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栗田正行(著)『いつも人間関係に振り回されてしまう先生へ』学陽書房【本の紹介】「困った先生」の対処法をピックアップ

栗田正行(著)『いつも人間関係に振り回されてしまう先生へ』学陽書房【本の紹介】「困った先生」の対処法をピックアップ

おはようございます!

今日ご紹介するのは、当ブログではおなじみの現役高校教師、栗田正行先生の新刊。

栗田正行(著)『いつも人間関係に振り回されてしまう先生へ』学陽書房

です。

本書のいう「人間関係」とは、教員同士の関係のこと。

職員室というのはわりと閉鎖的な環境なので、困った先生がいるとそれだけで大変なストレスになります。

はたして栗田先生はどのように対処しているのか。

今回の読書メモの後半では、具体的な対処例もピックアップするとともに、僕自身が教員時代に心がけていたこともアドバイスとして書きましました。

では早速、気になるポイントの読書メモをシェア!

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栗田正行(著)『いつも人間関係に振り回されてしまう先生へ』:読書メモ

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★色々なタイプの先生がいる職員室で快適に過ごす方法

いろいろなタイプの先生がいる職員室で快適に過ごすには、心の揺れ幅を小さくすることです。それには2つの考え方があります。

ここの揺れ幅を小さくする考え方① 自分のあり方を変える

・それぞれの個性をありのままに受け止める

・相手を変えるのではなく、自分の心のあり方を変える

ここの揺れ幅を小さくする考え方② 中庸を保つ

・先生同士の人間関係では心の大きな揺れは禁物→仕事にムラを作ってしまう原因になる

・中庸を保つ・・・どんなことに対しても、喜びすぎず、悲しみすぎない

★教師になる人の「大きな2つの特徴」

教師になる人の2つの特徴は、まじめであることと、教えたがりであること。 

これらの資質は人間関係においてマイナスに働くこともある。

「まじめである」とは

○自分なりの正義があり、「こうあるべき」と考えていることがある⇒△異なる考え方を受け入れづらく、人に寛容になりづらい

○今までのやり方や伝統大切にする⇒△新しいやり方にチャレンジしない

○「先生」に対してポジティブなイメージが強い⇒△「先生」に対してネガティブなイメージを持つ人もいることに気づかない

「教えたがりである」とは

○話し好き⇒△人の話を聞くのが苦手

○善意のお節介⇒△そのお節介を受け入れたくない人もいる

○悪気はない⇒△お節介に対し、断り方を間違えると、変な恨みを買ってしまう

★困った人との人間関係で知っておきたい、たった一つのこと

 過去と他人は変えられない。

しかし、いまここから始まる未来と自分は変えられる。

・相手を変えようとするのはほぼ不可能

・自分自身を変えていくほうがより少ないリウ力で良好な人間関係を築くことができる

★悪口先生

子供や保護者の事、授業や仕事の事、ジャンルを問わず断るごとに悪口や陰口を言ってしまうタイプの先生。

本人が自覚していない場合が多い。 

STEP① とりあえずの対処法

・自分は悪口を言わないことを貫くこと 

STEP② 自分のみを守る方法

・そういう考え方もあるのだと客観的に捉え、愛に同調しないというスタンス

STEP③ 相手とよりよい関係を築くために

 基本的に悪口・陰口はたいてい過去のことですが、前向きな発言というものは未来に向けてのものです。

そもそも、このタイプの先生は過去に執着しやすい気質ですので、前向きなあなたとは考え方が違うのです。そう考えれば、無理してつきあう必要はないということがよくわかるのではないでしょうか。

僕のアドバイス

 このタイプの人は違うところで僕の悪口も言っています。

絶対に心を許して、同調して他人の悪口を言ってはいけません。

また、生徒の悪口を言う先生も多いですが、「生徒の恥は教師の恥」と心得るべきです。

自分の指導力不足を言いふらしているようなものだと認識してください。

★豹変先生

 ちょっとしたきっかけで態度が豹変してしまう先生

STEP① とりあえずの対処法

・相槌のバリエーションを増やすことで「聞く姿勢」と「共感」をアピールする 

STEP② 自分のみを守る方法

たとえ、こちらが誠意ある対応したとしても、態度が豹変する先生に対しては、「この先生が怒っているのは私のせいではない」と考えることも1つの方法です。

STEP③ 相手とよりよい関係を築くために

 少しでも相手の感情を逆なでしないために、3つのことに留意する

①声のトーンは駅のホームで流れるアナウンスを参考にする

②話すスピードは、キャビンアテンダントを参考にする

③肯定的なラベリングで相手を落ち着かせる

僕のアドバイス

まず、普段から何がこの先生のスイッチか、どうすると地雷を踏むことになるのかよく観察しすま。

そして、絶対地雷を踏まないように。

いったん怒り出すととんでもなくしつこくて面倒くさいタイプです。

★時間泥棒先生

いちばん貴重な「時間」を「無意識に」奪っていき、しかも時間は目に見えないので、相手も奪っているという認識がないため、繰り返し時間泥棒をします。 

STEP① とりあえずの対処法

・時間泥棒先生と距離を置く、そうしないとこのタイプの先生は遠慮なく話し続ける

STEP② 自分のみを守る方法

・忙しいフリをする

STEP③ 相手とよりよい関係を築くために

 ・このタイプの先生は話したがりなので、同じような話好きの先生をマッチングする

僕のアドバイス

このタイプの先生は自分が暇なんです。

だから相手をしていたら無限に時間を取られます。

僕は忙しいフリではなく、実際に忙しかったので、相手をしなかったらそのうち諦めて来なくなりました。

ちがう暇な先生を見つけたようです。

べつに恨まれることもないので、相手にしなくても大丈夫です。

★長時間労働万歳先生

子供や保護者のために長時間労働することが熱意の表れだと考えている先生

STEP① とりあえずの対処法

・職員室のデスク上をきれいに片付けずに、まだ仕事をしているかのような状態でさりげなく退勤するという技を使う

STEP② 自分のみを守る方法

仕事量のメリハリをつけてみましょう。1週間の中で「この日は遅くまで仕事をやりきる」「この日は早く帰る」と決めて仕事をするのです。

STEP③ 相手とよりよい関係を築くために

 もし、あなたに余裕があるのであれば、長時間労働万歳先生のこだわりや教育理念を聞いてみるのもいいでしょう。どのような形で今の仕事観が形成されていったのかを知ることで、多少はこの先生を理解できるかもしれません。

僕のアドバイス 

サラリーマンだと上司が残業していたら帰り辛いことがあるでしょうが、教師は年齢の上下があってもみんな”ヒラ”ですから、遠慮せず帰りましょう。

僕が見てきた長時間労働先生は、仕事ができる先生だけど、本当に仕事が多くて残業しているタイプばかりではありません。

・仕事の効率が悪くて残業している人

・帰宅拒否相の人

・自分が学校を支えていると自己陶酔して、自ら仕事を増やしている人

などが結構多いです。

つき合う必要はないです。

★過去美化先生

このタイプの先生は教員経験が長い先生に多く、「昔の子どもはよかった」「以前の学校はこんな感じだった」というような、過去に執着する口癖が多いタイプ

STEP① とりあえずの対処法

・美化された過去の話は、とりあえず聞き流す 

STEP② 自分のみを守る方法

あなたが考えるのは、「いま・ここ・私」についてであり、この先の未来をどう変えていくのか、ということを常に意識してみてください。 

STEP③ 相手とよりよい関係を築くために

・相手のことを「過去に生きる人」と考えるようにして、相手を無理に変えようとしない

僕のアドバイス

僕の26年間の教員生活のなかでも、劇的に仕事量が増え、仕事環境が変わっています。

なので、「昔は良かった」という先生はたくさんいますが、そんなこと言っても仕方ないので、相手にしなくていいです。

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栗田正行(著)『いつも人間関係に振り回されてしまう先生へ』:感想など

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◆共通する対処法は「距離を置く」

まず、一般の方も教師自身も、教師というものにある特定のイメージ、理想の教師像を持っているかもしれませんが、それは捨ててください。

本書の冒頭に、

いろいろなタイプの先生がいるからこそ、多種多様な子どもたちに対応できる

と書かれているのが正解。

日本中の教師全員が金八先生だったら間違いなく学校教育は崩壊します。

色々なタイプの先生がいていいんです。

そういう意味で、職員室を「動物園」と表現した栗田先生は言い得て妙ですが、僕はちょっと甘いなとあえて言っておきます。

職員室は動物園ではなくてサファリパークですよ(笑)。

個性の強い先生たちが放し飼い状態ですからね。

その中で、以下に自分を守り、維持し、仕事を遂行ていくか。

かなりサバイバルです。

これ、結構難しい問題なんですよね。

僕は26年間の教師生活の中で、8年間がいわゆる「大部屋」の職員室でした。

この大部屋のときは集中できなくて、本当に生産性が下がりました。

常に誰かが話してるし、話しかけられもする。

僕が教師になった頃なんて、「困った先生」のレベルを遥かに超えた「問題先生」もいましたから(さすがに今はこういう先生はいなくなりましたね)。

今回の読書メモでは本書に書かれている「タイプ別! 困った先生とのつきあい方」で紹介されている14のタイプの先生から、僕が出会った困った先生のタイプをピックアップしていますが、こういったタイプの先生が「大部屋」だと容赦なく絡んでくるわけです。

で、どうするか。

基本は「距離を置くこと」ですね。

無理につき合う必要はないです。

一番いいのは物理的な距離を置くことで、僕はテストの採点など集中して作業したいときは、放課後の生徒が帰った後の自分の教室や、図書室で作業していました。

どこか、落ち着いて作業できる場所を確保することをおすすめします。

そういう意味では、学校の人間関係の中で、図書館の司書さんと仲良くなっておくのは重要ですね。

◆本来の教師の仕事を常に意識しよう

教員同士の人間関係に悩む先生は非常に多いです。
実際に、それが原因で休職したり退職した先生を何人か間近に見てきました。

大事なことなので何度もいいますが、まともに相手にする必要はありません。

距離をおいてください。

なぜなら、教師の仕事は先生の相手をすることではなく、目の前の生徒のために働くことです。

同僚の相手に時間を取られて、生徒のために使うべき時間がなくなるのでは本末転倒。

もしあなたが、同僚から「距離を置く」ことに後ろめたい気持ちを感じるのであれば、教師は「誰のため、なんのため」に働いているのかを思い出してください。

あなたの仕事ぶりが、あなたを評価します。

もし、あなたが今現在、教師同士の人間関係に悩んでいるなら、まずはこの本のアドバイスを試してみましょう。

困った先生に関わっている暇はありません。

生徒があなたを待っています。

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本書は著者の栗田正行先生からご恵贈いただきました。
ありがとうございました。

目次

第1章 教師の人間関係とは?
第2章 教師の人間関係をラクにする「7つの秘訣」
第3章 タイプ別! 困った先生とのつきあい方
第4章 NG話題&ピンチな状況の切り抜け方

関連書籍

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【随時更新】現役高校教師栗田正行先生の教師の働き方改革に役立つ全著作とそのおすすめポイントをまとめてみた

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