おはようございます、一龍(@ichiryuu)です。
みなさんは初対面の人とでもすぐに打ち解けて会話ができますか?
僕はいろいろな人とお会いしてお話を聞くのが好きなのですが、それはある程度親しくなってから。
初対面での会話がとても苦手です。
そういったヒトミシリ〜な方に今回はこの本を紹介したいと思います。
鈴木あきえさんの著書、『誰とでも3分でうちとける ほんの少しのコツ』 です。
「王様のブランチ」のレポーターとして初対面のゲストともにこやかにコーナーを切り盛りする著者。
いったいどんなコツがあるのか、「 初対面ですぐうちとけるコツ」からポイントをピックアップします。
鈴木あきえ流、初対面ですぐうちとけるコツ
★初対面の相手には、自分から話しかけて会話のきっかけを作る
自分から話しかけるのは、誰だって緊張するもの。たいていは、昔の私のように「話しかけられ待ち」のはずです。だからこそ、最初に話しかけてくれて、会話のきっかけを作ってくれた人には「この人、いい人だな」という印象を持ちます。
「話しかけること」は、第一印象で好感を持ってもらう、一番手っ取りばやい方法なのです。
そのことに気づいてからは、話す内容は何でもいいから、自分から笑顔で話しかけることを心がけるようになりました。
★「私は◯◯です」と言える自分のキャッチフレーズを20個書き出しておく
(放送作家の)鶴間さんに教わったのが、「私は◯◯です」と言えるキャッチフレーズを20個書き出すということ。よく昔のアイドルが「みんなの妹」とか「永遠の16歳」といったキャッチフレーズを使っていましたが、あの感覚です。
1つ書き出すごとに、それまで気がづかなかった自分を発見することができます。
<中略>
自分が人から褒めてもらえるところ、体の特徴、好きなもの、特技、家族構成、出身地などなど、細かく分けて考えていくと、キャッチフレーズが出てきやすいと思います。
さらに、いくつか自己紹介のバリエーションを持って、相手に合わせて言う言葉を変えられれば最強です。
★相手の自己紹介をよく聞いたうえで、「いいな」と思ったことを伝える
相手の自己紹介をよく聞いて、もれなく乗っかりましょう。
自己紹介に乗っかるのは、難しくありません。
表情、服装、名前、声の特徴など、何でもいいので、自分が「素敵だな」と感じたことを言葉にしましょう。
「日本で一番人数の多い佐藤さんですね!」
「すごく背が高いんですね!」
「筋肉がすごいですけど、鍛えているんですか?」
「今日のジャケット、今年日本に上陸したブランドですか?」
<中略>
たったひと言プラスするだけで、「私はあなたに興味を持っていますよ」という気持ちが伝わるので、急速にうちとけることができます。
★「はじめまして」は笑顔で伝える
以前、女優の野村真美さんから「人は自分の鏡。自分が笑顔なら相手も笑顔になってくれるんだよ」と教えてもらったことがあります。たしかに、にこにこ笑って話しかけてくれる人に対して、イヤな感情は抱きませんよね。
「はじめまして」のお互い緊張するシチュエーションでベストパフォーマンスができなくても、最低限、笑顔だけを意識しておけば、いい印象を残せます。
★相手の情報をできるだけ集め、自分との共通点など「話のネタ」を見つけておく
私も「おお様のブランチ」の「買い物の達人」でお会いするゲストに関しては、できるだけ資料を集めていただき、とにかくそれを読み込みます。「買い物の達人」以外の仕事でも、初めて会う方がいる場合は、ネットでその人のことをできるだけ調べておきます。
人によっては、その資料がものすごく大量になることもあって、読むだけでもずいぶん時間がかかります。でも、私のように「はじめまして」が多いリポーターの仕事では、この時間は何より大事な時間です。下調べの時間を取るか取らないかで、本番のできが9割決まると言ってもいいくらいです。
★相手の体調やテンションを注意深く観察して、接し方を変える
そのタレントさんは先輩でしたが、とてもフレンドリーで現場を盛り上げてくださる方なので、油断もあったのかもしれません。撮影前に特に言葉を交わすこともなく、ロケがはじまりました。
<中略>
その方が不機嫌だったのは、後にも先にもその時だけでした。けれどそれ以来、「何度か会っている人だとしても、体調やコンディションが毎回同じとは限らない」と考えるようになりました。
それからは、よくお会いする人でも、その日最初の挨拶のときに、「今日もよろしくお願いします!」や、「お久しぶりです!」と声を出しながら、表情を読み取っれるように目を見て挨拶をするようになりました。
少しでもいつもと違った空気を感じたら、最初からテンションマックスで接するのではなく、様子を見ながら徐々にアクセルを踏むようにしています。
感想
◆いかにツカムかが勝負どころ
「王様のブランチ」はうちの女帝(妻)が好きで、土曜の午前中から昼にかけてテレビをつけっぱなしにしているので、普段ほとんどテレビを見ない僕も鈴木あきえさんのゲストといっしょに買い物をするコーナーは時々目に入ってきます。
とにかく元気で明るくて好感度抜群。
ゲストの扱いが上手い子だなぁという印象を持っています。
そんな彼女の「うちとけるコツ」ということで本書を興味深く読ませていただきました。
特に初対面での打ち解ける方法は人見知りの僕としては個人的にも知りたいトピックス。
かなり勉強になる内容でした。
まずわかったこと。
初対面でスピーディーに打ち解けようとする場合、いわゆる「ツカミ」が最重要ポイントなんですね。
自分自身の自己紹介も重要な「ツカミ」だし、相手の自己紹介をどう「ツカム」かも重要。
で、対策として、そのためにできる準備は是非しておくべきだと。
今回紹介した「私は◯◯です」というキャッチフレーズを20個書き出すというのもそうだし、もしお会いする人がわかっているのなら絶対予習はしておくべき。
こういった下準備から始めてみようと思います。
◆プロは影でしっかり努力している
下準備ということに関連して。
今回本書を読んでみてもう一つ強く印象に残ったのが、「プロは影でしっかり努力している」ということでした。
鈴木あきえさんをテレビで拝見していると、あの切り返しの上手さや、人を油断させる笑顔など、「天性」のものを感じさせます。
しかし先ほどの下準備といい、やはりプロは素人とは違ったレベルの努力を影で積み重ねているのですね。
もちろん素質はもともとあるんです。
もともと素質がある人がさらに努力するからプロの仕事ができるんです。
本書で印象に残った個所の1つを紹介しましょう。
「誰もが言うような言葉を使うのはやめなさい。それなら大学生でもできる。言葉を仕事にするのであれば、人とは違った表現ができるように工夫しなさい。言葉で楽をしないように」
これは放送作家の鶴間さんのアドバイスなのですが、この「言葉のプロになりなさい」というアドバイスは、僕も一応言葉を使ってブログで表現している人間の端くれなのでドキッとしました。
言葉の工夫、してなかったなぁと反省しきりです。
小さな積み重ねがいずれ大きな違いを生む。
本書はコミュニケーション本であり、仕事術本でもあるのですが、こういった職業人として基本の基本、大切なことも学ばせていただきました。
よし、とりあえずキャッチフレーズ20個書き出しから取り掛かろう。
以上、「本を紹介しながらいつも反省しきりの一龍でした。」
本書はかんき出版様からご恵贈いただきました。
ありがとうございました。
目次
はじめに
Chapter 1 初対面ですぐうちとけるコツ
Chapter 2 会話を盛り上げる話し方のコツ
Chapter 3 ピンチを乗り切るコツ
Chapter 4 勝負どころで決めるコツ
Chapter 5 また会いたいと言われるコツ
Chapter 6 凹んだときに浮上するコツ
関連書籍
初対面で打ち解けるテクニック本を幾つか紹介
編集後記 管理人のひとりごと
鈴木あきえさんを検索かけたら写真集が出てきて、これがまたドキッとしました。
昔はグラビアされてたんですね。