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メンタリストDaiGo(著)『無理なく限界を突破するための心理学 突破力』リベラル社【本の紹介】自分をバイアスから解放して成功に近づくためのポイント

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こんにちは、一龍あらため、旅とガジェット好きの読書屋ことなおさん(@ichiryuu)です。

みなさんは、自分の限界を突破できたらもっと成果を出せると思ったことがありますか?

もし思ったことがあるなら、今日ご紹介する本を読むと驚くことでしょう。

今日紹介するのは、

メンタリストDaiGo(著)『無理なく限界を突破するための心理学 突破力』リベラル社

です。

この本、メンタリストDaiGoさんの心理学テクニックを使って、ポーンと限界を超える方法を教えてくれるのかと思うでしょ?

ところが期待はいい意味で大きく裏切られます。

まずはでは早速、気になるポイントの読書メモをシェア!

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メンタリストDaiGo(著)『無理なく限界を突破するための心理学 突破力』:読書メモ

★「バイアス」とは

・「バイアス」とは、「人間の脳に備わった思い込みや先入観のこと」

★「限界」を正しく理解するための3つのポイント

ポイント1:そもそも限界は突破できないし、する必要もない

・私達の能力の上限は、多くが生まれつきの遺伝子で決まっている(身体能力も性格も同じ)

・「生物格的な限界」と「思い込みの限界」を見分ける方法はない

・限界を超えるのではなく、逆に自己の限界をしっかりと見極めつつ、限界とうまく付き合う道を探すしかない

ポイント2:限界があることは問題ない

・私達の限界は、遺伝だけでなく外部の環境によってもコロコロと変わる

・真偽の判断ができずルールもコロコロ変わる限界に立ち向かう手段はただひとつ、それは「試す」こと

・「何も信じず、そして何も疑わず、ただ試して確かめろ」

限界がないのは人の愚かさだけ

・人の心の奥底に巣食う「バイアス」が、あなたの行動を制限し、判断を狂わせ、自覚できない自信過剰の罠に追い込む

・人類の脳には「変化は恐ろしいものだ」と考えるプログラムが書き込まれた

・思いついた仮説をハイスピードで検証し、小さな変化を何度も起こせるような人のほうが、現代においては適応力が高い

★「バイアスの罠」から逃れて自由になるためのテクニック

合理脳を起動する

・特定のバイアスについて学んだ者は、その直後から思考の偏りにまどわされにくくなり、正しい判断を行う確率が上がる

・バイアスの学習によって判断力が高まった期間は平均でおよそ2〜3週間だけ→定期的に人間の不合理性を学ぶ必要がある

時間感覚を変える

・自分の未来のイメージを想像して操りることで、時間感覚が変わり、偏った思考から抜け出して冷静で客観的な判断が可能になる

計画性で直感に勝つ

・明確なプランがあれば、やるべきタスクに手を付けやすくなるため、確実に推敲のモチベーションが上がるだけでなく、バイアスから逃れやすくなる働きもある

・事前に細かな計画をたてることで、ゴール達成までのロードマップがクリアになるため、長期的な目標に意識がいき、短期的な欲望(現在志向バイアス)に対して強くなれる

メンタルを最適化する

・感謝の気持ちをもつと、意識が他人の方へ強く向かい、自意識が薄れてバイアスの力が抜けやすくなる

・少しでもストレスを感じたときは決断しない

・「感謝の心」と「ストレス状態を切り替えること」でメンタルを最適化すれば、バイアスへの防御力が上がる

★限界を正しく認識するための3つの手法

共通するポイントは「客観性」
主観の罠を避けるには、「客観」で立ち向かうしかない

最終的なゴール⇒どんなトラブルが起きても自在に客観的な視点を起動し、常に物事を一歩引いた視点から見る能力を身につけること

セルフモニタリング

・「セルフモニタリング」とは、自分の行動・思考・感情などを自ら観察し、記録していくこと

・脳の理性エリアが鍛えられ、客観性が育つ

クリティカル・シンキング

・「クリティカル・シンキング」とは、直訳すると「批判的思考」となり、何らかの問題やトラベルに対して、バイアスにとらわれない最適な判断を目指す分析法

・大きなトラブルにあわずにスムーズな人生を送るには、IQの高さよりも、物事を批判的にとらえる思考法のほうが大事

知的謙遜

・知的謙遜とは「自分が何を知っていて何を知らないのか?」をしっかりと把握できたうえで、「自分には知識が足りない」というネガティブな事実を心から受け入れられる状態

・ソクラテスが残した「唯一の真の英知とは、自分が無知であることを知ることにある」と言う言葉はまぎれもない真実。バイアスの罠にハマらずに自己の限界を知るには、知的謙遜が必須

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メンタリストDaiGo(著)『無理なく限界を突破するための心理学 突破力』:感想

◆「限界」に対するパラダイムシフト

いかがだったでしょうか。

本書もメンタリストDaiGoさんの本らしく、各章のテーマに沿ったさまざまな心理学上のテクニックが掲載されていますが、それらはすべて割愛しました。

ぜひ本書で直接確認してください。

それよりも、今回の読書メモでは本質的なところを抜き出させてもらいました。

冒頭で、いい意味で期待を裏切ってくれる本と紹介しましたが、お分かりいただけたでしょうか。

まず、前提条件として、限界は突破できないし、その必要もない。

と、ここでおおきなパラダイムシフトがあります。
僕らは自己の「限界」というものが、ハッキリした壁のごとく存在するように思っていますが、そんなものはないし、あってもあやふやなものなんですね。

本書では、そんなハッキリしない「限界」を想定して超える努力をするのではなく、そのつど自己の限界を分析し見極めつつ、超えるのではなくうまく付き合う道を探す方法を解説してくれています。

なので、「きっとメンタリストDaiGoさんだから限界を超えるいい方法を教えてくれる」と期待すると本書は裏切られます。

しかし、バイアスを排除して客観的に物事を判断するテクニックを身につけることは、結局長い目で見ると「知らないうちに成功に近づく」いちばん効率のいい方法だと言えるでしょう。

自己啓発書が好きで、自分の成長にとってボトルネックとなっている自分の限界さえ超えることができれば、大きな成果を上げることができると思っていた僕には衝撃的な本でした。

◆どれだけ客観的になれるか

バイアスを排除するために必要なテクニックが紹介されている中で、ソクラテスに関する記載が印象的でした。

ソクラテスといえば問答法で真理を探求しようとした人ですが、あまりにも有名な「無知の知」というのは、究極の知的謙遜だったんだと本書で知りました。

なかなかあのレベルまで客観的になって、「自分は知らないということを知っている」とは言えないですよね。

で、それを可能にしたのが、以下のソクラテスの考えるテクニック。

本書で紹介されているソクラテスの「クリティカル・シンキング」
・常にエビデンスを通して現実を見る
・問題の前提を論理的に疑う
・感情にもとづいて推測をしない
・ハッキリした答えが出ない状況を我慢する

これたぶん自分はできていると思っている(←これがバイアス)かもしれませんが、なかなかできないですよ。

例えば、ちょうどこの部分を読んでいる頃、ホリエモンが年金デモに関するツイートで炎上していたんですね。

堀江さんって、めちゃくちゃ頭いいし、知識豊富だしすごい人なんだけど、あの言い方と態度でかなり損されている方だと思います。
僕もあんまり品格がない人だな思っています。

ですが、今回の炎上で堀江さんを攻め立てている人って、まず問題の前提は関係なく、感情にもとづいて反論しているだけの人がやたら多い。

そしてこれはネット上だけでなく、実社会でも同じように感じます。
ということは、このことに気がつけた少数派はチャンスでもありますね。

たぶん自分もたくさんバイアスを抱えて生きてきてるから、今後はどれだけ客観的になれるか、本書のメソッドで鍛えてみようと思います。

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目次

まえがき 無理なく限界を突破する方法
1章 限界にまつわる3つの勘違い
2章 バイアスから逃れて自由になるための4つの扉
3章 知るだけでかかりにくくなるバイアスの罠20
4章 バイアスの罠からの3つの突破力
5章 限界からチャンスをつかむ! 10週間プログラム
あとがき メンタリストの特技は「あきらめること」

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