抜き出しております。
読みにくいかもしれませんがご了承ください。

★脱キウイ理論
「あのなあ。成功したかったらな、人がやらんことを徹底的にやんねん。常識を否定することの中にビッグチャンスがある」
「ようするにな、人と一緒やったらあかんねん」
「それはキウイや」
「俺には日本企業がキウイに見える」
「キウイが何で空飛べへんか知ってるか?」
「敵おらんかったからや。ニュージーランドには、キウイの外敵はいっさいおらんかったんや。アメリカの自動車産業がアカンようなったんはそのせいやな」
「ようするにな、日本は糖尿病や。ぬるま湯。徹底的に外敵を排除した結果生まれたキウイ的状態。人生ゲームで言ううと完全なる後半戦。天守閣死守みたいな感じや」
「おい、試しになあ。ジャコウネコ一匹捕まえて、キウイの群ん中、ほり込んだれや」
「キウイ全滅やで。ガハハハハハ」
「ようするに、共通の敵を作るこっちゃ。そしたらキウイ脱出や」

★脱ペンギン理論
「せやな。日本企業がキウイならば日本人はペンギンであると言ってしまおう」
「そうや。日本人は完全なるペンギンやがな。これまで全員そろって中流を目指してきた。そのために義務教育で平等ばっかり植え付け過ぎたんやな。日本ちゅう国は、みんな『右にならえ』やろ。なんせもともとが従順を美徳とする国やし。それって完全なるペンギン社会やんか。どないこれ?」
「ペンギンはトラウマ全開の生き物なんやで。知ってた?」
「シャチっておるやん。海に魚を取りに入ったペンギン、あいつにバコーンて喰われるんや。そしたら、もうほかのペンギン、ビビってもうて海辺に棒立ち」
「あいつらすごいで。仲間やられても見守るだけ。自分の子供すら見捨てる。ほいで、最後に餓死すんねん。一億総餓死」
「日本人とはペンギンだ。いや、ペンギン原人だと言ってしまおう」
<中略>
「大金持ちちゅうんは、なんや?完全なマイノリティちゃうか」
「マジョリティが何やってるかちゅうたら、30年ローンで七千万の家買うて、その価値が二千万になっても、七千万の金払い続けてるわけや」
「いまだに公務員が人気職種やろ?それが俺には信じられんのや。お前、日本、財政赤字炸裂やで。『寄らば大樹の陰』と群れを成すペンギン達。どないこれ?」
「ようするにな、皆疑ってないねん。『みんなやってるから』という意味不明の理由で、物事を鵜呑みにする。本間に一回ニワトリ踊り食いでもせんと気づけへんのちゃうかな。ガハハハハ」
「徹底的に疑ってかかれ。そしたらペンギン脱出や」

★白眼剥き理論
「睡眠は完全に悪やな」
「めっちゃ深く眠る方法知ってるか?」
「白眼剥いて、ぶったおれろや」
「ようするにな」
「そろそろ寝ようかなとか思ってないか?寝んの嫌いになるんや。眠くなったら『うわ、おもろな』って思え。毎日完全燃焼せなあかんねん。そしたら、心配せんでも白眼剥いてパタって寝れるわ」
「その眠りの深さ半端やないで。完全にディープ・インパクト。起きたら爽快マックスや」
「寝てるところ起こしてくれた人には、有難う言わなあかん」
「寝ることをエンジョイしている奴は、ボンクラだと言ってしまおう」

★ハイスピード理論
「おれなあ、遅いの嫌いやねん。遅いことやっとったら、死んでしまうわ」
「なんでもスピードやねん。金儲けもそうや。儲かる奴と儲からん奴の違いはスピードや。速い=儲かる。どないやこれ?」
「というか、人生そのものがスピードやんけ」
「人の3倍速く物事をやる方法わかるか?」
「人の3倍働くんや」

★隣人に幸あれ理論
「成功すんのは簡単や」
「人に儲けさせることを徹底的に考えんねや」
「基本的に、自分がどう儲けるか考えるんじゃなくて、人をどうやって儲けさすか徹底的に考えんねや。それが一番近道や。俺は徹底的に奉公してきて、その結果として、ますます儲かってきたんやで」
「ようするにな、人の豊かを創造するちゅうことや。そうしてる奴が一番えらい。豊かっちゅうのは、金儲けのことちゃうで。他人様を幸せにするちゅうこっちゃ」
「相手にとっての成功は、自分にとっての大成功やねん」
「自分だけの豊かなんて続かないし、おもろないで。時々、日本の金持ち見てかわいそうになんねん。俺なんか全部そろってるもん。友達いっぱいで、毎日楽しく、限りなくパーフェクトやがな。国士無双や」
「私事からいったら成功はないからな。思いっきり勘ぐっていけよ」

★定着理論
「自分で決めたもんは、死ぬまで続けなあかん。あのなあ、引っ越しばっかりしてるから、貧乏になるんや」
「決めたことは、ずっと一定してたんたんとやり続ける。はじめちょろちょろなかぱっぱ、やったらあかん。毎日4�走ってた奴が、ある日自転車に乗ったら、もうアカン。確実にバイクになってしまうで。そしたら、どうなるか」
「今度は、費用がかかりだすんや」
「なんでも鍛錬や。習慣化するねん。定着させるねんな」
「繰り返すで」
「ステップ1、着手してから考える。
ステップ2、時勢にのっているかチェックする
ステップ3、定着させる
や」


もっともっと書きだしたいのですがこの辺で・・・

【感想など】
もうね、完全にやられました。
兄貴風にいえば
「ディープ・インパクトやんけ」

純国産の成功本でいえば、あの大ベストセラー

夢をかなえるゾウ文庫版

夢をかなえるゾウ文庫版

  • 作者:水野敬也
  • 出版社/メーカー: 飛鳥新社
  • 発売日: 2011/05/20
  • メディア: 文庫
 

以来の衝撃ですよ。

しかも、『夢ゾウ』は水野敬也氏の創作でしたが、今回は実在する兄貴の語録。
いわばノンフィクション。

成功本のネタとかスタイルって出尽くした感があったのですが、キャラが濃ければこういうスタイルもありだったんですね。

絶妙の言い回しと大阪弁でグイグイ引きつけられてしまいました。

大阪で学生時代を過ごしたワタクシにとって、大阪弁は“第二外国語”といいますか、故郷の言葉と言いますか、とにかくテンポもリズムも心地いい。
それに今回気づきましたが、大阪弁って、妙に説得力ありますね。

あ、そういえばガネーシャもなぜか大阪弁でした。

(追記:この兄貴がガネーシャのモデルだったのだとあるブログで拝読しました。はっきりしたことはわからないのですが、だとしたら納得です。 6月17日)

さて、この本の魅力はひとえに“兄貴”のキャラクターにあります。
○○理論というのが24個登場しますが、冷静に読むと、どれもこれまでの成功哲学の定番中の定番ばかりなのです。

ところが、兄貴の表現にかかると輝きだす!

例えば、犬好きのワタクシにはたまらなかったのが
 「マルチーズ風理論」
ある日、兄貴の飼い犬、シェパード、レトリバー、マルチーズのうち「どの犬が成功すると思う?」とクロイワ氏に唐突な質問をします。

クロイワ氏はなんとなく賢く、そして強そうだからという理由で「シェパードです。」と即答。

しかし兄貴は「アホやな」と言いながらマルチーズをつまみあげ、
「おれもう、こいつの虜やがな」
「妙にナツっこいやんけ。レトリバーみたいにデカかったり、シェパードみたいに気高かったりすると、こわいやろ。誰も寄ってきーへんで。ポイントはな・・・・・」
「あいらしく、ほほえましくあることや」
「こういう自分にしていかなあかん。
自分を常に人から笑顔見せてもらえる人間にせなあかん」
「ビジネスも一緒やがな」
「人に魅力があるか、商品に魅力があるか。魅力がある商品は売れる。魅力=儲かる、やんけ。マルチーズがチーズ売ってきたら買うやろ?」
 「成功するには、思いっきりなつっこいマルチーズ風でいけ」 

こんな書き方してる成功本とかビジネス書見たことありますか?
ないですよね。

内容的には「愛想よくしなさい」とか、「第一印象が大切ですよ」とか言った内容だと思うのですが、そんなふうにストレートに言われるよりも
「マルチーズ風でいけ!」のほうがディープ・インパクトですよね。

本書はこんな調子で兄貴の成功哲学が24個の理論にまとめられています。
読めばきっと元気になり、サワヤカマックス!となり、そして感謝の達人になる一冊

本書の最後は、
日本に帰るクロイワ氏にたいして、兄貴がこんな言葉を投げかけるシーンで終わっています。

「おい、おまえ、おれを題材に本書くって言うてたなあ」
「その本がなあ」
「ベストセラーならんかったら、日本も終わりや」

ワタクシもそう思います!
激オススメの成功本!

追伸:表紙に「調子ぶっこきシリーズ 1」とあるのですが、ひょっとしてシリーズもの?

【本から学んだことを実践しよう】

 「サワヤカマックス!」 を心がける。
はて、どうしたらいいのか・・・・・とりあえず 「さわやか」 を口癖にする

(何のことかわからないと思いますが、本書を読んでいただければ納得していただけるかと…)

【管理人の独り言】

BE-PAL (ビーパル) 2009年 07月号 [雑誌]

BE-PAL (ビーパル) 2009年 07月号 [雑誌]

  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2009/06/10
  • メディア: 雑誌
 

恥ずかしながら・・・・大の大人が・・・・
付録につられて買ってしまいました(恥)
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雑誌の付録と言えば子供対象の雑誌のイメージがありましたが最近は大人向けでも多々あるようで。

今回のビーパルだって、こういうライトがおまけに付くなんて結構豪華。

最近の雑誌の付録ってすごいですよね。

2 COMMENTS

わんわん

昨日、書店でこの本を見たのですが、
あるお客さんが『これ、これっ』って目を輝かせて
買ってましたね。
私は、手にとることもしなかった・・・。(反省)
面白そうな本ですね。読んでみますね。

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一龍

わんわん様
そうなんですか?すこしは話題になってるのでしょうか。
この本、本当に売れてほしいです。いい本なので。
ちなみにうちの近所の本屋ではまだ置いていません
(ぜんぜんやる気のないリアル本屋ですから)

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