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あなたも簡単に知的な色気を身につけられる、センシュアルな男になるためのポイント

おはようございます、一龍です。

皆さんはセンシュアルという言葉をご存じですか?

先日『生涯恋愛現役』 という本をご紹介したときにちらっと登場しているのですか、
今日ご紹介するのはその姉妹本の『生涯男性現役 男のセンシュアル・エイジング入門 』 。
男性に向けたセンシュアル入門書です。

今回は 第1章 ビジネスとセンシュアリティ から、センシュアルを簡単に身につけられるポイントをご紹介します。

 

あなたも簡単に知的な色気を身につけられる、センシュアルな男になるためのポイントポイント

 

★センシュアルとは「官能ある知性」

まず、センシュアルという言葉の説明から。
よく似た言葉でセクシャルというのがありますが、どう違うのでしょう。

 セクシャルは、より即物的かつ動物的で、ふたつがひとつになろうとする衝動の具体的な対象は、セクシーであることが条件です。セクシーすなわち性的魅力は、ひとつになろうとする力、セックスへのリビドーを誘導するのに対し、センシュアルは野性的な感覚と潜在的な意味(他者へのコノテーション)が絡まり合い、対象は性差や性的魅力のある存在に限りません。
 センシュアルは官能・感覚・肉欲を知性・理性・解釈に対して優位に置きますが、肉欲主義(セクシュアリティ)とは異なり、いわゆる近代理性・知性が壁に突き当たった状況を踏まえ、われわれは、原初的なもの、野性的な感覚に回帰すべきであるという考え方がベースとなっています。

ちょっと難しいですが、著者はセンシュアルの定義を

わたくしはセンシュアルを「都会的な環境で研ぎ澄まされたエレガントな野生」あるいは「官能ある知性」とでも定義したいと思います。

と言っています。

僕の受けた印象では「知的な色気」と言った感じでしょうか。

★一流のビジネスマンには色気がある

さて、本書にはこんな言葉が登場します。

「ビジネスでの成功、その人のステイタスにもセンシュアルであることは関わってくる。だから、一流のビジネスマンはみな色気があるのさ」 フランスの49歳商社マン

これは僕も同意します。
その道の一流の方というのは何かしら惹きつけられるものがありますよね。

著者は

 たしかに、ビジネスマンに限らず、職人の方、お店の方、学者の方、アーティストの方等々、職業を問わず、「いい仕事をしている」と言われる方には、独特の魅力、人間としての深み、江戸の上方の「粋」に通じる男性としての魅力、ときに「色気」のようなものを感じます。一流のビジネスマンは、本来誰の中にもある、そうした「色気」を無視するのではなく、むしろ積極的に活用する術を身につけているのかもしれません。

と言っているように、われわれは「色気」というものを意識して活用することで、ビジネスシーンをはじめ、人生のあらゆる場面で良い結果を得られるのではないかと思います。

では、

所作の中に色気が立ち昇る

ようなセンシュアルな男になるにはどうしたらいいのでしょうか。
そのポイントを幾つかご紹介します。

★身のこなしの基本はレディーファースト

著者はセンシュアリティの重要な要素として身のこなしをあげています。
そしてその身のこなしを身につけるのに一番いい方法とは

 指先まで神経が行き渡っているかのような、かろやかで品格ある、エレガントな身のこなし。これは、男女共通の条件なのですが、男性の場合はとても簡単!「レディーファースト」を徹底的に実践することで、最初で最大の関門を突破することができます。

なんと「レディーファースト」を身につけることだというのです。

フランスでは子供の頃から「レディーファースト」を親に躾けられるのだとか。
その点、「レディーファースト」の文化のない日本男児は意識しないと身につかないという振りな点があります。

ですが、

 女性を守ること、これは男として以上に、人としての摂理だと確信するべきなのです。
 なお、欧米では自動ドアというものが少ないせいもあって、後に来る人をちょっと振り返ってドアをホールドすることはもちろん、前を行く見知らぬ女性のために、背後からそっとドアを開ける男性の姿を始終見かけます。
 こういう所作は、笑顔の挨拶と同様、日常的習慣です。今すぐに実行できるし、お金もかかりません。日々の行動パターンにしてしまえばよいだけのこと。感謝されなかった、逆に変に思われた、と嘆いてゆめゆめ放り出さないでください。何度も繰り返すことに意味があります。そのうち無意識に身につきますし、気がつくと、周囲の自分を見る目が変わっていることに気がつくでしょう。

意識すれば、日常の中で実践する場面はたくさんありますし、お金もかかりません。
まず、「レディーファースト」を実践するところかは初めてみましょう。

★男は背中でセンシュアルを語る

センシュアルな身のこなしの基礎となるのが姿勢だといいます。

かつて、1867年のパリ万博で日本の武士が初めてパリにやって来たときのこと。
彼らはパリジャンたちの喝采を浴びたそうです。

それはおそらく堂々とした立ち居振る舞いからだったのではないでしょうか。

 武士道がまだ生きていたそのころ、日本人の姿勢はよいだけではなくて、足腰も強く、腹も肝も据わっていたに違いありません。ちなみに、腹が据わる方法は臍下丹田に力をいれます。姿勢を正すというのは、死生(死と生)を糺すこと。

当時の日本人は小柄だったはずですが、体の大小は関係ないのです。
ところが、今の日本人は体は大きくなりましたが、姿勢が悪い。

そこでオススメのなのが

 デスクでPCとにらめっこや、スマホをいじる生活をしていては、どうしても猫背になりがちでしょう。けれども、猫背は消極的な印象を外に曝し、センシュアルとはほど遠い居住まいを示すだけでなく、頭痛や肩凝りに腰痛、筋肉の慢性疲労に結びつきます。1時間に1度は胸郭を拡げるストレッチをお勧めします。

どうするかというと

 一方の手を肩の上から、もう一方は腰から上げて背で握り合う。あるいは背中で両手の掌を合わせる。胸郭が広がって肺活量が増えますし、深呼吸で自律神経も整えられます。

お試しください。

★1声、2振り、3姿。大人の男女は、センシュアル・ヴォイスで勝負する

「声が魅力的」という女性の発言を聞くことって多いですよね。
声もセンシュアリティにとって重要な要素です。

演劇の世界でも

 演劇表現の基本は、「1声、2振り、3姿(顔)」と言われます。自分の身体を媒介に他者を演じる、そのパーソナリティを表現するための第一の要は声である、と。「芸を磨くのは声を磨くこと」であり、お姫様と遊女の違いを言葉遣いで表すのは芸とはみなされず、「声の質」で演じ分けるのだそうです。高低甘渋や音調などで、好機さと婀娜っぽさを使い分けるなんて、芸道の奥深さと精進には際限がないのですね。

というふうに、声による表現が重視されています。

さて、大抵の場合、「声が魅力的」と言われる人の声質は低い声です。

 低くて渋い声は安心感を与えます。年齢や経験を蓄積した渋みのある低い声は、すべてを抱擁できる落ち着いた大人の表徴。自らを曝け出す行為には深い信頼感が前提なのではないでしょうか。まさに、信頼感は官能的なのです。

生まれ持ったものですのでそう簡単に声質が変わるわけではありませんが、意識して低く抑えめに、話し方の抑揚や速さを調整しましょう。

それだけでガラッと印象が変わるものです。

★スーツは、ジャストフィット・サイズ

 

 「メタボって言うけれど、なんて言っても、僕たちのサイズ感から言ったら、日本人はずっと細いんだ。それなのになぜか垢抜けない。これはワンポイントだけ変えることで見違えるほどよくなると思うよ。たいてい、日本の中高年が着ているスーツはAB体だのB体だの、肩幅が大きめの既成品で、シワも寄ってダボッとしているだろ。ズボンもツータックとかでぼよぼよ。これをジャストフィットのサイズに変えるんだ。あるいは1サイズ小さくしてみる。これだけで5冊は若く見える」

こう語るのは55歳の商社マン、ドミニク・バルロー氏。

このスーツのサイズについては以前、こちらの記事でも紹介したように、体にフィットするものを着るのが基本なのに、どうも日本人はちょっと余裕のある動きやすいものを着る傾向があります。

それがダサく、おじさん臭くなってしまう原因となっています。

センシュアルな男を目指すなら、スーツはジャストサイズの体にフィットするものを選びましょう。

★デスクまわりのセンシュアリティ

著者の医師仲間によると

 鬱っぽかったり男性ホルモン値が低かったりする人の共通点は、デスクまわりの乱雑さ

だと言います。

医学的見地からどうなのかは分かりませんが、確かに仕事の出切る人はデスクが片付いている印象がありますね。

 いろいろな会社の経営者のオフィスや医者・弁護士のキャビネ。いわゆるハイステイタスな人たちのデスクは閑散としています。書類は数枚程度、なぜかサインに使う万年筆は上質で重厚だったりします。まさにデスクは男の顔なのです。40歳過ぎの男の顔と同じく、自分で責任をもつものです。

しかし、単に片付いているだけではセンシュアルではありません。
フランス人はどうしているのでしょう。

 フランス人のデスクまわりは仕事の資料を目立たせない。それでいて、オブジェの置物や壁のモダンアートとかをチラ出しする傾向があります。日本ならイヤミかもしれませんが、疲れた目と頭にはアートが気分転換になるものです。

僕の職場では美術展覧会で買ってきたポストカードを飾っている人も多いので、日本でもイヤミではないと思いますが、なんせ日本のオフィスは狭い!

あまりものを置けませんよね。

アートの他には

よく見かけるのが家族の写真。

とのことですが、いずれにしてもあくまでも仕事の場ですから、雰囲気を見ながら試行錯誤してセンスを磨きましょう。

★寝るときは全裸

さて、最後に休日などふだんの過ごし方。

休日スタイルも意識したいところです。
当然スーツよりはラフな格好になるでしょうが、スウェットシャツにトレーナー、さらにはステテコといったちょっとそのままの格好では外に出られないようではダメ。

コスチュームは”普段着”程度にとのこと。
ジャージを愛用するわたしは反省です。

特筆すべきは寝るときの格好。

 R45世代はパジャマじゃありません。男性はパンツ一丁または全裸が標準です。女性の場合は基本、全裸。何かを身につけるとしても、シルクなど薄物のキャミソールくらいでしょう。パジャマの類は子どもかご老人の専用だそうです。
 男性はピチっとしたボックスタイプが多数派ですが、トランクスやブリーフ派の人もいます。色は黒や色柄物とカラフルです。男性用Tバックもないわけではありませんが、いざいという際にレディとしては目のやり場に困りますね。この手のものはゲイの方が好むかもしれません。

パン一か全裸ですか。
これを真似したらセンシュアルになるのか? という疑問はありますが、徹底してやりたいという方には寝るときの姿もこだわってみてはいかがでしょう。

感想など

 

◆男の色気はビジネスでも役立つ

いかがだったでしょうか?

センシュアリティとその身につけ方について、本書に紹介されているものから幾つかピックアップしてみました。

日本で、しかも僕のように田舎に住んでいると、男から見てもかっこいい、大人の色気のあるビジネスパーソンを見る機会はほとんどありません。

そんなビジネスバーソンを目にするのはテレビのドラマの中だけでしょうか、佐藤浩市さんとかかっこいいなぁと思ってしまいます(といっても僕はテレビ見ないのですが)。

しかし、たとえば熟練した職人さんの手さばきや(僕の場合はうどん職人の手さばきが多いかな)、アスリートの洗練されたパフォーマンスに見とれることってありますよね。

これも本書を読んで気がついたのですが、”惹かれている”のですね。

この人を引き付ける技術はビジネスシーンでも必ず役立つものだと思います。

仕事もチャンスも人が運んでくるもの。
だとしたら、いかに自分を魅力的にしておくかはとても大事。

「あの人に頼もう」と思ってもらえる惹きつけるものを持つということもビジネスバーソンの重要なスキルなのかもしれません。

◆レディーファーストでトレーニング

さて、今回の記事のテーマとしてセンシュアルを身につけるためのポイントですが、結論としては「レディーファースト」をトレーニングするということです。

もちろん、身なりとか所作とか総合力でセンシュアリティというものは決まるのですが、日本人にとってレディーファーストというのは一番の盲点だと思います。

歴史的文化的背景が無いですからね。

ただ、日本社会の中でレディーファーストという文化がないからこそ、すこし”気が利く”程度でも多分突出した存在になると思います。

今がチャンスかもしれません。

奥様、恋人、お嬢様、そして母親など、身近な女性でまずはトレーニングしてみてはいかがでしょう。
多分最初は気持ち悪がられるでしょうし、急に優しくなったら「浮気でもしているのか?」と勘ぐられてしまうかもしれません。

ですが、レディーファーストって実行しようとすると結構恥ずかしいもの。
いきなり職場とかでできないですよ。
でも身内ならべつに恥ずかしくないですから、言葉は悪いですが”練習台”にしてしまいましょう。
それでもしかすると今まで以上に仲良くなれたら一石二鳥ですしね。

なお、本書後半には男性のエイジングに関する内容が豊富に書かれています。
本来こちらのほうがメインテーマですので、エイジングに興味のある方はぜひお読みください。

本書はDiscover21社様から献本していただきました。
ありがとうございました。

目次

プロローグ セクシャルよりセンシュアル
第1章 ビジネスとセンシュアリティ
第2章 センシュアル・エイジング最前線
第3章 男と女の間
エピローグ R45世代のセンシュアリティが日本を救う
あとがき

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