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池田義博(著)『脳にまかせる超集中術』【本の紹介】世界記憶力グランドマスターが教える集中術トレーニング

こんにちは、一龍(@ichiryuu)です。
突然ですが、みなさん集中力には自身がありますか?
僕は年とともに集中力が落ちてきたことを実感しているんですが、トレーニング次第で集中力って高めることができるんです。

今日ご紹介するのは、そのトレーニング方法が満載の池田義博(著)『世界記憶力グランドマスターが教える 脳にまかせる超集中術』です。

では早速、その方法を読書メモとしてシェア!

 

『脳にまかせる超集中術』読書メモ

★つかむだけで、人は安心できる

 

 恐怖を感じているときは、何かをつかむことにより、その物自体に愛着が湧くほどの安心感を生み出すことができます。

 つかむものはペン、ハンカチ、ゴムボール、その他つかんだり握ったりできれば何でもいいでしょう。
 重要な場面に望む前は、直前までこれらをずっと握っておくのもいい方法です。また本番に入ったとしても、握るものが目立つことなく、その場で許されるものであれば握ったままでもよいのではないでしょうか。

 同じ手を握るのでも、集中力をアップさせる方法があります。
 それにはまず小さく切った軟らかめの発泡スチロールやスポンジをすべての指の間に挟める分だけ用意します。それらを指のつけ根にはさみ、そのまま「グー」にすればいいだけです。はさむ場所は必ず指のつけ根にしてください。
 こうすると、気が散るのを防ぐことができます。

★手の動きで、緊張を取り去る 「鷹取の手」

(1)親指、人差し指、小指をくっつける
  まず、親指と人差指、それと小指の先端を寄せるようにしてくっつけます。その形をつくることによって先程の手のひらのくぼみがより深くなっているのがわかるはずです。反対の手も同じ形をつくります。

(2)薬指どうしをひっかけて、胸を開く
 次に、左右の薬指どうしをひっかけます。そして、組んだ手を胸の前でそれぞれの薬指が反るように押し合います。手はこの状態のまま両肩を広げて、胸を開くようにします。
 こうすることで横隔膜の緊張がとれ、位置を下げることができるようになり、上半身が固まってしまうのを防ぐことができるのです。そして、心の緊張もほぐれていきます。
 この方法は、今すぐに緊張を抑えたいという場面に用いるのが有効です。

★不安を減らし集中モードに入る 「注意訓練」

 

 方法を具体的に説明すると、こうなります。
(1)その場所で聞こえる周囲の音から1つにしぼり、1分間ほどその音に集中する
(2)次にもう1つ音を追加して、その2つの音への注意の向きを交互に10秒おきに変える。
(3)今度はその2つの音に対して同時に意識を集中することを1分間続ける

 私自身は(1)を3分間、(2)は30秒おきにトータル3分間、そして最後の(3)を3分間行っています。

 集中力のトレーニングとして、心が平穏なときに行ってもいいのですが、大事な場面に臨む直前などの緊張する場面であったり、急に不安な気持ちに襲われたり、いやな記憶が頭に浮かんできたりと、ネガティブな感情にとらわれそうになったときに、この「注意訓練」をすれば、意識を周りの音に移すことができ感情をやわらげることができます。

★人との競争ではなく、競争相手を自分にする 「記録をつける」

 

 モチベーションの設定として基本的に競争はマイナス効果なのです。しかし、プラスに働く競争もあります。
 それは、「競争相手を自分にする」ことです。自分との競争のいい点は、勝ち負けではないので、進歩が実感できることにあります。

 この自分との競争をうまくいかせるポイントは、「記録をつける」ことです。
 先ほど計算問題のタイムのように、日々の課題に対して記録をつけることで、目に見えて進歩が実感でき、そのことがやる気を増幅させるのです。そのため、必ず記録は数値で表すことです。

★目標達成のための強力な武器を手に入れる 「if – then プランニング」

 

「(if)もし〜という条件なら、(then)そのときは〜という行動をとる」というふうに、具体的な行動をあらかじめ決めておくだけです。

いくつか例を挙げます。

(if)寝る30分前になったら
(then)英単語を20個覚える。

(if)金曜日に仕事が終わったら
(then)ジムに行き1時間トレーニングする。

(if)アイデアがひらめいたら
(then)メモをとる。
という感じです。

 このように条件を加えると効果が表れるのには、脳の性質が関わっています。「AならばB」という情報は脳に強く訴えかけるのです。それにより強く記憶することになり、潜在意識の力も借りて無意識に条件に従って行動できるようになってくるのです。

★目で集中力を操る

 

 顔はまっすぐ前を見たまま動かさず、目を大きく開き目玉を円運動させます。視線は視界のいちばん外側のふちを通るように、ゆっくりと右回転で5回、それが終わったら反対方向に同じくゆっくりと5回視線をぐるりと回すようにしてください。
 周りに人がいてできないときは、離れたところに映画館のスクリーンのような四角があると想定して、その四隅あたりにあるものをなんでもかまわないので視線の対象とします。4つの対象が決まったら、左上から右回転で順番にそれらに焦点をゆっくり移して行きます。これも右回転が5回終わったら、反対方向に5回転行ってください。
 こうして目の動きのロックを解き、視野を強制的に広げ、それにより平常心に近づけることができます。

感想

著者の池田義博さんは、「2013~2015&2017年の記憶力日本選手権大会優勝」「2013年世界記憶力選手権において日本人初の『世界記憶力マスター』の称号を獲得」という方。

で、この世界記憶力選手権というのがとんでもなくタフな大会で、3日間にわたって10種目の競技を行い、長いものになると記憶1時間、解答2時間の合計3時間にも及ぶというもの。

そして、競技がタフなだけでなく、時差ボケであったり、慣れない外国の会場という環境などのマイナス要因の多い中でも結果を出すためには、集中力を鍛える必要があったわけです。

池田さんの集中術トレーニングの秀逸なのは、集中力には4つの要素があると喝破し、それぞれの特性にあったトレーニング方法を編み出していること。

その4つとは「メンタル」「注意力」「モチベーション」「コンディション」。

読者は自分が「弱いな」と思う分野からトレーニングをすることができます。

もちろん、まんべんなく全方位的にトレーニングするのがベストなのでしょうが、忙しいビジネスパーソンはとりあえず自分のウィークポイントだけトレーニングを取り入れてみてはいかがでしょう。

本書はダイヤモンド社様からご恵贈いただきました。
ありがとうございました。

目次

序章 なぜ、集中力を長時間、持続することができるのか? 第1章 「メンタル」をコントロールすることで、集中力を上げる 第2章 「注意力」を上げることで、意識を集中させる 第3章 「モチベーション」を高めて、集中力を高める 第4章 「コンディション」を向上させて、高い集中力を発揮する

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集中術と合わせて相乗効果が高まるはずです。

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