こんにちは、一龍(@ichiryuu)です。
平成最後の日に紹介するのはどの本にしようかと迷いましたが、こちらの本にしました。
堀正岳(著)『ライフハック大全 人生と仕事を変える小さな習慣250』 です。
堀正岳さんがライフワークとしているライフハックの集大成である本書は、僕自身が影響を受け実践したものもたくさん記載されています。
平成を振り返る時、懐かしさと、新しい時代にも通用する内容であると思ったので時代の変わる今日、紹介することにしました。
では早速、記になるポイントの読書メモをシェア!
『ライフハック大全』読書メモ
★人生を変えるなら、時間の使い方を極端にする
人生をなんらかの形で変えたいなら、すぐに実行することができる、最も速い方法は「時間の使い方を変える」 ことです。
平均的な時間の使い方からは平均的なことしか生まれません。時間の使い方をレーザーのように何かに集中させたときに、そこには成長や発見や驚きが待っているのです。
1日がさまざまな時間の使い方に分散していたら無理なことが、極端な時間投下で可能になるのです。人生の何かを変えてみたいと思っている人は、まずは小さなことでかまいませんので、こうして時間の使い方を変えることで自分の中に変化の芽を生み出してください。人生は変えられる、その小さな確信が、やがて大きな変化も可能にするのです。
★決断するスピードを加速する
判断に迷ったらコイントスで決める
判断がつかないような悩ましい状況に陥ったときには、コイントスで決めてしまう というテクニックがあります。
乱暴だと思われるかもしれませんが、このハックには一つの工夫があります。コイントスをしてAと決まった際に、どうも心がざわめいて落ち着かないならば、実は心の奥底ではBにしたいと思っていたのだと判断して、そちらを選ぶのです。
★心の中のヒーローに悩みを打ち明ける
悩みが生じたなら、心の中にいるヒーローにそれを聞いてもらいましょう。
欧米には“What will Jesus do?”(イエス様ならどうされるだろうか?) という質問を立て、そばに立って話を聞いてくれる存在としてのイエス・キリストに問題を預ける人が多くいます。
そこで私たちも 私たちなりの悩みを、心のヒーローや、本などで知っているメンターに問いかけて、聞いてもらえばいい のです。
それはどんなにつまらないことでもかまいません。仕事の優先順位から人生の岐路まで、悩んだときに「スーパーマンならどうするだろうか」「バットマンならこれを引き受けるだろうか」といった思考で、悩みを試してみるのです。
これは遊びのようでありながら、判断にある種の明快さを持ち込んでくれます。自分の視点では混乱している思考を、より高い規範から紐解くことが可能になるからです。
★自分の黄金時間にドラゴン(最難関タスク)を倒す
多くの場合、 十分な睡眠を取ったあとに目覚めて1~2時間経ったあたりが集中力が最も発揮される時間帯 です。作業によっては、たとえば数時間かけて簡単なプログラミングをしたあとで難しい部分にとりかかると、非常に高度な思考をラクにできるという人もいるでしょう。
この、極めて高い集中力が発揮できている時間帯は、数週間ほどかけて、カレンダーのなかにそれがいつだったのか、どんな条件下だったのかを記録しておきましょう。それがあなたの成果の大半を生み出す「黄金時間」 なのです。
欧米のライフハッカーにはこれをゲームになぞらえて、難しいタスクのことを「本日のドラゴン」と呼ぶ人もいます。「今日倒さないといけないドラゴンはこれだ」と把握した上で、自分が最も効率的にそれを倒せる時間を選んで、そこに集中投下するのです。
ドラゴンさえ倒せたなら、あとはすべて“ 雑魚”ですから、1日の成果を気にする必要はないのです。
★タスクに「動詞」を入れると実行力が上がる
効果を生み出すタスクの設定方法として、1981年にジョージ・T・ドラン氏が提唱したS.M.A.R.T(スマート) 方式というものがあります。説明する人によって頭文字の当て方はいくつかありますが、私はSpecific(具体的) で、Measurable(測定可能) で、Actionable(アクションをとれる) で、Realistic(現実的) で、Time-Based(期限がある) と説明するようにしています。
特に重要なのは「アクション」 が書かれているかどうかどうかです。
たとえばToDoリストにただ「ブログ」と書くのではなく、「◯◯のネタについて下書きを書く」といったように、 具体的にどのように手を動かすのかについて書くように注意するのです。
★フルパワーで生きるための睡眠の10−3−2−1ルール
就寝時間を基準にして、
■ 10時間前にはカフェインを控えるようにする
■ 3時間前には食事も控える
■ 2時間前には仕事をするなどの緊張感を高める作業を止める
■ 1時間前には液晶スクリーンを見るのをやめる
というものです。
★「読まない」ことが読書の極意
そこで読書の極意は「何を読むのかを選ぶこと」、つまりは「何を読まないのか」に対して極めて厳格であること です。この点につき、田中菊雄氏は名著『現代読書法』で1章をあて、エマーソンからカーライル、小泉八雲らを引用して解説をしています。その骨子は、
1. 時間を経て、他の人の評価を経た本のみを読むこと
2. 自分が読みたいと感じる本を読むこと
という、互いに互いを補完する2つの指標に集約されます。 「時間や他人の評価を経た本」 は、古典や、人気の高い本です。そうした本は読む前から得られる喜びやメリットを想定するのに向いています。「自分が読みたい本」 とは、他人の評価とは関係なく、自分にとって読むことが喜びや人間的な成長につながる本のことです。これには直感と、ある程度のトライ・アンド・エラーが必要です。
★ブログは、情報アウトプットの最高のトレーニング
ブログを始めるのに心理的なハードルがある場合など、手始めに外部に公開しないブログを作るのであれば、はてなブログの非公開機能を使うのが手軽です。このときも、 数年後の自分は別の自分だと考えて、第三者が読んでも理解できるように文章を書く ことを目標にしましょう。
しかし、できればブログは公開したほうが意外な反応が得られて多くのメリットがあります。自分だけのために書いていたつもりのブログが、未来の自分を、あるいはそれを偶然読んだ誰かを助けることもあるのです。
感想
◆一つでも実践することが人生を変える
僕が「ハック」、あるいは「ライフハック」という言葉を知ったのは、このブログを始めてから。
2007年6月にこのブログがスタートしますが、翌年にこちらの本と出会ったのが始まりでした。
これですっかり小山さんと原尻さんの「ハック」シリーズにハマり、以後読み漁ることになります。
時代はちょうどビジネス書ブーム。
また、こういった仕事術本に僕も飢えていたんだと思います。
そして、この頃にライフハック系のサイトも観るようになり、今回ご紹介した本の著者、堀正岳さんのサイトも読むようになりました。
堀正岳さんのサイトはこちら:Lifehacking.jp
ちなみに堀さんとは面識はないものの、僕をモレスキンファンにした方で、ある意味僕の人生を変えた人でもあります。
その経緯はこちらの記事でどうぞ
さて、本題に戻ります。
2008年頃からこうしたハックネタを吸収して実践することが、今の僕を形作って来ました。
今この本を読み返すと、「これは身についたな」とか、「これは挫折したな」とかとても懐かしいです。
多くの人に知ってほしいのは、「ハック」自体は純粋に仕事術であり、テクニックなのですが、なぜそれをするのかというところに深い哲学があるということ。
世の中に願えば叶うなんてことは残念ながらほぼありません。
夢をかなえるには実際に実践し、それを積み上げるしかないのです。
たとえば、サラリーマンとして忙しい日々を過ごしつつ、本当はやりたいことが別にあるという人はいっぱいいると思います。
しかし、多くの場合どうすればいいのかわからない、というのが現実でしょう。
時間がなくてなにもできないと。
そのための「ハック」なのです。
「ハック」によって生まれた時間を自分の本当に大切なことに投資することで、初めて「ハック」は価値を生み、人生を変えるテクニックになれます。
本書でも
人生の航路を変えたいと願うなら、それは毎日の小さな行動を変えるところからでなければ不可能
とあるように、本当に人生を変えたいなら実践しましょう。
今回、平成最後の日ということで、どんな本を紹介しようかと考えていた時、自分自身が懐かしく、そして、新しい時代になっても通用する250のハック集である本書が良いと考え、今回紹介することにしました。
250すべてを実践する必要はありません。
この中で一つでも実践することで、たとえ1分でも可処分時間を生み出すことができたり、生産性が向上したら、それがスタート地点だと思います。
まずは本書をパラパラとめくってください。
そして、自分のワークスタイルに取り入れられそうな「ハック」を一つ実践してみましょう。
目次
はじめに 押さえておきたいライフハック基本ツール
SECTION0 始めよう「人生を変える7つのライフハック」
SECTION1 時間管理「時間は増やせる」
SECTION2 タスク管理「小さな勝利を積み重ねる」
SECTION3 集中力・ストレス対策「やる気も仕組み化」
SECTION4 読書・情報収集・学習「情報は減らして管理する」
SECTION5 発想・アウトプット・思考「自分だけのアイデアがある」
SECTION6 コミュニケーション&チーム「味方は増やせる」
SECTION7 日常生活・旅行「ちょっとした快適さを」
SECTION8 習慣化・やめない技術「人生を変える小さな習慣」
おわりに
関連書籍
堀正岳さんの著書
こちらが最新刊
当ブログ未紹介