待ってました。こういうiPhone本、本当に待ってました。
そしてAmazonの配本を待ち切れず、久しぶりにリアル書店のはしごをして手に入れました。
iPhoneユーザーの皆さん。問答無用の必携本です!
【目次】
01 iPhoneでつくるクラウド・オフィス
01 ファイルも紙書類もすべてiPhoneに入れる
02 雑誌をiPhoneで買って読む 他02 iPhoneでゼロストレス仕事術
11 iPhone上でのタスク管理のストラテジーを立てる
12 GTDとiPhoneで理想のタスク管理システムをつくる 他03 iPhoneユビキタス手帳術
19 iPhoneでユビキタス手帳をつくる
20 Evernoteでユビキタス・キャプチャー 他04 iPhoneでウェブを持ち歩く
32 iPhoneでGoogleの力を引き出す
33 Instapaperでウェブページを後でまとめて読む 他05 出先でのiPhone活用術
39 マップがあれば、すぐに動き出せる
40 駅探エクスプレスを使い込む 他06 人生に近道をつくるiPhoneライフハック術
47 テレビ・ラジオ・動画サイトのコンテンツをiPhoneで持ち出す
48 電子ブックリーダーで未来の読書を先取りする 他付録 さらにiPhoneを使いこなすための17のテクニックとアプリケーション
【ポイント&レバレッジメモ】
★「整理」とは
◇ 「整理」とは書類をどこかに保管する事ではなく、どうやったら安心して捨てられるようにできるかと考えることなのです。
◇iPhoneでクラウド・オフィスをつくることは、整理不要な無限の空間を生み出しているのに等しいのです。
★ネットワーク・ストレージの利用
◇高い頻度で利用するファイルをiPhoneのメモリ内に蓄積して、残りはインターネット上に存在するネットワーク・ストレージに入れておけばよいのです。
◇iPhoneのメモリ(iPhone3GSで最大32ギガバイト)に、MobileMe(20ギガバイト)、 Dropboxの50ギガバイトプラン(月額10ドル)を合わせて、100ギガバイトのiPhoneストレージをつくるのが一番手頃でしょう。
★クラウド・オフィス構築のヒント
◇はじめは20パーセントの最も利用する書類をどこからでもアクセスできるように整備する事をおすすめします。 ⇒ 目的は紙がないという意味のペーパーレス・オフィスをつくることではなく、必要なものがどこでも見られる、手に入るという状態をつくること
★iPhoneを使ってGDTを実践するにあたっての注意点
①タスクはそれが入った瞬間にiPhone上のインボックスに
②自分の記憶よりも、iPhoneを信頼する
③常に頭が「空」になるように繰り返しレビューをする
★iPhoneユビキタス手帳術
◇情報をたんに受け身で集めるだけの紙のシステム手帳を超えた、次世代のシステム手帳として利用できる ⇒ 情報発信も行える攻めの手帳としても使える
◇アドレス帳の整備は大いなる先行投資・・・コンタクト回数の80%を占めている20%の人について力を入れてアップデートする事がアドレス帳の管理の手間を最小限にしつつ、メリットを最大化するバランスのとり方
◇BluetoothヘッドセットでiPhoneを使える場面が多くなる ⇒ ヘッドセットがあれば通話中でもiPhoneを操作してアドレス帳やカレンダーの情報を見る事が出来る。また、iPhoneがカバンの中に入っていても通話がきたことに気づくことができる。
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PLANTRONICS Bluetooth イヤーピース Plantronics Discovery 925 77900-16 BLACK (2008/07/11) PLANTRONICS |
◇iPhoneと紙手帳の連携 ⇒ 積極的にiPhoneと紙手帳との連携を進めればどんな場所でもアイディアを捉えられるようになります。
デジタルを追及するとその影としてアナログの必要性が高まります。一方でアナログだけではできないことをデジタルが受け持ってくれます。iPhoneをシステム手帳として使うようになると、紙のモレスキン手帳はその膨大なる「余白」として機能するようになるのです。
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A6変形 1日1頁ハードカバーPocket【黒】<2010年1月から2010年12月対応> DHB1 () Moleskin/モレスキン |
罫線タイプ、方眼タイプなど色々あります。
ちょっと高価ですが、ハードカバーなので机がなくても書きやすく、また革の風合いの表紙がシンプルかつおしゃれです。
◇iPhoneと紙のメモの連携
Hipster PDA・・・情報カードの束を持ち歩き、デジタルと同期させるまでの中継ぎとして使う ⇒ 最終的に必要な情報が漏れなくiPhoneに着地していればいい
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ブロックロディア No.11【ブラック】 cf112009 () Rhodia/ロディア |
サイズは様々。カバーやボールペンなど周辺アクセサリーも豊富です。
★テレビ・ラジオのコンテンツを持ち出す
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EyeTV 250 Plus ELG-US-000002 (2008/04/11) Elgato |
Mac OS Xでは Elgato EyeTVを用いて録画からiPhoneで視聴できる形式へとシームレスに変換できる
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オリンパス ラジオサーバー スタンダードモデル VJ-10-J1 () オリンパス |
オリンパスVJ-10ラジオサーバーという製品を利用すればAM/FMラジオを自動でMP3形式で録音して、iPhoneで聴くことができます。
今回の【ポイント&レバレッジメモ】ではアプリの紹介に終始しそうだったので、iPhoneを使った情報整理術のベースとなる考え方を中心に抜き書きさせていただきました。アプリやそれを用いたハックについては本書をお読みくださいませ。
【感想など】
昨年の7月にiPhone3Gが発売され、直感的に「これはスゴイ道具だ」と思っい、すぐさまユーザーとなって1年以上がたちました。
正直言って、当初は日本の携帯では当たり前に備わっている機能が無く(ワンセグ、お財布携帯、赤外線通信、ビデオ撮影、絵文字などなど)、使えるアプリも少なくて、「機種変更するんじゃなかった」と後悔することもしばしば。
ところが1年たち、OSのアップデート、新機種3GSの投入、アプリも充実して、iPhoneは今や気がつくと生活の中で手放せない存在となっています。
こういう状況になってくると当初とは逆に、
「iPhoneの機能を使いこんでるかなぁ。知らないだけでもっと便利な使い方があるんじゃないか?」と考えてしまったりする始末。
そんな折の本書の登場はワタクシに限らず多くのユーザーにとってナイスタイミングだったようで、発売以来いまだに品薄状態が解消されない事態となっています。
(ワタクシは運よく大阪に行った折、本屋をハシゴして3件目でゲットできました)
で、本書を読んでみての率直な感想は、
「まだまだiPhoneの機能を使いきってないなぁ」というもの。
いやもう「こんな使い方もできるのか!」と目からうろこの目白押し。
と同時に、もともとデジモノに弱いワタクシには「書いてることがわからん。ついて行けんなぁ」という個所も多数(恥)。
本書を読んでさっそく入れてみたアプリもいくつかあるのですが、「で、どうやって使うの?」という状態だったりします。(←日本語版が出てないものが多いんですよね。そのうちネットで使い方を調べてみるか)
この本は“iPhoneの使い方のアイデア集”ですので、基本的に一つ一つのアプリのトリセツは掲載されていません。
あまりPCやiPhoneに詳しくない方にはちょっとハードルが高いかもしれませんのでその点は御留意を。
また、性能を引き出すという点で、本書を読んでいて気がついたことが一つ。
それは、iPhoneの実力をフルに発揮するにはWi-Fiが使えるということも大きな前提条件となるということ。
ワタクシが住んでいる田舎ではほとんどWi-Fiポイントが無く(ポイントはあるらしいのですが、どこにあるかを知っている人に出会ったことが無い・・・つまりその程度ということ)、つねに3G通信となってしまいます。
せっかくの機能が、なんかもったいないですね。
このあたりは都市圏以外の方は十分考慮に入れておいた方がよろしいかと。
もっともそれほど通信に速さを求めなければ3G通信で十分ですが。
さて、本書ではその冒頭部分に
カレンダーとメモ機能をちょっとだけ利用するのではなく、システム手帳が不要になるまで使い込むことで、「タスクとスケジュールはすべてiPhoneの中に入っている」という自信を持つことができます。
とシステム手帳派のワタクシにとっては耳の痛い一文があるように、前半3章がiPhoneによる書類・タスク・スケジュール管理にあてられています。
まずはこの部分の充実ぶりにビックリ。
特にタスク管理に関しては
①カレンダー・ベースの仕事が多い場合
②パイプライン式の仕事を整理しつつ実行する場合
③複数ラインの仕事を、バランスを取りながら同時進行させる場合
の3つの基本パターン別に最適なアプリとその使い方を紹介しています。
特にタスクとスケジュール管理に苦労している方は必見です。
ちなみにワタクシのiPhoneとシステム手帳のコラボ写真を意味もなく載せてみました。
こうしてみるとシステム手帳ってデカイですね。
幸か不幸かワタクシの場合、書類を大量に持ち歩く必要もなく、タスクもスケジュールもシステム手帳で間に合う程度なのですが、PDFに関する記載は大いに参考になり、さっそく大容量のPDFを読むのに適していると紹介されていたGood Readerをインストールしました。
というのも、以前当ブログで紹介させていただきましたが、
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プラス 断裁機 裁断幅A4 PK-513L 26-106 () プラス |
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FUJITSU ScanSnap S1500 FI-S1500 (2009/02/07) 富士通 |
を購入して以来、本を裁断しスキャナでPDF化し、iPhoneでも読めるようにしています。
ただ、ワタクシの場合ネットワーク・ストレージは利用せず(←というか使い方がよくわからないので・・・)、PDFファイルを添付して本の表題をタイトルにしたメールを自分のGmailに送付するというハイテクな中でもローテクな方法でiPhoneに送りそれをひらいて読んでいます。
写真は島田紳助さんの『自己プロデュース力』です。safariで開いて読んでいます。
これでも十分読めるのですが、開くのに時間がかかるのと“ページをめくる”動作が面倒なので何かいい方法はないかと探していたところでした。
ただ、Good Readerをインストールしたものの、使い方がよくわからない(汗)。ゆっくり勉強します。
さてビジネスの舞台で大活躍しているiPhoneですが、先述したように大量の書類を持ち歩くこともなく、スケジュールやタスクの管理もシステム手帳で十分といったノホホン勤め人のワタクシがiPhoneに期待していること。
それは「人生のマネジメント」を助けてくれる道具としてのiPhoneです。
つまり本書でいえば
第6章の 人生に近道をつくるiPhoneライフアック術 の部分になるのでしょうか。
iPhoneはスマートフォンという性格上、ビジネスに特化した機能やアプリが先行していくのはいたしかたないこと。
ただ、それで終わるにはもったいない。
もっと本質的に人生に関わってくれる道具だと思うのですよ。
英会話や資格試験などのスキルアップの道具として、体重や睡眠やランニングの管理をして健康維持のための道具として、また、所持している衣服の記録整理をしてくれるクローゼットの管理などなど、生活全般にわたって我々のサポートをしてくれるアプリが第6章で紹介されています。
「人生のマネジメント」の分野でこれからどれだけ優れたアプリが登場するかによってますますiPhoneは手放せない存在となるのではないでしょうか。
本書第6章はその可能性の一端を垣間見せてくれます。
最後にワタクシから著者様に勝手なお願い。
Twitterでつぶやいておられましたが、この本シリーズにしてくれませんか?
iPhone自体も新機種が登場しますし、アプリも日々i新しいものが登場します。
この手の本はネタの鮮度が命。
1年に1冊とかぐらいのペースで毎年出してくれると嬉しいですね。強くキボンヌ!
【関連書籍】
【参考記事】
【管理人の独り言】
息子が新型インフルエンザになり、かわいそうとは思いますが家庭内隔離状態。
この数日、感染しないかと家族は戦々恐々としております。
幸い息子は2日ほどで熱が37度台に下がって、よかったのですが、
感染から潜伏期間が1週間ぐらいあるそうなので来週がちょっと怖いワタクシです。
ということで献本していただいている著者様。
バタバタしておりまして記事が遅れておりますが平にご容赦を。